彩武録 別冊:装備品 設定資料集共通項ver. from『彩筆の万象記』シリーズ

銀河革変/カーウェン・ギンガ

装飾品

【無限収納庫(インフィニティ・カッシ)】

 ──それは、少容量から始まり、限りなく無限に近い容量を持つとされる“持ち運べる空間”。


 袋、箱、ポーチ、リュック──その外見に関わらず、収納・保存を可能とする魔法具・技術産物の総称である。

 サイズを問わず、等級によって異なるが、空間の拡張・圧縮保存が基本機能。

 多くの世界で実用化されているが、所持・管理には資格や地位が必要な場合も多い。



◇ ◇ ◇



 ◆ 等級一覧


【初級】唯限庫ピコカッシ(Picokassi)

 ・携帯性重視の最小モデル。

 ・収納容量:最大20個(サイズ・密度による)

 ・冒険初心者や学生層向け。


【中級】常限庫ノエカッシ(Noekassi)

 ・標準仕様の主力モデル。

 ・収納容量:40〜85個(サイズ・密度による)

 ・異世界エリュトリオンでは、C級冒険者以上に所持許可。


【上級】貴限庫エナカッシ(Ennakassi)

・高度技術採用の高級モデル

・収納容量:100〜1500(サイズ密度による)

・異世界エリュトリオンでは、A級冒険者以上に所持許可。



【最上級】超限庫ネヴァカッシ(Nevakassi)

 ・神代遺産、または超高度技術により製造された希少品。

・収納容量:小世界一つから(3800万立方キロメート

      ルから)

 ・所有者を選ぶこともある。伝説級冒険者が使用。

 ・ミューリエが所有するものは、9000万立方キロ

  メートルほど



【特殊】喚意庫コフルカッシ(Kofrukassi)

 ・意思・感情・会話能力を持つ特異個体。

 ・知性体に近い存在であり、分類は“道具”よりも“相棒”に近い。

 ・雅臣の相棒「カキア=ウェッズ」もこの分類に該当。

 ・保存可能物量:最大が兆単位。空間の概念が通用しない。大きさの大小や容量に依存しない



【異端】偽造庫フェイクカッシ

 ・詐欺品・模倣品・違法製造品の総称。

 ・一見本物と見分けがつかないが、時間経過や魔力干渉で魔法が解除され、中身が暴発する危険がある。

 ・死亡・圧死・爆発事件が多発しており、撲滅運動が続いている。




 ◆ 伝承・信仰


 ・長期間の使用により“器”そのものが成長するという説がある。

 ・精霊の宿り、付喪神化、所有者の生命力を糧にするなど諸説存在。

 ・実際に人格や意思を持つ例も確認されており、研究が進んでいる。




 ◆ 語源解説


 カッシ(kassi):アイスランド語で「箱」「容器」「ボックス」の意味する。


 ピコ(Pico):極小単位(SI接頭語)の意味する。


 ノエ(Noe):ギリシャ語の neo(新しい)、noēsis(知性) を含意。


 ネヴァ(Neva):英語の “Never” より。「尽きぬもの」を意味する。


 コフル(Kofru):架空語源。喚び・呼びかけといった語感を持つ。



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