第3話 運命に抗え
私の運命。
決まってしまった体の状態はあまりに残酷だ。
分かっているから。
どうやら私の状態はもっと早く自覚するべきことだったようだ。
なぜ?
学生時代に知らない事だったのだろう?
自分のことをもっともっと知れればよかった。
自分のことと他人からどう見られているのか。
皆、自分のことを中心に考えている。
この世は弱肉強食で、誰もが人のためには生きていない。
だから繊細過ぎる私は生きにくい。
もっと鈍感であればいいのに。
人の顔色、声色、足音だけで機嫌がわかる。
もっと愚鈍であれば楽なのに。
もっと人の心に疎ければこんなに苦しむこともない。
けれど、私は文章が好きだから。
だから私の繊細さを手放すこともできないし、図太くもならない。
人の心の機微をこれからも描写するし、言葉にだってガンガンと記していく。
これがいけないという方もいる。
分かる。けれど私は現実世界ではお人形なの。
だれも私を見ない。トーク力では私は誰にも勝てない。
理解できる人もあまりいない。
文章ならば、AIでさえ、評価してくれる。
人類を脅かす存在ではあるけれども。
私にとってはまだ味方なの。
生身の人間よりも。
ネットの世界だけは私を裏切らない。
SNSの中だけでは私の表現を阻害するものはない。
現実世界は黙っているから。
ねぇ、ネットでは私を私でいさせて。
お金になるように頑張るから。
どうか、理解してくれる人が増えますように。
それが私の仕事。
一番繊細に生きている人が諦めたら、
次に病むのは回りを見れる優しい人だから。
どうか病まないで。私を見てくれる繊細な人たち。
私のことを見てくれてありがとう。
とてもとても嬉しい。
あなたの味方になれるように感性を磨いていくね。
傷ついたときにはあなたを癒す存在になれるように。
日々研鑽ですよね。
日々戦い。
癒しは必要ですよね。
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