第36話特別
「勝馬さんって面白くて良い人ね。」
「ああ。」
「ラムセス2世が味方で心強いわ。私のこと特別って言ってたけど、どう特別なの?」
鈴木警部補はラムセス2世の霊が現れ、良美がラムセス2世の妻だったビントアナトであることやツタンカーメンが滅ぼしたスサノオノミコトやアマテラスオオミカミなどの黄泉の国の神々が良美に宿っていると話した。
「ラムセス2世、ビントアナト、スサノオノミコト、アマテラスオオミカミ、、、。どれも親近感があるわ。私、ラムセス2世を敬うわ。でも生まれ変わった私は、、、。」
「生まれ変わった私は?」
「何でもない。」
(私は、兄たんの恋人だったのだろうか。聞くのが怖い。私、兄たんに惚れてる。でも恥ずかしくて言えない、、、。)
「明日、お昼頃、ラムセス2世の特集番組がある。良美、勝馬と一緒に見よう。」
「うん。」
(私、兄たんの特別になりたい。)
「兄たん、その、、、特別な人とかいるの?」
「愛してる人って意味?」
「うっうん。」
「沢山いるよ。」
「不潔っ!」
良美はプンプン怒った。
「何怒ってんの?良美だろ。母さんだろ。勝馬だろ。沢山いる。」
「あっそっか。」
(私ったら、恥ずかしい!一人で怒って!)
「私のこと、どう愛してるの?」
「さあ。大人になったら分かるよ。」
(恋人だったらいいのに、、、。)
「夜も遅い。もう寝るぞ。」
「うっうん。おやすみなさい。」
「おやすみ。」
◇
深夜2時。
『良美、、、良美、、、ビントアナト、、、。』
「誰、、、?私を呼ぶのは、、、。」
薄らぼけの良美はベッドの横の人影に気づいた。
「誰?」
「ラムセス2世。」
そこには威厳に満ちたファラオ、ラムセス2世の姿があった。威厳に満ちているが、目はなんとも優しい。
「ビントアナト、愛してる。永遠に。」
「私は、、、。」
「知ってる。良美。兄たんと出会えて幸せかい?」
「はい。」
「良かった。私は2人をいつでも見守っているよ。」
そう言って、ラムセス2世は姿を消した。
(ラムセス2世、ありがとう。このことは2人だけの秘密にしておくわ。)
翌朝ー。
「おはよう。良美。」
「おはよう。兄たん。」
「モーニングでも行くか?」
「うん!」
2人は身支度を終え、近くの喫茶店へと足を運んだ。
「兄たんはコーヒーのモーニングセット。良美は?」
「私はオレンジジュースのモーニングセット。」
「まだ若いもんな。」
「子供扱いしないで!私だって大人になったら!」
「ごめん。ごめん。」
「今日の13時からだ。ラムセス2世の特集。」
「気合い入れなくちゃ!」
「そうだな。」
2人はモーニングを楽しみ、喫茶店を後にした。
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