ニ個目 『唯一の家族がどこからどう見ても魔物な件〜唯一の家族にして最愛の犬がダンジョンでエネルギー弾出したんだが〜』
最近、愛犬であり最愛の家族クロが、360度上から下から右から左から前から後ろから、どこから見てもどう見ても魔物のような姿になった。
漆黒の毛に三本の尻尾、無機質で青白く光る、四つの眼、収納可能な硬すぎて大きい爪、興奮した時に毛先が青白く光りそして至る所から偶に出てくる鋭利な何か、そして果てしなく膨大な魔力…最近のクロは、どこからどう見ても魔物だ。
小さい時は、他の犬と比べて尻尾が一本、目が二つ、多くてメチャクチャ身体能力が高くて、全く老いもしないだけだったのに……まさか、魔物だったなんて……!!
あ、午後3時だ
「おやつだぞクロ」
『ギャウ!』
ダンジョンで手に入ったドラゴンの肉塊を皿に乗せた物を持って、クロのいる部屋に入る。デカくてもふもふな尻尾三本をこれでもかってくらい振りながらクロが駆け寄ってくる。
「お前が魔物かどうかとかどうでも良いよなークロー」
『ガゥ』
肉塊を食べているクロの体を撫でる。
クロが魔物かどうかはどうでも良い事だが、それを知られるのはまずい事だ。ダンジョンの外にテイムされていない魔物がいる、なんてゲート前が整備されてる為あり得ない事で、そもそもテイムされていない魔物は不思議ぱわーで外に出る事はできない。
クロの存在がバレたら、解剖される事間違いなしだ。
それに、例え解剖されなくてもクロは多分災害モンスターくらいの力を持ってるから、討伐対象になる可能性が高い。
「うーん…クロ、ダンジョンに行くか」
『ギュウ?』
「ダンジョンに行って、テイム登録しに行くか、明日」
『ぐるる』
ドラゴン肉を喰い終わったクロをわしゃわしゃして話しかけていると、俺に甘え始めた。
「お前は可愛いなぁ〜〜!!」
『がぐるるるるる』
まあ、仮に討伐対象になっても研究対象になっても、全部ぶっ飛ばせばええか!がはは!
「はろ〜犬野さん、今日はどんなご予定で〜?」
「はろー猫夜さん。我が家族のテイム登録しに来たよー」
テキトーな感じで対応するこの人は、俺の担当の受付さんだ。俺以外にはしっかりとした対応らしいから、多分俺は舐められてるんだと思う。
「お、犯罪?もしもしポリスメン?」
「まあまあまあ、俺と猫夜さんの中じゃないか〜」
へっへっへ、これで勘弁してくだせぇ。
「おー、この犬がそうなんすか?」
「いえすいえす」
「わー、犬そっくりだー、こりゃ魔物と見当がつかんぞー(棒)」
メチャクチャ棒読みで庇ってくれる猫夜さん。
黙ってくれればと思ってたから、まさかのサービスに、こっちも
「で、なんて名前なんすか?」
「クロ」
「わぁ〜安直ぅ〜。そうじゃなくてですねぇ」
「もしかして種族名的なサムシング?」
「もしかしなくても種族名的なサムシング」
「わかりません」
「はーいじゃあ新種として登録しときますね〜」
種族名はクロ、指定階級は『災害』。うーん予想通り。
「にしても可愛いっすねぇ〜、毛もツヤッツヤだし」
「唯一にして最愛の家族だから、当然だす」
「それで、今からダンジョンに潜ります〜?」
「潜りますー」
かしこまり〜、なんて言いながら手続きをしてくれる。
よーし、行きますか〜。
「すみません、素材の買取をお願いします」
「かしこまりました、探索者カードはお持ちですか?」
ダンジョンゲートに向かっていると、後ろからそんな会話が聞こえる。
猫夜さんのしっかりとした口調、なんかおもれぇ〜。
60年前、突如世界各地に
中に入ると、そこにはさまざまな国の人間が溢れていた。
大問題に発展しかけ、第三次世界大戦があわや始まるか、と緊張が高まっていた時に、ダンジョンから大量の魔物が溢れてきた。
争っている場合ではない、と各国は協力しあい、なんとか殲滅した。その後に、手を取り合った延長で、ダンジョンを管理する
ダンジョンは未だ
攻略されていく中で、ダンジョンの豊富な資源を目の当たりにした国々は、それまでは連合軍以外の進入を禁止していたのだが、一般への開放を決定した。
これが、ダンジョンが現れてから12年の出来事である。
それから48年、様々な事件やルールの追加、改正、新発見など、目まぐるしく世界は変わっていった。
中でも特に変わった事は、エネルギー資源であり、その変化の根幹にあるのは魔物が死んだ際に残る魔石である。
