『かみさまなんてことを』世界設定
あんぜ
酒と食料
トマト(小金瓜)
トマトは『かみさまなんてことを』の時代には一般的な野菜です。起源は小さな白いナスで、古王国時代に作られたものです。もともと毒のある食べ物で、トマトの苗を受け継いだ修道会でもその毒は完全には無くせていませんでした。ただ、勇者アミラを発端とする告発で、当時の聖堂によってセナト=ロクウィムの修道会が解散させられた際に技術が民に流れ、共同研究で毒を無くすことができました。
〇トマトについての話(『死鎧の騎士』 第54話,あとはエピローグ)
https://kakuyomu.jp/works/16818093088653827442/episodes/16818093091454655734
そのほか、ナスやジャガイモといった野菜も同じ白いナスから開発されて、現在でも一般に食されるようになりました。
葡萄酒
『かみさまなんてことを』の時代の甘い半発酵の葡萄酒は、主に帝国から伝わってきました。帝国で開発された腐敗を防止する瓶の技術が、これらの半発酵の酒を保存することを可能にし、一般に普及されていきました。特にこの一帯は硬水で飲みづらいため、葡萄酒を加える、或いは葡萄酒を水で割って飲むのが子供であっても普通となっています。飲み方はマグ、あるいは錫のゴブレット(杯)に入れられ、個人で薄められるように水が添えられます。
古代ローマの、発酵が完全でない、甘めのアルコール度数の低い酒がイメージです。このくらいの発酵だと炭酸がよく効いているのもポイントです。
ワインと同じく完全に発酵させた葡萄酒もあります。濁りの無い美しい葡萄酒は、主に貴族たちに好まれています。また、半発酵の葡萄酒と異なり、透明のグラスで飲むのが一般的です。
かつて存在した修道会では、葡萄酒は堕落の象徴とされ、忌避されていました。『王子の私の~』の物語の中で、エイリスたちが飲んでいたのが伝わったためでしょう。
〇エイリスが初めて葡萄酒を飲む時の話(『王子の私の~』 第3話)
https://kakuyomu.jp/works/16818093085375502102/episodes/16818093085416391004
麦芽酒
もしくは麦酒です。葡萄酒と同じく、大麦が栽培されていたハイランド、ローランド、スワルタリア全土で飲まれていました。初期は野生酵母・上面発酵のエール(現代ならランビックが近い)でしたが、徐々に帝国の葡萄酒の影響を受けて半発酵の甘い麦芽酒に変わっていきました。保存も同じく腐敗を防止する瓶です。最も一般的で、安く飲まれています。
下面発酵のラガーもたぶんどこか(ドワーフの国とか)にあります。
蜂蜜酒
ローランドで多く飲まれていた酒です。初期はミードと同様でしたが、こちらも徐々に帝国の葡萄酒の影響を受けて半発酵の甘い蜂蜜酒に変わっていきました。現在はハイランドとスワルタリア東部で生産されています。ルイビーズでは現在でも初期のミードが飲まれています。
林檎酒
ルイビーズより齎された林檎から作られた林檎酒です。ルイビーズのシードルは蛮族の酒と呼ばれていましたが、香り高い酒はすぐに王都で好まれるようになり、こぞって求められるようになりました。『かみさまなんてことを』の時代には、林檎は普通に栽培されてますので、シードルとは違う半発酵のものも作られています。
酒瓶
帝国より齎された技術のひとつがこの魔法のガラス瓶です。瓶の中の物の腐敗を止めます。ある種の死の魔法が施されているようです。新たに生産もできますが、帝国属州の時代から今でも大量に残っていて、現在でも使用されています。
〇酒瓶の利用法のひとつ、花瓶として(『堕ちた聖女~』 第10話)
https://kakuyomu.jp/works/16817330658060844181/episodes/16817330658501423478
豚
豚は森と共に大事にされています。森の木の実を村の魔女が増やし、その木の実を食べる豚を人間が飼い、食肉にします。豚を飼う森は、幻獣が現れるような森とは異なり、一般的に幻獣と遭遇することはありません。これは土壌の違いによるものです。人の住む地域に、豚を飼う比較的小さな森が点在している地域もあります。
食肉の多くを占めるのは豚肉で、近郊の都市へ卸されます。『死鎧の騎士』で登場したように、屠殺してその日のうちに腸詰として振舞われるのも珍しくなく、たいへん喜ばれます。また、大量の腸詰を運ぶ際に使った荷運び棒というのは、古代ローマの軍隊で使われていたフルカようなものです。
〇腸詰の話(『死鎧の騎士』 第45話から数話分)
https://kakuyomu.jp/works/16818093088653827442/episodes/16818093091202103178
適当に書き足したりレイアウト変えたりします。
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