僕と、異世界と、にょろにょろと
焼鳥三郎
第1話 ここはどこ
…
目が覚めると、そこは薄暗い路地裏だった
なんで、こんなところに?
たしか僕は、部屋でぐっすりと寝てたはずなのに…
そう考えていると…
『おっ、よお!目が覚めたか!?』
背中の方から、なにか声が聞こえてきた
僕はその声の方を向いた
だけど、そこには誰もいなかった
「 『おーい、こっちこっち!下だぜ下!』
下?
…え
なんか、にょろにょろしたヤツがいる
小さくて、黄色くて…そしてにょろにょろしてる生き物
虫?ミミズ?
頭が角ばってるから、一反木綿?
てか、喋ってなかった?
『ようやっと気づいたか!よっ、お寝坊さん!』
やっぱり喋ってる…
だめだ、全然理解できない
ただでさえ、裏路地にいるのも全然分からないのに
『やっぱ困惑してるよなー…それとも、別の世界に来て酔ってきたか?』
「…えっ、別の世界…?」
『おう!ほらそっちで言うところの、異世界転生ってやつ!いや転生ってのはおかしいか…』
「え…」
「え!?はえ!?ここ、異世界!?!?」
『うお!?シーー!声デケぇって!!』
「あ、ごめんなさい」
「で、でも…なんで異世界?もしかして僕、死んだ…?」
『それは無いぜ、なんたって俺が召喚したんだからな!』
「!よ、良かったぁ…!」
「って違う違う!どうして僕を召喚したんだ…?」
『あー、それはだな…』
そう話していると、誰かがこの路地裏に入ってきた
今度は、確かに人間
僕と同じ高校生ぐらいの、男性と女性が2人入ってきて…
男性「だ、だめです…!こんな…こんなこと…!」
僕は察した
これはだめだ!なにかヤバいことをされるやつだ!
壁にもたれていた身体を起こして、僕はそれを止めようとする
『なっ!?おい待て坊ず!』
「あ、あの!」
(トンっ…)
女性「私じゃ…だめなのか?」
男性「!あ…あわ…あわわわ…!///」
?
女性が…男前に壁ドンで迫って
男性が…乙女のように顔を赤らめた
?????
女性「答えは…イエスだね?それじゃあ、行こうか…♪」
男性「は、はい…///」
そう言って、2人は路地裏を去った…
「ね、ねえ…あれ…」
『あ〜言い損ねたけど…』
『ここ元のところと貞操が反対になってんだわ』
な…
なんて…?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続く
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