依頼


Kingの表情は穏やかな優しい顔になっている。


スクリーンの写真が、少年達の写真から30代くらいの2人の男性と3人の女性の写真に切り替わる。



「私の友人達は感情と一緒に親が何かと言う事も教えてくれた。

彼等は、自分達の親達に私を会わせてくれ、そして彼等の親達は、私を我が子同様に接してくれた。

私を、児童養護施設から引き取り、親になってくれた者。

私を、留学させてくれた者。

今でも、私の体を気にかけ、手紙をくれる者。

この写真に写っている者達が私の親達だ」



写真は切り替わり、少年達4人と2人男性、そして3人の女性の集合写真を映し出した。



「この写真に写っているのが、私の友人達と親達だ。

友人達と親達のお陰で、今の私が此処に居る」



優しく微笑んでいたKingの瞳が5人に向けられた。



「今回の依頼主は、此処に写っている私の友人達と親達、そして私からの依頼だ」



再びスクリーンの写真が切り替わる。

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