自我、性、美、生き方、そういうところの、「ヒダ」のようなところに入り込む辛さ、不条理、息苦しさを、一枚ずつ重ねて、ミルフィーユのように分厚くなったもの、それを一気に、真上からぐさりと切って、断面から俯瞰するような、そんなイメージが起きました。(なに言ってるか分からなかったらスミマセン) そんな鋭利なエッジが見える気がしました。そのエッジの端に、なにか、キラリと、あるいはどす黒く、いや、甘く光るようなものも感じました。読む人それぞれに様々なイメージが交錯するような、深く複雑な作品と思いました。
もっと見る