オートマナロイドとバイト戦士は異世界で愛のカタチを模索する

甘乃夏目

プロローグ 1 次元振

◇プロローグ・次元振じげんしん


 千年の昔

 十二体のオート・マナ・ロイドは沈黙へと還った


 五百年前の今日のこの日この時間

 三百年前の今日のこの日この時間

 そして

 現在いまの今日のこの日この時間


 三つの今日が重なって

 三体のオート・マナ・ロイドの波動が

 次元軸を越えて重なり集う

 

 蒼き光の帯はユーフェミア

 紅き光の帯はセリーナ

 そして

 翠の光の帯はメルティア


 三つの光の帯はやがて螺旋を描き

 互いに絡み合いながら

 ひとつの大きな渦を生み出す


 ――引き起こしたのは「次元振じげんしん」――


 光の螺旋は

 選ばれしひとりの青年を

 異世界へといざな

 時空の門だった

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