ゾンビ軍団VSただの大学生
「オラ! これで終わりだ!」
ボブさんのショットガンが複数人並んでいたゾンビ達を貫く。
何人かゾンビが現れることはあるが武装の整った俺達にとっては敵じゃない。スコッチさんも何人か倒している。
「大丈夫スコッチさん?」
「………問題は…あるけど大丈夫。ゾンビはもう……死んでるから」
最初は顔を青ざめていたスコッチさんだが今はある程度慣れてくれたようだ。
「警察署までは目と鼻の先よ!」
先行していたリラさんが建物の角を曲がる。ここを曲がれば警察署は目の前だ。俺達も後を続き角を曲がる。
「戻って!」
「「「!?」」」
突如、リラさんが慌てたようにこちらに戻る。俺達は角に隠れ、警察署の様子をうかがった。
「おいおい…。嘘だろ?」
「……ここまでの数…見たことがない」
「だからこの辺りにゾンビがいなかったのか……」
警察署の正面。デカい塀に入るための門。そこに無数に存在し、門を壊さんと攻めているゾンビの大群。
数はざっと100…。それ以上かもしれない。
「これは………駄目ね。ヘリまで撤退しましょう」
「ああそうだな。気づかれたら一巻の終わりだ」
「ヒィ…」
「いやそれじゃ駄目だ」
「はあ? 何いってんだ! お前この数見みろ! 竜巻にアリンコが挑むようなもんだ! 俺は仲間を死なせる気はねえぞ!!」
「そ、そうだよ勇気くん。ここは逃げる一択だ…」
「でもそれだと中にいる人が死ぬ。あいつらがあんなになって集まってるって事は必ず中に人がいる」
俺の言葉に全員が顔を青くする。あの数に驚いてその事を頭から抜けていたのだろう。
「……俺ならできる。皆は何時でも逃げられるように」
「はあ!? 馬鹿死ぬぞ!」
「君が強いのは知ってるわ! でも流石にこの数はムリよ!!!」
「考え直せないかい?」
皆慌てて俺を止める。当然だ。普通の人間が…いや訓練された人間であれこの数のゾンビ相手にどうにかできるわけがない。
だが俺は………普通の人間ではない。
「大丈夫ですよ。俺は……かつて伝説と呼ばれた傭兵ですから」
「え…」
皆が俺の言葉にアクションを起こす前に、角から全力で走り出す。
昔の光景を思い出す。多数VS少数。何度も何度も味わい尽くした。この程度の地獄で苦しむような弱いやつではない。
AKMのマガジンは35発。本体にも1発入れることができるので合計36発。
つまり単純計算で36人の敵を倒せる。本来ならそんなことができるわけがない。
だが俺ならば可能だ。
一発一発を確実にゾンビの頭。それも脳の部分を確実に損傷させる。
一人一人倒すためにクイックイッと照準を合わしていく。
ワンマガジン使い切る頃には36人以上の敵を倒しきっていた。
「まさかここまでとは」
予想していたがこのAKMは改造されかなりの威力が出るように調整されている。
ゾンビの頭を突き抜け、もう一人のゾンビすら俺は倒せていた。
目の前には十数名のゾンビが迫りくる。俺はバリケードにされている車のドアをもぎ取り、頭を破壊できる位置に投げつける。
「ア〜〜〜〜〜〜!!!!」
数名のゾンビの頭をグチャグチャにし、反対側の木を切り壁に突きささる。そしてそのまま真正面を駆け抜ける!
ゾンビは横からこちらの道を潰すように迫ってくる。
即座に銃を持ち変え二丁拳銃に変更。前方に現れてくるゾンビ達の頭をぶち抜く!
八発程撃った辺りで拳銃をしまい再びAKMを取り出す。
マガジンを目の前に居た最後の一人に投げつけ、怯んだ隙を突き頭蓋骨を粉々にするパンチをお見舞いする。
「ア〜〜〜〜!!!」
プチュプチュグチュとエグイ音が流れ、そのまま崩れ落ちていく。
俺は壁に刺さったドアを利用し壁に跳躍。住宅の二階相当程の高さまで跳び上がる。
そのタイミングでマガジンを交換。リロードを忘れずに。これでAKMには35発の弾丸が入っている。
「くたばれ!」
俺の下へ行こうと集まったゾンビ達に弾丸の雨を喰らわしていく。
そして降りる直前に近くに居たゾンビを踏みつける。勢いよく地面に降り立った俺は更に強く頭を踏みつけ脳みそを潰す。
残ったゾンビは半分程度。俺は近接戦へと切り替える。二丁拳銃の残りの弾丸を全て消費し近くにいるゾンビを倒す。
そして近くにあった恐らく車の衝突で歪んだであろう標識をへし折った。
「オラオラオラ!!!」
標識を振り回し、ゾンビの頭を叩き潰す。これはかつて中国の友から学んだ棒術。持ち手を変え、テクニカルにゾンビを倒す。
「ハア〜! ホワタ!」
ゾンビ十体を横並びにし、同時に叩きつける。
動きが予測しやすいので映画みたいな倒し方ができて大変満足だ。その隙を縫って近づいてきた敵は蹴りで殺す。
「ポゥ!!!」
今一番遠くにいる的に標識を投擲。ミサイルの如く標識はゾンビに突っ込んでいき、そのまま絶命した。
残りは十数体。全員の位置が絶妙な距離になるように殺しておいたおかげで二丁拳銃のリロードが間に合った。
百発百中の銃撃がゾンビ達の頭を直撃し絶命する。
「これで…終わりだ!」
俺は銃をしまう。これでこの正門に居たゾンビは全て排除した。
だがまだ数匹……隠れていた。
「「「グルルルルルル!!!!!」」」
奴らが声を出す頃には既に眼前に迫ってきていた。
犬だ。犬のゾンビ。今まで息を潜め俺が油断するのを待っていたのだろう。
三匹の犬が同時に俺目掛けて襲いかかる。
「かかったな」
だが奴らは勘違いしている。釣られたのは奴らの方だ。俺がわざと隙を作り呼び寄せたのだ。
俺は三匹の犬ゾンビが跳び上がった瞬間に全身を屈め、地面に背中と頭が完全につくように。
しかし即座に移動できるような体勢に変える。
「「「グルルルルルルルルル!!!!」」」
俺の目の前をゾンビ犬が通り過ぎる。お互いに背中を突き合わせたような状態になり、同時に振り返りお互いを見る。
再びこちらに攻めにかかるゾンビ犬。俺はナイフを取り出し投擲。
犬の頭に直撃し一匹が脱落する。その際同時に近くの瓦礫を蹴り上げ、もう一匹のゾンビを怯ませる。
これで一対一になった。だが怯んだ奴はすぐに正気を取り戻しこちらに攻めにかかる事だろう。文字通り速攻で攻めなければ。
「ふん!!!」
口を開けこちらに噛みつかんと攻めてくるゾンビ犬を蹴りで吹き飛ばす。
グチャリという音が響き、頭蓋骨を粉砕し脳みそが潰れた事を確認した。
「グルルルルルル!!!!」
最後のゾンビ犬がこちらに跳びかかる。俺は紙一重でそれをかわすと頭を後ろから鷲掴みにした。
「駄犬にはお仕置きが必要だな」
握力でゾンビ犬の頭を潰す。ペットボトルを潰すような気軽さで俺はゾンビ犬の頭を潰し殺した。
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