2025年5月24日の日記
夢美瑠瑠
第1話
JPサルトルの、「嘔吐」は、日記形式で、冒頭は「日記には事実関係だけを綴ったほうがいい」ということを書いている。
が、羊頭狗肉というか韜晦というか?、内容は哲学的思惟のオンパレード。
寧ろ、この上なく難解な哲学で構成されていて、ノーベル賞受賞大賞作品となって、サマセットモームは「嘔吐」を、「世界の十大小説」という著書の中で、「白眉」と形容したらしい…
(「白眉」というのは”三国志”から来ていることばで、最も優れたものをいう。 馬、という姓の5兄弟のうちで眉に白い毛が生えていた”馬良”さんが一番優秀だったことから来ている)
サルトルは、毀誉褒貶の激しい、一種スキャンダラスな人物だったらしい。 そう詳しくはない。 が、ノーベル賞を辞退したり、評伝には「70年代には急速に孤立した」とあったりする。
思想もかなりユニークと言えばユニーク。
日本にも焼け跡闇市派、というのがあって、何となく似ているといえば似ているが? 例えば山田風太郎さんの根っこには終戦の時の虚無感、虚脱感があると言われる…で、作風もニヒリスティックなブラックな世界観の伝奇忍術SF。 神や良識を信じないで? 力だけを信奉するとか?
サルトルの実存主義は、無神論的共産主義に類別される、と、高校の倫理社会で習った。 例えばこれは、アダムスミスさんの「神の見えざる手」という発想の真逆と言えばそうだな?で、現代は「21世紀の資本論」という本がブームになっていて、まあ”神は死んだ”というニーチェの箴言から時日経過してもいて、本当はサルトル的な発想が再評価されるような思潮とか? そういう気もします。
サルトルの奥さんは、ボーヴォワールという、これも思想家で、「第二の性」という本を書いた方。 「女は女に生まれるのでなくて、女になるのだ」という言葉で有名。
だから、人間を、いろんな桎梏から自由にしようという、そういうフランス革命みたいな発想で共鳴したのかとも思う。
フランス革命は、「パンがなければお菓子を食べればいいのに」という王女の失言?から始まったとか? コメが高くて、なんでだかよくわからない? 今が革命前夜なんかな?
できれば流血の惨事とかのない”名誉革命”になってほしいナ? と、ショージ君的に気弱なオレとかは愚考するだけですがw
2025年5月24日の日記 夢美瑠瑠 @joeyasushi
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