第2話 いざ!親睦会(後編)

約束の日の午後、おれはミントと合流して事前にグループラインで送られてきた場所に向かっていた。タロはカナと一緒に親睦会の準備をするために先に行っているらしい。


「そろそろ着くはずなんやけど……あ、この家やないか?カナ君の家」


ミントの視線の先には2階建ての一軒家が建っていた。

表札には「宇都宮」の文字、ここで間違いなさそうだ。


「タロは先に来てるんだよな、チャイム押すぞ」


少し緊張しながらもおれはチャイムを押した。ピンポーンと鳴った後に女の人の声がした。


「はーい」

「こんにちはー奏太くんの友達の梶沼拓海っていうんですけど…」

「あー奏太から聞いてるわ!ちょっと待っててね」


家のほうから足音と鍵を開ける音がして、ゆっくりと玄関が開いた。


「あらぁー、今日は来てくれてありがとう。奏太から話は聞いてるわ。さぁ上がって頂戴!」


カナのお母さんに案内してもらっておれ達は家の中に入った。


「「お邪魔します」」

「あのよかったらこれ家族で召し上がってください、洋菓子の詰め合わせなんですけど」

「あら、わざわざありがとう。後で奏太に持ってかせるわね」


普段の謎方言とイントネーションを封印したミントが手土産を渡す。

お、おれもなんか持ってくればよかった…!


「奏太の部屋は階段上って左側の部屋よ。ゆっくりしてってね」


カナのお母さんが指さした階段を上って部屋へ向かう。

左側の部屋には「かなたのへや」と書かれたルームプレートがぶら下がっていた。

中にいるカナとタロに聞こえるようにドアをノックする。


「おーいきたぞカナ」

「ミントとタミ君でーす!」


「はーい、ちょっと待ってー」


部屋の中からカナの声が聞こえたかと思うと勢いよく扉が開いた。


「お、遅刻しそうだから早めの時間で伝えたけどちゃんと時間通りだね」

「タミ君一人だと迷子になりそうだったから二人で来たよ」

「お前は一言余計なんだよ!ってかそんなこと考えてたのか!?」

「そりゃあー、ね?タミ君未だに学校行くのも迷子になりそうなんだし、初めての場所とか無理だと思ったみたいで、カナ君からお願いされたんだ」

「……~~!!!!」


恥ずかしさで顔を真っ赤にしながらカナのほうを見る。

当の本人は当たり前でしょと言わんばかりの顔でニヤニヤしている。


「まぁまぁタミさん。その怒りはゲームでぶつけていただいて」


部屋の中で聞いていたタロが入口まで来た。


「お、タロじゃん」

「全員でできるレースゲームもありますよ。全部カナちゃん家のですけど」

「早速やろーぜ!おれが全部勝ってやる!」

「では端っこに荷物を置いて、適当なクッションに座っちゃってください」


おれはうきうきでタロに指定された場所に荷物を置き、近くにあったオレンジ色のクッションに座った。

あれ、さっきまで何のことで怒ってたんだっけ?……まぁいいか!


「「タミ(君)がチョロくてよかった…」」


荷物を置いたミントがおれの右隣にあった黄緑色のクッションに腰掛けて、スマホを確認している。家族にラインでもしてるのか。


「じゃあ俺1階からお菓子持ってくるから準備してて」

「コントローラーも僕の家の分を接続したので全員分ありますよ」


タロは青色と黄緑色のコントローラーを指差して言った。

なるほど、このためにタロは早めにカナの家に行ってたんだな。


理由に納得しつつタロと喋っていると、今度はいつの間にか1階から戻ってきていたカナが目の前のテーブルに飲み物とお菓子の入った皿を置いて、左隣にあったピンクのクッションに座った。


