超空軌道交通管理隊 ―時間外業務 広報展示はTSバニーガール―

EPIC

フェスティバル参加に伴う、TSバニーガール広報 業務報告書

 ――〝交通管理隊〟。

 高速道路、自動車専用道路などをパトロールによって管理することを司る組織だ。


 高速道路で見る黄色いパトロールカーの職業、というと伝わりやすいだろうか。


 そしてその流れを汲み、しかし「超空」へと飛び出し。

 宇宙、異次元、超常空間を通り繋ぐ専用軌道――「超空軌道」の管理を担う組織があった。


 その彼等は――〝超空軌道交通管理隊〟と呼ばれた。



 此度に覗くは、その超空軌道交通管理隊の。

 日常業務から離れての、少し変わった華やかで艶やかな一幕だ――




 本日の舞台は。

 気の遠くなるほど広大な超空空間の、その一区画空間の一点に設けられる巨大な複合商業施設ステーション。


 その内に入り設けられる、ショッピングモール施設の駐車場を利用して開催されているのは。

 ――「働く乗り物フェスティバル」だ。



 超空空間を主として活躍する、様々な組織機関が。その日は業務に使用する車輛装備を回し、参加していた。


 超空空間での災害救難を担う組織、〝超空救難救急隊〟の救難車輛に救急搬送車輛。

 警察組織からも多々の車輛装備に人員が参加、その内には、管理隊と同じく超空軌道を管轄とする、〝超空軌道交通警察隊〟のパトロールカーもある。

 さらには防衛組織の機動・装甲・戦闘車輛などなど。本日にあっては目玉の一つとして、巡洋戦艦級の艦船まで回されて来ていた。

 他にも。公共組織、超空世界に住まう人々にとって馴染みのある組織が。


 こぞって広報のために車輛装備や人員を参加させており。

 フェスティバルはなかなかの賑わいを見せていた。



 そして、超空軌道交通管理隊にあっても。

 そんな最中で、貸し与えられ定められたブース区画を用いて。展示にての広報活動を行う姿を見せていた。


 広大な駐車場の端。定め与えられた一スペース。


 そこに、大型SUVをベースとする黄色いパトロールカー。

 正式名、「道路巡回車」が止まり展示されており。

 行き交う来場者の内から、そこそこの人々が足を止め。興味を示し見学する姿が見られる。


 そしてしかし。それと同時にその展示される巡回車の前では。

 華やかで艶やかなある「催し」が披露されており、それがまた人々の視線を集めていた。


 ――そこに見えたのは。「バニーガール」に扮する、二人の美麗な美少女と美女の姿だ。



「――やれやれだな」


 その内。なにやら倦怠の含まれる人声を零したのは、内の美少女の方。


 外見年齢は16~7歳程。身長は160cm半ば。

 整った端麗な顔立ちに、釣り上がった目尻の凛々しい。そして確固たる意志を宿した眼が主張している。

 そして尖神秘的な青み掛かった黒髪が、美麗な流線を描く毛先のセミショートに形作られており。その髪が顔立ちを飾る。


 全身を見ればその造形は、美麗ながらも艶やかな線を描いている。

 芯の通った胴に。しかし反した欲張りなまでに豊満な乳房や、たまらぬ肉付きの尻腰に太腿が携えられている。


 完全完璧なまでの抜群の美少女。


 ――〝侵外しんがい〟というのが、その美少女の名。


 そしてしかし明かせば、その正体は――三十路半ばの「男性」。

 そしてその身分は、超空軌道交通管理隊の隊員だ。


 正体はなかなかにいかつい、険しい顔に容姿が特徴であるその「彼」の。

 性転換によって変貌したものが、今の美少女姿なのだ。


挿絵

https://kakuyomu.jp/users/SKYEPIC/news/16818622175424402289



「――なんか飽きてきちゃったな」


 そしてもう一名。

 別の美女が、涼し気な色で声を零しながら立っている。

 

