欠片18.『笑顔』
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【PM2:11〜 サーチサイド】
「テツゴウのおっちゃん。」
テツゴウを真剣な眼差しで見つめるサーチ。
「オレの
「よろしく頼む!!」
「オレは……もっと強くなりたい。」
「守られるだけじゃなく、守る側になりたいんだ!!」
その言葉を聞いたテツゴウは口角を上げた。
『ヒヒィッ〜!!よーしきたッ!!任せとけい!!』
『んじゃあ!さっそく『ミスリル』を溶かしていくか!』
「おう!!」
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【PM2:44〜 アストラサイド】
アストラは少女がいた所へ戻っていた。
「ケガはないか?」
「……う、うん。」
「そうか。よかった」
「キミは街から来たのか?」
「うん。」
「では、街まで送ろう」
「……」
少女は少しおどおどしながら下を向いていたが、ゆっくりとアストラの方を見つめた。
「あの……。」
「どうした?」
「おねえちゃん…。さっきはたすけてくれて、ありが……とう…。」
少女はまだ
「ああ。どういたしまして」
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【PM3:26〜
「ご苦労様です!アストラ様!!」
「ご無事で何よりです!」
「ああ、ありがとう」
ふと、門兵が視線を下に向ける。
「あの〜その子は?」
「森の中で出会ってな」
「迷子らしい」
「送り届けてやってくれ」
「なッ!!そうでしたか…!こんな幼い子が…。」
「本来は我々が気づいて、保護すべきハズなのに。申し訳ありませんッ!!」
「無事だったのだからいいだろう。」
「あとは任せる」
「かしこまりました!ご協力感謝いたしますッ!!」
「じゃあ、行こうか」
「ん……。」
門兵と歩き出した少女は今度は勇気を振り絞って振り返ると、笑顔でアストラにお礼を言った。
「おねえちゃん!ありがとうー!!」
「ああ。」
そう答えるとアストラは手を振り、少しだけ微笑みながら少女を見送った。
「さて。サーチの方はどうなっているだろうか」
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"カアァァン"!!
"カァン"!!
"コンコンッ!!──カァアン"!
静まり返った空間の中に、周りで作業をしている音が響いている。
『フゥ〜…』
『ようやく溶けたぜぇ…!』
『サーチ!オメェさんの
サーチはテツゴウに破片ノ武器を手渡した。
『分解するがかまわねぇよな?』
「あ、ああ。大丈夫だ!」
(す、スゲェ…この熱量……工房内がいつもよりあつい。)
(オレが造ってた時の比じゃねぇ。)
「なんて集中力なんだ…」
「…フゥー……。」
(意識を保つのもやっとだ…)
体中から汗が吹き出し、頭がクラクラしていたが、それでもサーチはテツゴウの姿を眺めていた。
「───チ。」
「おい──チ。」
「サーチ。」
後ろから聞こえてくる声に、気がつくのに時間がかかった。
「──ハッ!!え?あ、師匠!?」
「もう戻ってきたの?」
「ああ、依頼も完了した」
「さっすが師匠〜!!」
「どんなヤツか見てみたかったけど…」
「とにかく、師匠が無事でよかったー!」
「アバラは何本か折れたがな」
「んえっ!?ヤベェじゃん!!」
「なんでそんな平然としてんの!?」
「これくらい慣れている。」
(慣れって……マジかよ…)
「だがまあ、しばらくはここに滞在する予定だ」
「オマエも。やることが出来たみたいだしな」
「……ヘヘッ」
「うん!」
「なら、ワタシは先に宿に戻っている」
「夕飯
「分かった!ゆっくり休んでくれ!」
そうして2人は、再び分かれて行動をした。
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