パレット

日に夜

🎨

青がはしる

掠れて 折れて

それから赤が

点、点とはじけて


落ちたのか、汚れたのか

混じり合って


わからないまま過ぎ去って

振り返ると

一枚の絵画のようなこの感情を

俯瞰している


足りない色がありすぎて

わたしは落胆しながら

沢山塗りつけて

濃淡を凝らしていると

手元に新しい色が見つかった


そんなことを

わたしはずっと

繰り返していたんだね。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

パレット 日に夜 @hiniyoru

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