魔の者 七将八天魔
遊び心
プロローグ
セントルム王国辺境フェリル大森林にある廃れた村、村の奥には半壊した教会がある。そこへ、異世界より召喚された勇者ユウキ一行が向かっていた。
「これはひどい。」
「ええ、本当に。」
勇者ユウキに同意したのは、聖女セーカだ。
勇者パーティーは他に、剣聖ゴーキ、賢者クーナ、盗賊チーファ、聖騎士シュートがいる。
「ユウキ!早くしようぜ!嫌な予感がする!」
「ん、同じく。」
「........。」
「ああ、ゴーキと同意見なのは嫌だが僕も嫌な予感がするよ。」
「あぁ!?ふざけんなよてめぇ!」
「お二人とも落ち着いてください!それと勇者様あの教会から禍々しい瘴気が溢れています。この地に長くい続けると私たちも魔物へと変化してしまいます。」
「わかった。少し待ってくれ。」
剣聖ゴーキの意見に賢者クーマが同意した。続いて、聖騎士シュート、盗賊チーファ、聖女セーカが同意し、最後に勇者ユウキが同意した。ちなみに、聖騎士シュートは無口であり、頷いたため同意したことがわかった。
すると、勇者は腰のベルト掛けているポーチから澄んだ青色の水晶を取り出し、両手の手のひらに乗せた。
「聞かせてください、記憶の精霊メモリア様、この地で起こった出来事を。」
勇者ユウキがそう言うと水晶はほのかに光り、光が水晶の外へで始めた。その光が集まると記憶の精霊メモリアが現れた。すると
「お久しぶりですね、勇者一行様。」
と、微笑みながらそう言った。
「お久しぶりです。メモリア様。」
「今回は、この地ですか?」
「はい、お願いしてもよろしいでしょうか?」
「ええ、もちろんいいですよ。」
「ありがとうござ「と、言いたいところなのですが」いま...す...?」
勇者ユウキが感謝を述べようとした時、記憶の精霊メモリアは突然遮りこう言った。
「この地の記憶は見せることはできません、絶対に。」
「!?な、何故ですか!?」
「ユウキの言う通りだ!何故見せてくれない!」
勇者ユウキは少し焦りながら記憶の精霊メモリアへと言った。それに剣聖ゴーキも追随した。他のメンバーも困惑しながらも記憶の精霊メモリアの答えを待っている。
「理由ぐらいは教えてもいいでしょう。何故ならここは、我々魔の者にとって手放すことができない場所ですから。」
「!?メモリア様、いやメモリアあなたは堕ちていたのですね。」
「いいえ、私は堕ちていません。私は生まれた時から今までも記憶の精霊メモリアです。」
「では何故!あなたは魔の者の味方なのですか!?」
「それは私のマスターが魔の者のリーダーの1人だからです。」
その時、教会の方から足音が聞こえてきた。勇者たちは教会の方へと顔を向けた。するとそこには、全身黒の服で身を包んだ男がいた。
「君たちは今、マスター?と疑問に思っていただろう?その疑問は解消される。何故なら、僕がメモリアのマスターだからね。」
「! !?」
勇者ユウキは口を動かしているが声が出ていない。
「あれ?聞こえないよ。まあ、僕が言葉1つ1つに威圧をこめて、発声できないようにしているからね。それと、ついでに名乗っておこうか。」
「僕は七将八天魔の1人『《
「それと、ありがとうね。メモリア。」
「いいえ、マスターのご命令ならば何でも承ります。そう、夜のお世話も。」
「よし、元気そうだね。それじゃあ勇者君たちには眠ってもらおうかな。『《
シェルフィンがそう言うと黒いモヤがどこからともなく現れ10歳ほどに見える男の子が眠ったまま現れた。
「お願いね、ベルフェゴール。」
コクッとベルフェゴールは頷いた。
『
その途端、バタンと音を立てて勇者たちは倒れた。
「よし、上出来だね。『《
黒いモヤがベルフェゴールを包み込みモヤが晴れるとベルフェゴールの姿は消えていた。
「それじゃあ、僕はもう行くから勇者君たちをよろしくね、メモリア。」
「悲しいですが、わかりました。いってらっしゃいませ。」
メモリアは、森へと去っていくシェルフィンに向かい深くお辞儀をした。
シェルフィンが見えなくなるとメモリアは勇者たちの方へ向かい、この地であったことの記憶を書き換え始めた。
1年後
ある宿にて
勇者ユウキが勢いよく飛び起きた。
「はあ、はあ、思い出した。全部思い出した。あそこであったことを。」
あとがき
新作です。めちゃくちゃゆるーい速度で更新していきますので気長に待っていてください。
この作品を書こうとしたのは、『無名の道化』の物語が全く思いつかなかったため色々書いてみた結果この作品を投稿することにしました。
それと、キャラの容姿が全く書ける自信がないのでいつかキャラの詳細を書くときに用紙についてめちゃくちゃ詳しく書きます!
それでは、また次回!
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