第3話 突然に
玄関の扉が開いた。
「あ、あなた・・・?」
問いかける私の声がギュッとする腕の中で消える。
「あぁ・・・」
温もりに包まれる嬉しさに吐息を漏らした。
「あなたぁ・・・」
愛おしい人を呼びながら涙を滲ませている。
帰ってきた貴方を。
抱きしめてくれる貴方を。
私は。
ギュッとするのでした。
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