概要
『生贄と引き換えに式神として仕える……嘘に決まってるじゃないさ』
【ネタバレ注意】コンテスト用あらすじ(790
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太平洋戦争での新型爆弾投下により数々の大妖魔が封印から解かれて77年。大正ロマン的な雰囲気が色濃く残る日ノ本帝国は妖魔の増え続ける魔境と化した一方で、妖力発電や自動詠唱装置など経済・技術の発展を遂げていた。
魂の波動でもって超常の力を操る退魔士の名門にして華族の金津由家は、ナメクジの大妖魔・イサナメを使役する代償として生贄を捧げる契約を代々継承していた。金津由家の嫡男にして帝国陸軍の俊英・烏京は『嘘を見抜く』異能と、強かな割に自虐的な婚約者・兎木子の機転でイサナメの邪悪な本心を暴き、因習に囚われた一族との決別。生贄に選ばれた兎木子を助けて夫婦となる。
烏京は実家と敵対したために悪評を流され軍内で孤立するが、兎木子は卓越した推理と
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太平洋戦争での新型爆弾投下により数々の大妖魔が封印から解かれて77年。大正ロマン的な雰囲気が色濃く残る日ノ本帝国は妖魔の増え続ける魔境と化した一方で、妖力発電や自動詠唱装置など経済・技術の発展を遂げていた。
魂の波動でもって超常の力を操る退魔士の名門にして華族の金津由家は、ナメクジの大妖魔・イサナメを使役する代償として生贄を捧げる契約を代々継承していた。金津由家の嫡男にして帝国陸軍の俊英・烏京は『嘘を見抜く』異能と、強かな割に自虐的な婚約者・兎木子の機転でイサナメの邪悪な本心を暴き、因習に囚われた一族との決別。生贄に選ばれた兎木子を助けて夫婦となる。
烏京は実家と敵対したために悪評を流され軍内で孤立するが、兎木子は卓越した推理と
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!黒刃と妖力の饗宴──軍刀が描く過剰に美麗な退魔絵巻
硝子細工のように繊細で、同時に刃物の切っ先のように鋭利──
文体は重層的で、装備の黒一色や呪糸の縫い込み、結界の発動手順など細部の描写に際立ったリアルさと官能を同居させる。
刀身から妖力が漏れ出す瞬間の描写の鋼に宿る音階が魂を揺らし、粘液のような妖力が大地を震わせるさまは、まさに音楽のように鳴り響く。
戦闘描写が単なるアクションではなく、視覚・聴覚・触覚を巻き込む舞踏のように演出されている。
戦場の血塗れの緊張感から、許嫁の兎木子との茶のひとときに切り替わる場面では、作者の文体が意図的に音の密度や語彙を変化させ、読者の呼吸を整え、その仕掛けに、思わず微笑むと同時に、烏京の孤高と冷徹さが…続きを読む