第4話 仲間

 「そーしーてー、彼は筋肉を纏ったぁ、九州の悪童だぁ!どんな戦いを、今宵は見せるのかぁ」その日の勤務終わり、作業待合室の中で、僕らは子供のようにふざけた。僕に懐いてくる迫田と宇田。業務中もミスはお互いに起こるが、互いに支え合う仲間になった。やんちゃな迫田は、請負先の上司たちに対してもユーモアを交わし、職場は明るいムードへと変容した。僕は彼らから学んだ。エネルギーを持って人と交流すること、楽しく過ごすこと。

 この世界には矛盾がある。心身の健康よりも、ときに資本主義の体制維持を優先しなければいけない意識を皆がもつこと。本当は、一人ひとりの人間、生き物、生命、自然の調和が大切なはずだ。昨日は、様々なガス臭が漂うプラントで、頭痛を感じた。これは健康に良くない。しっかり自分の身を守る。安全第一。愛と平和。

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