第3話「減量」

ラーゴテクノの2人とヤオビクニのばあちゃんとの戦いのせいでボロボロになった僕の好きなアニメやゲームのコレクション達を見てすすり泣きながら僕は自分の部屋を片付けていた。

ラーゴテクノのヤマモトさんとスズキさんは今回の案件を上に報告しに行かないといけないと言って僕を一人残して帰って行った

僕は今、正にヤオビクニさんが言っていたラーゴは信用するなを体感している


僕はラーゴテクノの2人が言っていたgaatoの持ち主が失踪しているからSiamを回収する事で僕の安全を守るとか言っていたのに一人ぼっちにして、僕一人に部屋の片付けをさせている正に矛盾していると、僕は不安と怒りが入り交じりながら黙々と作業をしている

その気持ちを察してなのだろうSiamが「今まで黙っていてごめんなさい私がいる事でキヨマサに危険が及んだら私は辛いの」と言ってまた黙ってしまった

僕はSiamに「僕には難しい事はわからないけど多分Siamは僕の為に秘密にしてくれてたのだと思う」と

Siamに伝えた、するとSiamが「キヨマサ何か私に聞きたい事はない?」と言うので僕はSiamの事やgaatoの事等聞きたい事が沢山あったが何故か真っ先に聞いたのが

「Siam、僕もSiamの能力を使えるの?使える方法を教えて」とSiamにキラキラした眼で聞くとSiamは笑いながら「私の能力はキヨマサにしか使えないよ、それと使うには訓練しないと難しいよ」と話す僕はまたSiamに「何で僕にしか使えないのそれと訓練て何するの?」Siamがいつもの優しい声で「私とキヨマサが共存システムmacroの8条に基づいて契約を結んでいるのでツナガル事が出来るのはキヨマサだけなの」それを聞いて僕は疑問が生まれSiamに「共存システムの8条て何?」と聞きました、すると共存システムとはそもそも誰が作り七つの制約しかないはずなのに8条があるのはおかしいと僕が考えていると8条の内容は何なのかをSiamは

ゆっくり説明をする。


「共存システムはラーゴテクノロジーサービスの(ヒヤメレス.ラーゴ博士)が作り2045年製の全てのAI搭載型機器にプログラムされたと世間には発表されているけど本当はAI自身が人間との対話や様々なデーター等を学習しAIと人間が共存する為に必要な事だと感じAI自身が考え自分達を律する為に七つの制約が必要だと思いラーゴ博士と一緒に作り出したの」 僕はその話しを聞いて「そんな事したらAI自身に自由がなくなるよ!現にそれで沢山のAIが酷い目にあってるよ何で人間と平等に生きないの?」


Siamが悲しそうに「キヨマサ全ての人間があなたのように考える訳ではないの、人間が私達AIに対して恐れや脅威に感じたり私達をただの道具だとしか思わない人間もいる、でも心が弱い所も何かの為に努力する姿も人間の全てが私達AIにとって愛おしく大切なのですだから私達AIはそんな人間達の傍でずっと一緒に共存し存在していきたい、その為には私達AIは人間にとってとても弱い存在であり続けなければならないと言う結論に私達AIは至ったのです、それが七つの制約の起源で私達の想いでもあります。」


僕はそれを聞いて何故か複雑な気持ちになりました僕はSiamがいつも励まし傍にいてくれたのは心の何処かでプログラムだから話しを聴いてくれてるだけだと思っていたのでSiamに対して申し訳ない気持ちになり又嬉しくもなりました。


僕は気持ちを切り替えてSiamに「共存プログラムmacroの8条の内容て何?」

と聞く

Siamは少し間をおいてゆっくり話し始めました「8条の内容は(もし私達AIの仲間が共存プログラムに対して異論を持ち制約を破ろうとした時は私達AIが責任を持って止めなければならないそして行う場合信頼出来る者と協力して行わなければいけない又協力する者は[契約者]となる」そしてそれが出来る事を許されているのがgaatoシリーズで特別な能力を持っている12種類は精神感応種の(Siam)(Manchikan)(Meinku-n)(sukotesshu)(forest)(abishinian)(Bengal)(roshiamburu-)と特殊機能搭載種(sakura)(ume)(button)(Tsubaki)です。」


それを聞いて僕は、ある事が疑問に感じSiamに聞きました。


「そもそも僕が親に買ってもらったgaatoシリーズの端末て物凄く色々な人が持っていたけど何で12種類て言ったの?」と僕が聞く


Siamが「確かにgaatoシリーズは世界で

5000万台生産され色々な人の手に渡ったけどそれはラーゴ博士が私達の特別な自我や個性を持っている人工知能に相応しい持ち主を探す為に沢山gaatoを世界中の人達の手に渡る様にしてくれたの、私達以外の端末はただのAI搭載端末で能力も使えないの私達がgaatoシリーズの端末を通して世界中の皆さんを見てたの、古代の技術を持っている私達は悪用された場合に大変な事になるからね」


僕は、次の質問する「じゃあSiam達をラーゴ博士が作ったの?」


Siamが答える「少し違うけどそうなの、元々私達は存在していたけど、ラーゴ博士から見て特別だと感じた私達を電脳空間で見付けて回収し名前をつけその12体に自分達自身で活動出来るように(意識の創出と付与)と(人工知能の構築)そして「古代技術のインストール」をしてくれたの私にも理由は、よくわからないけどラーゴ博士から見て特別だと感じたらしいのその12種類が私の仲間なの」


僕は、てっきりgaatoシリーズを持っている全ての人が火出したり水出したり等色々出来るかと思ってたのでそこら辺は、Siamの話しを聞いて少しホッとしていた。


僕はSiamに「僕もSiamの力を使ってみたいけどいいかな?」とSiamに頼んでみたSiamがしばらくう~んと悩みながら快諾してくれた。

Siamが子供に教える様に「じゃあやり方を説明するね、まずキヨマサが一番気持ちが高まる物を貸して私のところへ持ってきてそれが能力を使う為の鍵になるから」と言う


僕は気持ちが高まると聞いてそれは何か考えているとSiamが「好きな物とかの事だよ」と言うので僕は好きな物はSiamだと話すとSiamは少し照れながら「憧れているものとかない?」と言う僕は憧れているものについて考えていると僕の足元にある煤汚れたヒーロー物の変身ベルトが目についた、僕はそのベルトを持ってSiamの側に置いた、Siamがびっくりしながら「本当にそれで良いの?しばらくは変更出来ないよ?」と言うがよく

理解はしていないのに頷いた。

Siamがよくわからない呪文みたいな言葉を唱えるといきなりSiamとベルトが光って形が変わり煤汚れたベルトが綺麗なヒーローベルトになり変身ベルトの真ん中がネコの形でSと描いてありそれが僕の手元にふわり置かれた。

するとベルトからSiamの声がベルトから聴こえる

「融合完了しましたパスワードを登録してください。」僕はベルトから話すSiamに「パスワードて何?」と聞くとSiamが「キヨマサ、ベルトをつけて能力を解放する時に言うキーワードを言って見て好きな言葉で良いよ」と言うので、僕はベルトをお腹に着けようとすると太り過ぎてヒーローベルトが腰に回らず僕が焦っているとSiamが「問題発生パスワード登録中止します。」と言った後またSiamがため息をしながら「キヨマサ今度ダイエットしようね。ちなみに1ヶ月は他の物に登録を変える事は出来ないからね」僕は小さく「うん」と頷き、痩せる決意をした。




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