沈殿
心に沈んでいるナニカ。
私がずっとずっと昔に沈めた、ナニカ。
ソレは時々私の心を満たすように膨れ上がる。
私にはソレが’’絶望’’なのか、’’嫉妬’’なのか、それとも’’憧憬’’なのか、分からない。
全部が混ざっているようにも、全部が違うようにも感じる。
でも確かなのはずっとずっと昔から私の中にあって燻っていると言うこと。
少しの衝撃で壊れそうなのに、壊れない。
私はソレを持て余している。
いっそのこと壊してしまえばいいのかな。
伝えてもいいのだろうか。
叫んでもいいのだろうか。
友情も愛情も、なにも分からない。
信頼も信用も、なにも分からない。
だから、私は今日も沈殿させる。
湧き上がってくるソレを飲み込めば血の味がした。
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