あかね雲たなびく空へ 最後の特別攻撃隊 中津留隊の真実『悲劇の特攻、中津留隊よ 永遠に』
館華カオル
プロローグ
「中津留隊の特攻」について、私ははっきり言って書きたくない想いが大きかった。
特攻自体、悲惨で残酷なものではあるが、中津留隊の場合、普通の特攻とは違っていた。彼らがどんな想いで特攻に飛び立ったかと思うと、胸が締め付けられるような気がする。
彼らの特攻は理不尽で、決して許されるものではなかった。だが、私が本当に悔しいのは中津留隊が愛する家族のため、愛する日本を守るために、自分の生命を投げ出して、特攻に飛び立ったというのに、日本人のほとんどが中津留隊のことを知らないことである。
特攻において、人知れず、名前も明らかにされず、上からの命令によって、特攻に飛び立って亡くなった方もたくさんいる。
だが、中津留隊の場合は違っていた。どうか、中津留隊の悲劇を知ってほしい。たくさんの人が生命を賭けて、日本の平和を守ろうとしたことを忘れないでほしい。
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