魔石とは、魔力を豊富に有した石の事であり、魔石の魔力は万能なエネルギーとなる。
空気中にも魔力は存在するが、ごく少量であり、人体にしか作用せず、しかし少量でも人間が化け物である魔物に対抗しうるほど強力な物でもある。
魔石は魔物の強さによって質、もしくはサイズ、またはその両方が変わる。
ダンジョンの層が深くなればなるほど魔物は強くなり、それらは等級で表さられる。
一層は一等級、二層は二等級、と言う風になっており、全てで六等級ある。そして、六層より下、七層以下レベルの強さの魔物は災害級とよばれる。
「ういー七層で様子見っかー」
『バウゥ』
クロって改めて思えば鳴き声って犬じゃ無さすぎるよな。
「お、カマキリじゃん。あいつ美味しいんだよな〜」
『ギャヴ』
剣を抜くより早く、毛先が青白く発光したクロが口を開けて超高エネルギーの塊を撃った。
直撃したカマキリは消滅したよ。
「おぉー、お前強すぎか〜?」
『ぐるるる』
わしゃわしゃと撫で繰り回すと、嬉しそうな声をあげる。
愛やつめ〜。
「お前興奮した時エネルギーチャージしてたのか」
『バフ!』
カマキリの魔石を拾って、散策開始。
七層には昆虫型の魔物が多い。
昆虫ってのは、どいつもこいつも凄いんだぞ?特に、収斂進化の代表みたいな奴らは。
まあ、俺らからしたらただのカモだよね!
「おらクロ!取ってこーい!!」
『ヴァアグ!!』
ゴキブリの魔物から出た拳大で綺麗な球状の魔石をぶん投げてクロに取って来させる。
今まではクロが触れた瞬間粉砕してたから出来なかったんだよなー。やっぱ時代はダンジョンだな。飯も手に入ってオモチャもあるんだから。
「みんな、おはこんばんー!今日は下見だよー!」
《きちゃ!》
《待ってた!》
《ほんとにソロで七層行くの?危なくない?》
《まあ、アマネちゃんが無理なら他の探索者ほぼ無理だから大丈夫でしょ》
《がんばえー!》
(今の同接は三十万…やっぱり多いな)
彼女は、超有名配信者の
彼女の人気の理由は、優れた容姿もあるが、主な要因は高い実力である。
ダンジョン配信者の殆どは二〜三層をメインで活動しているが、彼女は六層で主に活動していた。
ダンジョンの現在の最前線は六層であることから、その実力の高さもわかるだろう。
「とりあえず、六層で体を温めて、それから七層に行こうと思うよ!」
明るく、右手に長剣、左手に短剣を持ち軽い足取りで進んでいく。彼女にとって六層は、もう命をかける場所では無い。
「何もいないねー」
《嵐の前の静けさみたいでやだね》
《魔物の数が少ない層なのかな》
《アマネちゃんなら大丈夫だよ!》
《根拠どこだよw》
《実際、アマネちゃんが無理なら誰でも無理だよな》
七層に入って約三十分。一度も魔物と遭遇していないどころか、なんの気配も無い。
不気味に感じつつも、見てくれている人を悪戯に不安にさせる必要はない、と勤めて明るい雰囲気で歩いていた。
緊張が解け始めたころ、途轍もない死の雰囲気を感じた。
「ッ…!」
ほぼ勘だった。
長剣を振ると、それと翠色の鎌がぶつかる。
「か、カマキリ!?」
《でっっっっ》
《ひぃ!》
《まってきもいきもいきもい!》
《なんでや可愛いやろ》
《このサイズやばくね?》
《この層は昆虫がテーマかな?》
飛び退き、睨み合う一人と一匹。
強い魔物というのは、画面越しでもナニカを感じる程の圧がある。しかし、このカマキリにはそんな気配が一切ない。
余りの雰囲気の無さに、『楽勝だな』、と視聴者の反応はかなり緩いものであった。
(な、何こいつ…!一瞬で変わりすぎでしょ…!)
しかし、相対しているアマネはそうではなかった。冷や汗を流し、注意深く睨みつける。
鎌を振って現れた時、今までにないほどの脅威を確かに感じたのに、今では全くそんなものは感じない。その落差に、警戒度を最大まで引き上げた。
「これが七層…」
呟き、全身に回していた魔力を、更に早く、密にする。
身体強化の魔法より効率の良く、効果も高いそれは、アマネの
睨み合う両者。先に動いたのは、アマネの方であった。
「ハッ!」
フェイントを混ぜ、どう避けても受けても確実に一撃を叩き込める剣戟。
今まで誰にも止められたことのない一撃。例え止められても、力量を判断できる、そう考えていた彼女だが、結果は予想すらしていなかったものになった。
「ガッハッ…!?」
鎌が動いたと思った瞬間、彼女は壁に打ち付けられていた。
(なに、が…?)
