想いなら腐らないと思ってた

つばめいろ

想いなら腐らないと思ってた

黒髪のなびく方向指差したあの日の風は遥か遠くへ


寂しさは二人で埋まるものじゃなく足りない何かの解はいずこに


無駄にすら意味を見出す君は笑う「この死も必ず意味がある」って


飲み干した薬は色も知らなくて混ざる視界と浮き出す世界


詐欺よりもたちの悪い約束はいつまで経っても約束のまま


目覚めてよ無意味と知っても繰り返すインクないペンと君の写真と


星空のどこに君はいるだろう指を伸ばした墓標の隣で


やる気なく散らかる汚れと恋心きれいにできず増えていくだけ


残らないコップ一杯の希望さえ映した虚像壊したグラス


解毒でもできればよかったこの恋は一度回れば死ぬまで続く

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想いなら腐らないと思ってた つばめいろ @shitizi-ensei

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