第二話
バッシャーン!!
「!? ぷはーッ!」
Akina「社長、(詐欺女の)目が覚めたようですよ」
麗華「あら!よかった!」
怜香「え? ここは何処… 私は誰…」
Akina「(古い…)まだ意識がハッキリしていないようですね」(バケツを構える)
怜香「ま、待って待って!! ハッキリしてるからっ!」
麗華「こんにちわ!怜香さん」
Akina「(ちっ…残念!)こんにちわ」
怜香「あ、あなた達は誰…」
麗華「ここは私のオフィスよ。私は麗華。彼女は秘書のAkina。よろしくね!怜香さん」
怜香「れ、麗華…さん…? あ、あぁ、わたしをフォローしてきた… あっ!誘拐魔!キャーっ!」
Akina、ガムテープを取り出す。
麗華「そこまでしなくても… いきなり尋ねてごめんなさい。同じ志を持つ人と出会えて嬉しくってつい… 驚いたわよね?気絶しちゃったそうだけど、そのままここに来てもらったの」
怜香「(来てもらったっていうか拉致じゃない…)お、同じ志…?」
麗華「ええ!あなたもわたしも経済的に困っている人を助けたいって熱い志を持っている… 自分たちの資産を使って社会に貢献できるって素晴らしいことよね!これから一緒に頑張っていきましょうねっ」
怜香「(この女、何か勘違いしている…)と、ところで、ここ、あなたのオフィスって…言った? 500坪ぐらいあるけど…」
麗華「えぇそうよ。十本木ヒルズの私のオフィス」
怜香「じゅ…じゅっぽんぎヒルズ!?(ここが噂の!!)あ、あなた、何の仕事してるの?」
麗華「?? アカウントの自己紹介通りよ? 会社を経営してるの。現在は12社」
怜香「(あれどう見ても詐欺アカじゃないの…まさかモノホンの資産家だったなんて…)あ、そ、そうだったわね… (勘違いして私をフォローしたってわけね… ん?この状況、利用できないかしら…)」
Akina「…」
勘違いしている麗華。悪巧みを始めた怜香。それを静かに観察するAkina。
この状況、一体どう流れていくのか——
R²/ふたりのREIKA Kei @Keitlyn
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