周囲には砕けた長剣と短剣が散っている。
剣筋を読まれ、長剣と短剣が重なる瞬間に合わせられ、たったの一振りで薙ぎ払われたのだ。
カマキリはゆっくりと歩いてくる。その姿は、余裕も、警戒も、愉悦も、何も無い、無感情で無機質な姿だった。
「こんなとこで、死んでたまるか…!!」
全身からの痛みで上手く集中できず、普段より遅いが、それでも全身の魔力を練り上げ、魔法を構える。
鎌の間合いに入ったら、おそらく鎌を振るだろう、その隙にぶち込んでやる。
作戦としては穴だらけなそれを、しかしそのタイミングが来る時を虎視眈々と待っている。
そんな時だった。
「えっ」
綺麗な球体の魔石が、カマキリへ向かって飛んできた。
魔石はカマキリに当たる前に、カマキリによって真っ二つに切り裂かれる。
(よく、わかんないけど今だっ!)
カマキリの意識が逸れた一瞬の隙を突いて、魔法を放とうとした。しかし、力んだ事で鈍く強い痛みが走り、それによって、集中力が途切れ魔力は霧散していく。
絶望に思考が塗れていく。しまった、嘘だ、死にたく無い、そんな考えばかりが回り、カマキリはアマネに向き直る。
死ぬ、そう思ったその時、今度は黒い何かがカマキリに向かって飛んできた。
「きゃっ…!」
カマキリの鎌と黒い影がぶつかり合い、空気を強く振るわせる。
弾かれた黒い影は地面に降り立った。
「な、なに、あれ…」
《新種のモンスター!?》
《まずいまずいまずいまずい》
《ちょ、早く誰か助けに行けって!》
《七層とか無理で草》
《どんなに急いでも五時間は掛かる》
《なんか、アマネちゃんの方見てなく無い?》
《もしかして、カマキリの魔物と戦う?》
《勝った方が敵になる定期》
漆黒の毛に三本の尻尾、無機質で青白く光る四つの眼、硬すぎて大きい爪、毛先は青白く光り、至る所から出ている鋭利な何か、そして果てしなく膨大な魔力を持った大型犬の姿の魔物が現れた。
攻撃をされたカマキリは、新しい魔物を脅威として排除に動き始める。
それに対し犬の魔物は三本の尻尾を振り回し、何かを探していた。途端、アマネの方を向いて止まる。
ドローンカメラを見ていた。
カマキリが動き出し、鎌を振り上げた時、犬の魔物はカマキリの方を向いて口を開けた。
「ひゃあああ!」
その口から青白い超高エネルギーの塊を放ち、それは轟音を立てながらカマキリと、ダンジョン内の壁や床、天井も全てを破壊した。
カマキリの魔石が転がり、それを見ていた
「ひっ…」
勝てるか、逃げられるか、生き残れるか、そんな考えも浮かばないほどの強さ。
もはや自然災害のような、抵抗する思考すらも浮かばない、絶対的な恐怖。
犬の魔物が近づいていく。
目に涙を浮かべ、死にたくない、とどこかの何かに祈るしかできなくなったアマネを無視して、犬の魔物はドローンに飛びつき、咥え、そのまま去っていった。
「へ………?」
アマネは呆然と、その様子を眺めていた。
クロが何かを咥えて戻ってきた。
『ばふ!』
「おおクロ、それ魔石ちゃう、ドローンカメラや」
「ておいおい、配信中やないか」
尻尾をブンブン振って、まるで褒めてと言ってるような様子のクロ。
まあいっか!
「おーしクロ、よくやったぞ〜!!」
『ばふぅ!!』
チラッとドローンを見る。コメントが空中に表示されている。
「あー、天音さんとこのね、はいはいはい」
何こいつやら、なんで七層にやら、なんやらかんやら書いてあるコメントを見る。
お、アマネちゃんをたすけて!ってコメントがそこそこ多いな。
「何に遭遇したんだ?ゴキブリ?蟻?まさかのカマキリだったり?」
《カマキリだよ!》
《いいからとっとと助けに行けよ》
《なんでこんなとこにいるんだ…?》
《はやく、たすけて!》
「おいおい、それが人に頼む態度かー?まあ行くんだけど。探索者は助け合いってなー」
よし行くぞクロ!案内せよ!
