読み応え抜群のテロリストの少女の物語。

　まずこの作品を一言で表すなら本格派テロリスト物です。

　高い文章力に膨大な知識、緻密に練られた設定、主人公の少女のテロリストのリーダーとしての闇の部分の葛藤や、思春期らしい温かな光などが、非常に丁寧に描かれてます。

　とても読み応えがあり、個人的に別作の短編から入って推してる作者さんの作品なので、楽しく読めました。

　投稿し始めたばかりの初心者が、ここまで膨大な知識と文章力を有してるのは、論理型の作家として明らかにセンスが卓越している証拠です。

　まだ粗削りな部分も多少ありますが、そこも含めて、今後の成長に期待が持てる大物の卵のような作家さんです。
　
　このまま継続していき、粗削りな部分が洗練され、何かしら作家としての確固たる武器を確立させることさえできれば、いつか大物作家の仲間入りを果たすこと間違いなしです。

　きっとこの作品を完結させる頃には、才能が覚醒して、とんでもない作家になっているはずです。

　なので推すなら今のうちがオススメですよ！