人の世に疎いってことは、ひとでなしってことですか？～ごちそうが食べたいので、聖女を辞退します！～

代々「聖女」を輩出する辺境伯家に生まれたルミナリア・フォン・シルヴァーナ。清貧を旨とする神殿での生活を粛々と過ごしながらも、早く辞めてごちそうを食べたいとルミナリアは考えていた。

そんな彼女の前に、大神官長の孫娘コルネリア・ルクス侯爵令嬢が現れ、ルミナリアから「星乙女」の座を奪う。コルネリアは「人の世に疎い」と嘯き、聖女の務めをルミナリアに丸投げ。贅沢三昧でわがまま放題な彼女に、ルミナリアの堪忍袋の緒はついに切れる。

「人の世に疎いってことは、ひとでなしってことですか？」

国の象徴である聖女の座より、自由とごちそうを選んだルミナリア。そして、残された者たちは？