 外見年齢は20歳前半程。身長は160cm前半。

 色白の肌の美麗な顔立ちには、妖しい糸目が映え。ミステリアスな雰囲気を醸しており。

 そしてその顔は、ポニーテールに結った長い白髪に飾られている。


 身体は、今程に見た侵外のそれに負けず、一部は上回るほどに。

 零れ落ちそうな程のワガママな乳房に、括れた腰、肉付きの良い尻腰に太腿を携える。垂涎ものの抜群のスタイル。


 そんなミステリアスな美女。


 ――名は、〝渥美あつみ〟。


 その正体は、主任階級のベテラン交通管理隊員であり――五十路の「男性」。


 普段は飄々とし、掴み所の無い。どこか不思議ささえ覚える壮年男性である彼の。

 性転換と伴う外若返りにより、美女へとなった姿であった。


挿絵

https://kakuyomu.jp/users/SKYEPIC/news/16818622175424444527



 ――この宇宙、多次元世界、超空空間では。

 人類は性の垣根を越え、男女は自在に別性への性転換を可能とする。


 性転換の技術が発見確立され。その技術は出回り普及し、性転換は身近で当たり前のものとなっていた。



 そんな世界の内で。


 本日にあっては侵外と渥美は。広報業務としてフェスティバルに参加するに伴い。

 見目麗しい美少女と美女の姿へと転じ、そして艶やかなバニーガール衣装に身を包み。一種のコンパニオンガールとして、少し風変わりな業務に臨んでいる最中であった。



 そしてそんな二人が現在に纏うは。

 交通管理隊業務にて二人が普段纏う、正式な制服をモチーフとした。

 青を基調として、蛍光グレーでラインを走らせ、ワンポイントなどを記したアレンジバニーガール衣装。


 交通管理隊制服モチーフであるが、同時にやはりそれはバニーガール衣装ということから。

 二人それぞれのわがまま過ぎる、衣装から零れん程のたわわな乳房を、これみよがしに主張させ。

 際どい鼠径部のライン周りに、美味そうな尻乳に太腿をまた見せつけている。


 そんな艶やかな姿で。

 しかし二人は、それぞれの性格を隠さぬ色に姿勢で。広報活動に従事している最中であった。



 他の展示ブースも人気のため。合わせてそちらにも性転換した職員などが、コンパニオンガールに扮する催しは行われているため。

 交通管理隊ブースが特別珍しいものという訳では無く。人入りは閑古鳥が鳴いてるわけでは無いが、そこそこに留まっている。


 だがそれでも。

 警備監視を兼ねて、ゆったりとしかし美麗に立ち構える二人は。大分絵になり、行き交う人の注目を集め。

 それなりの来場見物客が集い、時折シャッター音が響いている。


「おぉ~、クオリティすごっ。俺も今度の女体化イベントはバニーにしようかな」


 そんな内を見てみれば。

 感心しながら声を零し、そして同時に何か企みのヒントを得ている男性来場者がいたり。


「ふぁぁ、綺麗……弄ばれたい……♡」


 なにかトキメいてしまっている様子で。怪しい視線を釘付けにしているお姉ちゃんがいたりしたが。


 しかし当の侵外と渥美は、どこ吹く風。

 というか二人はどちらも。中身は男である自分等の魅力に、気付いていない節があった。


「早々に飽きられちゃ困りますよ、渥美さん。この後ライブもあるんですから」

「あはっ。そのもう一ウェーブで、どこまでアガれるかな?」


 そして今程に、飽き性から退屈を示す言葉を零す渥美に。

 侵外が呆れシラけた色で告げ。

 それにまた悪戯っぽく飄々とした色で、ゲーム感覚でいるような言葉を返す渥美。


 そんな、それぞれマイペースな様子で。

 しかしそんな目に眩しく嬉しい、それぞれの魅惑の姿で。二人はフェスティバルの一角を飾り沸かせ。


 その日の超空軌道交通管理隊のブースは、それなりの賑わいを見せたのであった。



 宇宙、次元、超空を越えて軌道を護る組織。

 ――超空軌道交通管理隊。


 これはその彼等の、少し風変わりなある日の艶やかな一幕だ――



―あとがき―


こんだけです。


性転換設定のあるオリキャラの、性転換してバニー衣装着た一幕が書きたかった。

過去に描いた絵を挿絵として活用、流用掲載したかった。


その二点のために書いた山無しオチ無し意味無しの短編でした。

小説というより一種、設定付きのグラビアに近いか。


主役二人の男性時のイメージは、有名な「無敵の黒い物質」の漫画の主人公&飽き性な宿敵に引っ張られまくっているので、ほぼ模写の諸パクリ。


本当に申し訳無い。



――おまけ――


際どいドスケベバニーVerな二人。

https://kakuyomu.jp/users/SKYEPIC/news/16818622175424501721

https://kakuyomu.jp/users/SKYEPIC/news/16818622175424592884


他、参加組織。

https://kakuyomu.jp/users/SKYEPIC/news/16818622175424636038

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