③社会的制裁

じゅりあ

③社会的制裁

名刺を作成し、スーツを着用する。

公的なソーシャルワーカーの二次的組織、

外部委託業者を装う。

話に隙を作らぬよう、甲乙の居住地の自治体についての知識を全般的に身につける。

公的文書を偽造する。


筋書きとしては、

路上で気絶していた甲を保護し、事情聴取したところ、乙の精神的、肉体的暴力が確認された。

甲が成人であるため、シェルターに強制送還が不可能であるが、乙については公的措置の規則に則り厳重注意とする。また、今後も虐待が継続される際は、刑法により正当な裁きを与えることを通告する。

被害甚大の恐れがあるため、乙の勤務地、生育地に注意喚起をすること、また、おそらく乙が境界性パーソナリティ障害であるため、通院をすすめる。適切な治療のため、生育歴、職場での乙の言動を聞き取り調査を行う必要がある旨を宣言する。


この作戦では、乙の職場並びに出生地への聞き取りは実際には行わない。「厳重注意」の執行である。


甲から継続的にヒアリングを行い、虐待の再開が認められた際は、公務執行対象にすることを確認させ、署名を目前でさせる。

一枚を控えとして甲の手元に残す。

一枚は筆者が受け取る。



この作戦には、事前の準備、特に乙に関する情報収集が最も重要である。

臨床心理士の協力の元、分析を行い、効果的な「注意」を計画、実効する。

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③社会的制裁 じゅりあ @sanbonjime

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