さもありきかな

@Noborifuji

Bi

ビスマスとは淡く赤みがかかった銀白色の金属で柔らかくもろい。

その融点は271.3℃と低く、家庭用のバーナーであぶるだけでも溶かすことができる。


また、その構造は一言でいえばとても四角い。


結晶構造がそうさせるのか、四角が四角を呼び新しい四角が構成されていく。


雪の結晶や、蜂の巣等、なんとなく6角形が多い自然界で四角を貫いているその姿は

不思議と引き付けられる。


エスパルの3階に鉱物や化石など理科に出てきそうなものを販売している店舗がある。

その一角にビスマスはいつも数個おかれている。


それぞれが同じように四角の結晶を持っているが発展の仕方が違うため見る角度による色の違いを楽しめる。


このビスマスを購入して飾るのが最近のお気に入りだ。


お酒を飲みながら、はたまた誰かとディスコードをつなぎながらこのビスマスを眺めては愛でている。


そうこうしているうちに新しいビスマスが欲しくなる。


ビスマスの新しい形に出会いたくなる。


これはビスマス中毒なのかもしれない。


名前だけ聞くと何やら危険物中毒のような字面だが、まあそういった類のものかもしれない。


今は購入して楽しんでいるが、そのうち自分のビスマスを作りたくなる日が来るのかもしれない。


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