最終話 “過保護”な私

 別れる前に、樹がアドレスを聞いてきたので交換してあげた。


「でもね、キミとはもう 寝ないよ。キミはカノジョと仲良くするのだから…… でも、オトコの子の本能でどうにもならなくなった時は、私たちを呼びなさい。そのために私たちは仕事するのだから……」


 樹はまた子犬の目だ。


 その目に……

 私はつい、甘い事を言ってしまう。


「でもまあ、何かの相談とかでのメールはOKだよ」



 果たしてそれからしばらくして、樹からHELPメールが入った。


 ……カノジョの誕生日にどうにかしたいって?……


 考え考えながら……

 樹にアドバイスを返信している私……


 まったくもって過保護だわ!








                        おしまい





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“初めて”の男達へ 縞間かおる @kurosirokaede

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