欠片28.『粗金屑蜘蛛 討伐依頼─①』
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【アストラとサーチの鍛錬より南東327km地点】
(進行1098km 残り1632km)
【小さな村 リトル村】
3人は
「遠路はるばる。こんな田舎の村へ、ようこそいらっしゃいました」
「寝泊まりの件は大丈夫ですぞ」
リトル村 村長[セイント(86)]
[種族:ヒト]
笑顔でとても優しい声で話してくれた背の小さな老人は、お茶を
「ありがとう!」
「感謝する。」
『ありがとうございます♩』
3人ともお礼を言い、お茶を頂いた。
「ところで……そちらのお嬢さんは、かなりお強いと見えるのじゃが」
「よかったら、この辺りに住み着いた
「じいちゃん。それって、どんなヤツなんだ?」
サーチが質問すると、ゆっくりとセイントは答える。
「一言で言うなら……大きな「クモ」かのぉ」
その言葉を聞いたユリニトは思い当たる節があったのか、その言葉を口にした。
『
「そうじゃ」
「これがまた厄介でのぉ〜……繁殖力が高くて対処しきれんのじゃ」
「幸い、食料はこの近辺に住む、他の在屑物を食べておるが……たまにこの村の近くにも来ることがあってな。」
「じゃから、オヌシらで退治してほしいんじゃよ」
「よいかのぉ?」
「いいぜ!じいちゃん!オレ達に任せてくれ!!」
「ほんとかのぉ!ありがとう。なら、今日はもう休んでおくれ。」
「明日から、よろしく頼むぞぉ〜」
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翌日。村長からの依頼を受けアストラとサーチは、森の奥まできていた。
「結局ユリニトは来なかったな〜」
「ヤツがいなくても問題ないだろう。」
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「んじゃ!行こうぜ!」
『え?お二人で行ってきてください〜♩』
と、ニコニコしながらユリニトは返事をした。
「はぁ!?オマエは来ないのかよっ!!」
『だって、ボクは商人ですよ〜?戦闘なんてムリムリ〜〜アハハッ!!』
『それに、逃げてきた
『避難させる人が必要でしょ〜?』
『ッね?』
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「って言ってたけど……まあ村に何かあったら危険だし。仕方ないか」
「フンッ……どうだかな。」
と、後ろを横目で見るアストラ。
その50mほど後ろの木の上には、ユリニトの姿があった。
『ハハハッ……さすがは彼女だ。もうバレてる。』
サーチとアストラはそのまま進み続け、森の端まで近づいていた。
「そろそろかな?」
「確かじいちゃんは、森の奥の洞窟に"ヤツ"が棲みついてるって言ってたよな?」
「そうだ。」
「おそらく、あの洞窟だろう」
森を抜けると目の前に岩でできた崖があり、その崖に大きな洞窟ができていた。
「よし、念のために
サーチは、辺りにある木の棒に布を巻き、樹液を付けていた。
その後、洞窟に入るとサーチはユリニトから受け取っていた『
「ほんとにこれから明かりが出るのかな?」
「王都でも使われていたものだ。」
「性能は確かだ」
ランプのような見た目をした魔道具で、その下側にはボタンと小さな白色の『
"カチッ"
すると。四角いガラスの容器の真ん中部分が、白色の光を放ち洞窟内を明るく
「オレの故郷で使ってたやつと全然違う!!」
「オレんとこはオレンジだったのにー!」
「真っ白で、こんなに明るいのは初めてだ!!」
「スゲーなこれ!」
「
「へぇ〜!王都の加工場にも一度行ってみたかったなぁ……」
「オレの知らないものがたくさんあったんだろうな」
「想像するだけでワクワクするなー!」
「なにも王都だけにあったわけじゃない。」
「そのうち他の大要塞で見れるかもしれないな」
「フフッ。」
「ほんとかー!楽しみだな!」
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【洞窟内・奥の広場】
ピチャン……。
……ポチャン…ポタ……ポタ…。ピチャン…。
暗闇の中、静かな洞窟の天井から
そして、暗闇に光る赤い8つの目浮かび、『"ギラギラ"』した目は獲物が罠にかかるのを待ち潜んでいた。
『キシィィィィィ…』
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