第さん話
その日は母親の弟の子供、簡単に言えば姪が来ていた時。
姪と言っても歳は二十歳過ぎで子供の域を超えているものの、叔母である母親に懐いており、この日も新築祝いの挨拶に来てくれたのだ。
曰く、この姪はスピリチュアルな方面の人間である。
周りから見れば変わった人ではあったが言う事中てる事、失せ物も聞けば解決、見つかるで一族内でも有名な子であった。
だから件に関して、この時点で分かっていた、分かるはずだったのだが。
「何も感じなかった」
そう言った。
丁度、訪れた日は天気も良く気持ちいい空気が充満し、落ち着いた雰囲気の中でお喋りをしていたらしい。
ただ今だから言える事であるが、その日は母親以外住人が居なかった。
父親と長男、次男は仕事。長女は出かけていた。
家には母親一人、そして母親の弟と姪。三人だけ。
彼女の存在を知れず、もっと大事になるのは、あと少し。
一軒家階談怪奇噺 大外内あタり @O_soto_uti_ATR
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。一軒家階談怪奇噺の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます