長い長い悪夢に終焉を
wkwk-0057
1章
プロローグと1話
あの日から悪夢は始まった。
あの空に亀裂が入ってバケモンが溢れ出てきたその日から。
街の人々は次々と殺され、喰われ、屍となっていく。
ただ、絶望だけじゃなかった。
神器と呼ばれる武器を扱える者が現れるようになった。
人は皆「天明の士」と呼ぶようになった。
この話は1人の「天明の士」が夜を明けるまでの話だ。
―――――――――――――――――
完全に廃墟と化してしまった東京、浅草
活気溢れる街並みは消えてしまい今ではもう魔物の巣となっていた。
交差点の真ん中に1人の男が立っている。
服装はサイバーパンク風のパーカーとサイバーヘルメット
ダボダボなズボンを履いており
顔はヘルメットで見えない。
その男の片手には刀が握られている。
その刀こそ、神器のひとつだった。
名を緋月零。
―――――――――――――
私は右足をあげ1歩前に進む。
するとコツッという音と共に奥から無数の魔物が現れる。
肉体は捻れフラフラと歩き近づく魔物。
俺は刀を鞘から抜き腕を水平に伸ばす。
一匹の魔物が空から奇襲を仕掛けてくるが、
僕は左で持っていた鞘で叩き落とし右手でで持っていた刀で突き刺す。
それに合わせ無数の魔物が一気に襲いかかってくる。
人型・獣型・鳥型・異形型。
色々な魔物がいるが……
関係ない。
全部殺す。
魔物の血がヘルメットに着く。
全身黒だった零が段々と朱く染まっていく。
すると
ゴーン……ゴーン……という鐘がなった。
それと同時に魔物達が去って行く。
「またか」
そう言葉を零し、帰路に着いた。
――――――――――
地下都市:タイタン
ここは
だがそれを感じさせないほどの活気に溢れている。
私は近くの宿に入り、宿泊の手続きを済ませる。
服を洗濯機に入れシャワーを浴びる。
血を落とし、鐘の音について考える。
どこかともなく世界に鳴り響く鐘の音。
その鐘の音で魔物は巣に帰っていくが、鐘の正体がなんなのか未だに分からない。
魔物と一緒に現れた異物なのか、それとも誰かが作った兵器なのか……
普通に考えて前者の方が現実味がある。
すると、脳裏に
『ゴーン、ゴーン』
という鐘の音が鳴り響いた。
僕は驚き目を見開いた。
鐘を折れそうなほど細い腕で持ち揺らす映像が浮かんだ。
俺は急いで服に着替え外に出た
地上に上がるとそこには手を合わせ空に向かって伸ばしている魔物郡
上を向き微動だにしない魔物。
恐る恐る上を見ると、曇りになっていた。
いや、
ナニかがそこにいる。
曇りに見えるのはソイツの影で暗く見えているんだ。
ゴーン……ゴーン……
またもやあの鐘の音
すると一斉に魔物がこちらを見た。
目などないはずなのに見られているとわかる。
私は戦闘態勢を取りいつでも動けるように構えた。
ゆっくりと魔物は立ち上がりフラフラと歩き近づく。
俺は刀を鞘から抜き、構える
が
ぐしゃという音と共に魔物がつぶれる。
何が起きたか分からなかった
段々と視界がフェードアウトしていく
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