日本文学と私
石田くん
第1話 5. 日本文学または伝統的な日本芸能にこれまでどのように関わってきましたか。また、その関わりを通じてどのようなことを学びましたか。
自らの小説創作活動と読書で、主に日本文学に関わってきました。幼稚園に通うような頃から読書を好んでいた私ですが、その頃はもちろん趣味程度、中高になる時分には本もそれほど読まなくなり、文学との接点も国語の授業だけという感じで、気付けば受験の頃合い、私は進路や未来とかに色々思い悩んで、すっかり勉強することもなくなってしまった高三の夏、皆は机に向かっているもんで、誰と遊ぶでもなく、まぁ何もせず寝るよりましかと思って寮の小さな部屋の本棚から、いつか父親にもらった芥川龍之介の短編集を開くのです。そこで『トロッコ』を読みます。これは面白い。
夢。思えば、夢について考えることもなかったように思います。どの大学に行って、どういう風に金を稼ぐか。そういうものは、ちっぽけだったのです。どこまでも続いて、それでいて寂しいトロッコの線路のような場所をずっと走るより、たまにぱっと開けて見える海に脱線して突っ込んで行く方が、ずっと面白い。夢について考えます。小学生のころの職業体験で、小説家になりたいと言って先生を困らせた。パソコン室の隅で、一人小説を書きました。面白くなかった。頭の中で思い描く風景を、文章をもって写しとることが全くできなかったのです。それですっかり、書くことは忘れた。高校二年生、文化祭の映像作品の脚本を描いた。親から酷評を喰らった。そして今、高三の夏、思い出した、血はずっと流れていた、そう思って、小説を書いた、好きだった国語の先生に見せた、褒めてくれた。高校生の賞に出すけれども、まったく当たらない。しかし、やめない。理系だったが、早稲田の文学部に入る。この一年で、同人誌を二冊主宰した。編集まで全部自分でやった。2618円稼いだ。まだ、やめない。
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