クロが離れて五分も経ってない筈なのに、もう蟻に囲まれてーら。
「蟻は億はいるからなー、大変なんだよなーこれが」
ですが、大規模な魔法でぶっ飛ばすと気持ちいいという利点もございます。
「やっはろー生きてる?」
「だ、だれ、ですか…?」
辟易とはまさにこの事だな。
まあ、大爆発しながら来たからアタリマエか。
「犬野蓮ってゆーの。よろしく」
「は、はい………?」
さて、クロが元気に遊び回ってる(蹂躙)から、俺もあそぼー。
「ほら、回復魔法」
「あ、ありが…!?す、すごい効果……」
魔力体力気力怪我、全部マックスに。ついでだから剣も治しておこう。
「ほな、おらは殲滅にいきやすね」
ドローンカメラを渡しながらそういって、クロの方に飛ぶ。
今回は魔法ではなく、素手で行きたいと思います。無双ゲーってやつやんな。
「助けてくださり、ありがとうございました!」
「いいよいいよ、探索者は助け合いよ」
念の為、一層まで送ってあげる。
回復魔法かけたとは言え、過信は禁物や。何があるかわからんのがダンジョンだし。
「あの、知り合い登録させてもらっても良いですか?」
「良いよ」
探索者専用のアプリで知り合い登録なる、ゲームでいうフレンドみたいなものがある。
これをしていればいつでも連絡ができるのだ。連絡先交換とかするより、こっちの方が仕事上の関係って事で、ダンジョン配信者の炎上防止に役に立つらしい。
大変だにぇ。
天音と知り合ってもう半年。はやすぎぃ!
「どうしたの?蓮さん」
「いや、知り合った頃が懐かしいなって」
「もう半年だもんね」
現在いるのは八層。天音から、無茶をするから助けてほしい、なんて頼まれて、一緒に潜っている。
「いや、にしても狂ってるよな、お前」
「いきなり暴言?」
「いや、評価」
片腕が飛ぼうが片脚が喰われようが両腕が砕けようが両脚が千切れようが、折れずに立ち上がるって何?怖いんだけど。
「お、犬人来たぞ」
「よし、今回は一本も獲られずに倒す!」
「なに、剣道かなんかしてんの?四肢の話してんなら怖いぞ?」
「ハァッ!」
「聞いとらんな…どう思う?」
《まあ、平常運転》
《可哀想とは思わないなぁ》
《半年前、懐かしいなぁ…》
《お、ワンターン遅れニキだ》
《半年前とは思えんよな》
《色々ありすぎなんよな》
《アマネちゃん、男ができて変わっちゃった…》
《人聞きが悪すぎる》
「どいつもこいつも酷い!癒してクロ〜」
『ルバフ』
やっぱクロだよ。そういう事なんよ。時代はクロなんよやっぱ。
「ぐぅっ!」
『ガルァ!』
天音と犬人の方を見たら、天音の左腕が切り裂かれていた。
「なめんなぁ!!」
『ギャウ!?』
勝ち誇った顔をした犬人の首を半ばまで斬る。そのまま、犬人は崩れ始め、魔石だけが残った。
「はぁ…はぁ…またダメだったー!」
「はいはい回復魔法」
腕の傷だけを癒す。他は癒すなって言われたんだよな。
そんな事したら強くなれないって。あの時の眼はイッてたよ。
「痛みは残ってるか?」
「全然残ってないよ、ありがとう蓮さん」
さっきまで物凄い大怪我をしてたくせに、めちゃくちゃ明るい笑顔をしてる。こわコイツ…
☆☆☆あとがき☆☆☆
おはこんばんにちは。みなさん楽しくお過ごしですか?自分は楽しくお過ごしです。
☆☆設定☆☆
ダンジョンが現れた現代の話。
『犬野蓮』
世界のバグみたいな存在。最高到達階層は最下層の三十層。
普段から肩の力を抜きまくってテキトーに生きてる。
剣と槍と素手を武器として主に扱い、魔法は一般と少し違う物を使ってる。
クロが進化して姿が変わるまでは本気で犬だと思ってた。
『
探索者協会の受付であり、犬野蓮の専属。
六等級以下の探索者にはそれぞれ専属の受付がいる。
犬野蓮以外には他の受付の様な対応をしているが犬野蓮相手には物凄くフランクに対応している。
偶に犬野蓮と一緒に出かけている。
『天音宙』
犬野蓮と出会っておかしくなった。
いくら怪我しても治るなら、いくらでも怪我して強くなってやる!という思いで無茶をしまくっている。
犬野蓮と視聴者はドン引きしている。
『クロ』
何故かダンジョンの外に現れた野良の魔物。実はダンジョン出身じゃなかったり。
三十層でも無双できるくらい強い。
圧倒的なフィジカルと威力のエネルギー弾で蹂躙する。
テイマーみたいな、魔物を味方に魔物と一緒に戦う物書いたことなかったなー、と、某一撃さんに出てくる犬に影響を受けた話。
書いて満足。
書きたくなったよ!短編集!! 不定形 @0557
★で称える
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