第2話 日常が変わるとき
ベッドから出て水魔法で洗面器に水を満たす。この球体の水は自分が思った姿へと変化するのだ。そして顔を洗うといつもと同じように外に出る。そう、これは何世紀も変わっていない彼の日常。
外に出る。ただし家から半径5メートル以内。なぜならそこには強力な結界が張られているからだった。認識齟齬の魔法もかけられており、外の人間は彼を認識できない。まあ樹々が生い茂るだけのこの森に入る人間はいないのだが。季節の移り変わりも無い森を見渡す。何も無い僕の箱庭。彼はそう思い家に入ろうとした、その瞬間だった。
「あなた誰?」
それが青年と少女の出会いだった──
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