『ある種の定義について』

失敗や間違いや、過ちを犯した時。

どうすればいいと思う?

これは想像なんだけど、ほとんどの人はもう知ってる。

ただ、それが出来ないだけだ。


絶対に正しい答えなんてないけどな。

それは、たぶん。ほとんどの人がもう知ってる。


簡単だよ、認める事だ。


小さな失敗も、大きな間違いも。

許されないような過ちを犯した時も。

どうするべきかと言うなら、簡単だ。


認める事だよ。


相手があるなら、それを伝える事だ。

謝罪や反省なんてのは、半分は自分を納得させる為にやる事だ。

犯した出来事から、楽になる為にね。


犯した事を認めないのは、本当に楽なんだ。

それから逃げる事は、本当に簡単なんだ。

相手がいるなら、なおさらだと思うよ。


それに比べたら、犯した事を認める事の方が、余程重い。

相手があるなら、認めた事を伝える事の方が、余程難しい。


犯した事を認めるとな。

次にやるべき事が、自然とわかる。

それが謝罪かもしれないし、黙って責めを受ける事かもしれない。

二度と繰り返さない事を、心の芯に刻むことかもしれない。

それが自然とわかっても。それを続ける事は、とても深くて重い。


犯した事を認めると、その深さや重さが圧し掛かってくるんだよ。

その深さや重さが、犯した事の深さや重さなんだよ。

犯した事を認めるのは、それを背負う為にやるんだよ。


それは勿論、自分の中でやるべき事の問題だ。

他人に判断してもらうのすら、甘えだ。

自分で自分のした事がわからない。

そんな、半分病気みたいな人間も今の世の中多いみたいだけど。

それだって、自分が半分病気みたいなものだって。ちゃんと自分の中で認めた時。

それの深さや重さが、圧し掛かってくる訳さ。

そう言う半分病気みたいな類の人間であっても。

基本的にはどうすればいいか、それは変わらない。


だから。

失敗や間違いや、過ちを犯した時。

どうすればいいか。


答えはひとつだ。

認める事だよ。


お前はできているか?

俺はできてない。


だから、いつも苦しんでる。


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