第41話引き寄せられる
ツタンカーメンは赤いオーラを放ち、良美を赤い光りで包んだ。
「ツタンカーメンか!?一体良美に何をする!」
鈴木警部補は危機迫った。
ツタンカーメンは美しくも良美に言葉を放つ。
「良美、こっちへ来るのだ。我の元に。」
良美の様子がいつもと違う。
「はい。ツタンカーメン様。」
良美は吸い寄せられるように、ツタンカーメンの元へと行く。
鈴木警部補はその様子に。
「良美!どうしたんだ!行くな!」
鈴木警部補は良美の腕を掴む。
「離して!」
「俺が分からないのか!?」
良美は鈴木警部補に無関心。
ツタンカーメンが冷酷にものを言う。
「我は歴史に名を刻んだ美しきファラオ。一介の警部補である貴様が敵うわけなかろう。」
鈴木警部補は動じない。
「良美はそんな子じゃない!良美を赤い光りから解放しろ!」
ツタンカーメンは鈴木警部補を無視した。
(そうだ!劉邦さんから貰った古文書!良美が気を戻すかもしれない!)
鈴木警部補は良美が古文書をどこにしまったか分からなかったが、二階の良美の部屋へ急いで行った。
運良く良美は古文書の祝詞を覚えようとしていたのか、古文書は鏡台の上に広げてあった。
鈴木警部補は広げてある古文書をそのまま持って一階にいる良美の元へと持って行った。
鈴木警部補は一か八かで古文書を良美に見せる。
「良美!劉邦さんから貰った古文書だ!古文書の祝詞を覚えようとしていたんだろう!」
良美はピクッと反応するが、無関心のまま。ツタンカーメンは良美の肩に手をやっている。
そして、ツタンカーメンが良美を連れ去ろうとしたその瞬間。
古文書から3Dの如く、古文書の祝詞の文字がピンク色に立体化して浮かび上がってきた。
その浮かび上がったピンク色の文字は良美とツタンカーメンを囲んだ。
(良美さん、、、。)
思わず、良美は反応した。
「だっ誰!?」
「アマテラスオオミカミ、まだ力を失って無かったか。」
ツタンカーメンは冷たくそう言い放った。
良美は意識を取り戻した。
「ツタンカーメン!離して!」
異表にもツタンカーメンは良美を離した。
「その警部補が良いか。」
ツタンカーメンはどこか寂しげな表情になった。
良美は不意を付かれた気分になった。
(なんだか悪いことをした気分になっちゃうじゃない。でもこの人には騙されない!)
「我が念は終わらぬ。」
そう言い残して、ピンク色の文字に追われるように、ツタンカーメンの霊は消えた。
安堵して。
「鈴木警部補!」
「良美!」
2人は抱きしめ合った。
「後、もう少しで消えるところだったわ。鈴木警部補。ありがとう。」
「この古文書、アマテラスオオミカミ様のおかげだ。劉邦さんに感謝しないと。」
「そうね。」
真っ赤な光りはなくなっていた。
「ツタンカーメンに惹かれた?」
「バカッ!惹かれる訳ないでしょ!私には鈴木警部補だけよ!」
「うっうん。」
鈴木警部補は良美の真っ直ぐな言葉、瞳に照れた。
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