第17話 ほぼヤってる

「...やべ」

「どした?」

「うちベットひとつしかないから今日は一緒のベットになるけどいい?」

「..マジ?」

「まじ」

「僕ソファで寝ようか?」

「こんな一大のチャンスを玲央はみすみす見逃すんだ。ふーん?いいんだ?」

「わかった。ベットで寝るから......」


私は今までで1番キレのいいガッポーズを脳内でキメた。


_____________________________________________


「.........入っていいの?」

「なにモジモジしてんの?胸張って堂々と寝そべりなさい」

「いや、人のベットに入るのは気が引けるというか...」


私はベッドに玲央を押し倒した。


「......こなつ?」

「声..裏返ってんじゃん。可愛い」

頬にキスをしてみる。

モチモチしていて綺麗な肌だった。

「私玲央の肌もっと見たいな〜」

玲央は何も言わない。

ただじっと、私のすることを待っているようだった。

服をめくりお腹を露出させる。

元男とは思えない女性らしいくびれと腹だ。なんとも魅力的である。私は玲央お腹のラインをなぞりながら話しかける。

「玲央って腹筋あったのに...こんなにぷにぷにしたお腹になっちゃって。女の子みたい」

相変わらず玲央は恥ずかしいのか何も言わず顔を隠している。私が体に触れる度に一瞬 少しだけ玲央の体が震える。その反応がたまらなく触りまくってしまう。


「はぁ......はぁ............」

「どうしたの〜?もしかして...興奮しちゃった?」

「...うるさい」

頬は赤らみ息は上がり目をそらす玲央の表情。これを耐えられる人はこの世にほんのひと握りだろう。

でも私はひと味違う。

玲央の両手を押さえつけキスをする。

「......ん これがファーストキスって事で」

「...サイアク」

「その嬉しそうな顔を隠せてるつもり?」

「なっ!?」

「可愛すぎだろ」

私は玲央の頬に手を伸ばして囁く。

「このまま...シちゃう?」

目を逸らし何も言うことはなかったが明らかに玲央はそれを望んでいた。それなら私のとる行動はたった一つである。

「じゃあやらない!」

「え?」

「いいねその顔。できると思った?

残念 玲央が私とできるのはまだまだ先だよ。」

なんか喜怒哀楽が全て混じったような微妙な表情で言った。

「ほんっと...こなつは僕の心を弄ぶのが上手いよね」

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TS後の百合は成立しますか? ものめさめ! @monomesame

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