「このお菓子ミントが持ってきたんだって。母さんが気になってたお店のだったって喜んでたよ、わざわざありがと」

「いやいやお邪魔してるのはのはこっちだし、喜んでくれたならよかった」



「タミさんは何色がいいですか?クッションもオレンジだしオレンジですか?」

「あぁ、オレンジがいい」


カナの隣に座っていたタロから何となく好きなオレンジのコントローラーを受け取って、これからするゲームを各自家から持ってきたソフトから決めることにした。


「じゃあまずタミ君からね」

「おれ定番のソフトしか持ってねーから絶対みんなと被るって」

「そう言いながらマイナーなの持ってきてるんでしょ、育成ゲームとか」

「なんでわかったんだよ」


そう言いながらおれは持ってきたソフトを出す。

おれが持ってきたのは育成ゲームと大人気RPGの2つ。


「どっちも1人用じゃん!全く向いてない却下!だし、後者はまだ分かるけど育成ゲーム!?冗談で言ったのにホントに出るとは!ギャップが過ぎるよ!」

なんか1人で盛り上がっているカナを置いて、ミントが持ってきたソフトを紹介し始めた。


「ボクはカナ君も持っとるレースゲームとパズルゲームだよ」


予想通りのラインナップにカナとタロが頷く。

両方とも4人まで対戦が可能だからやろうということになった。

おれはパズルゲームが苦手だから時間がきてプレイしませんように。


次はゲームのイメージがあまりないタロだ。

でも、コントローラーを持ってきたからそれなりにやっているのだろう。


「僕が持ってきたのはパーティーゲーム2つです!みんなが気に入った方をやりましょう!」


テイストが微妙に違うパーティーゲーム2本。

可愛いゆるキャラが森の権利を賭けて戦う見た目に反して物騒なゲームと、不良がお菓子の最後の一個を賭けて戦う見た目に反してゆるい子供向けゲーム。

いやどっちも濃いな。


「タロは意味わかんないとこ凝ってるやつ好きだよね」

「あーバカゲーとかクソゲーとか言われるやつも全力で楽しめるタイプかー」


謎に納得したミントがゲームのパッケージを見ながらそう呟く。

途中目を開いて引きつった顔をしていることに気づいた。


「どうしたんだよ」

「あー、このゆるキャラのほうなんやけど対象年齢が18歳以上なんよ…一体こいつは何者なん」


確かにパッケージの右下に18歳以上のマークがついている。

これは触れてはならないゲームだったのかもしれない。


「そのゲームヤバいからやめといた方がいいよ」


横から口を挟んだカナが若干げんなりした顔を見せる。


「ヤバいって内容の時点でかなりヤバそうやけど」

「これ急にエログロなんでもありな感じになってタロと一緒につい先週困惑したばっかりなんだよ」

「よくこれをみんなでやる候補に入れたな…」


もはやツッコむ気力も無くなったので、最後にカナの分を発表することになった。


「俺は結構持ってるよ、パーティーもレースもRPGもパズルも建築ゲーもFPSもギャルゲも」

「あんまりギャルゲは大勢でやらないだろ」

「にしても流石カナ君、種類豊富やねー」

「だろ!ゲームとタロ以外に友達いなかったからな!」

「見事な自虐ネタですね…」


散々悩んだ結果。

無難なミントのパズルゲーム、カナのレースゲームをやることにした。

おれとタロの持ってきたのは即不採用、悲しい。


早速パズルゲームを始めた。

色んな形のブロックを積み上げて横一列揃ったらスコアが入るシンプルなゲーム。

コンボが決まれば相手を妨害できるが頭を使うことが苦手なおれとタロは一列ずつちまちま消すのが精一杯だった。

逆にゲーマーなカナとそれなりに頭が切れるミントはどんどんコンボを決めていき、おれたちを一瞬で倒していった。

雑魚を倒した2人は1対1で静かに火花を散らしていた。爆速でコンボを決め相殺を繰り返す2人。

おれとタロはその高度な試合ををお菓子をつまみながらじっと見ているだけだった。


決着がついたのはそれから5分後。カナの集中力が切れたタイミングで8コンボを決めたミントの勝利。


「まさか負けるとは思わなかったよ、楽しかった」

「いやいや、ボクもここまで接戦になるとは思わなかったよ。また勝負しようね」


2人は熱い握手を交わした、まるで少年漫画のような熱い展開におれとタロはかなり興奮した。



次はカナが用意した定番のレースゲーム。

車体をカスタムして行う熱いレースが世界を通して盛り上がっている。


おれも中学のときに友達の家でやったことはあるが6人中5位で最悪の結果だった。

今回はゲームが上手いカナと普段からやっているミントとタロがいるから最下位を逃れることは難しいだろう。

おれは腹をくくってコントローラーを持ち、車のカスタムを始めた。

カナはネットで見たプロゲーマーの完璧なカスタムを真似するみたいで、スマホ片手に確認しながら操作している。

残りの3人は機能性重視のカナとは真逆で見た目のカッコよさに全振りしているのでかなりスペックが偏っていた。これでガチ勢のカナに誰か勝てるのか、そんな疑問をもちながらもゲームは始まった。


分かってはいたがカナは相当上手い。一瞬で1位になったかと思えば半周差もつけられていた。


「ヤバいヤバい森に突っ込んでしまった~…あ、タロ君も来た。やほ~」

「どーもです、暑いですから日陰で休むのも大事ですよね」

「よな~」


ミントとタロは下手すぎて何回もコースから外れた森に仲良く突っ込んでいた。

こいつらたまたまスピードに偏りすぎてたからか……、まぁそもそものゲームスキルがないんだろうけど。

こんなことを言っているおれもカナに半周差をつけられて後ろも遠くてなにもおこらない中途半端な2位。

アイテムを取ってもコインとデカくなれるキノコばっかり。

周りに人いないのにどう使えばいんだよ!

3周目に入ったタイミングで自動で移動してくれるアイテムでミントとタロが追いついてきた。2人はそのアイテムで瞬く間におれに近づき真後ろに引っ付いている。


「邪魔だなぁ……」

「ちょっと口には気を付けた方がええで~タミ君、次のアイテムボックスでタロ君と甲羅投げまくったるからなぁ~!」

「気を付けるんやで~!」


何故か関西弁のミントとそれがうつったタロが脅してきた。

何言ってるんだこいつ……。

すぐにアイテムボックスでアイテムを回収する。おれの方が先に回収できるのですぐに確認ができる。

こ、これは………!!


「さぁボクは甲羅3つだよ!」

「僕も甲羅3つでした!降参して2位を譲ったらどうですか!」


少し考えた後、おれはそれを後ろに投げた。


「じゃ、2人で仲良く逝ってこい」

「「あ、爆弾―――!!!!」」


近距離にいた2人は投げられた爆弾を避けられず爆発に巻き込まれ、そのまま森に突っ込んでまたまた出られなくなっていた。

どんどん距離を離してすでにゴールしてしまったカナもその状況に思わず爆笑していた。


「ダハハハッッ!!!!ちょっ、最後まで誰も来ないなーと思ったら何がどうなったらそんなことになるの!?」


おれはその後はCPUからも狙われることもなくあっさり2位でゴール。

CPUも着々とゴールしていき、半周残したミントとタロだけが争っていた。


「こんなにCPUにボロ負けしてるヤツ初めて見たな…」

「そうだね、ここまで下手だとは思ってなかったよ」


意味もなく無意識に身体を左右に揺らしながら2人は激闘を繰り広げていた。

といってもお互いにゲットした甲羅を当てまくってるだけだけど。

2人同時に最後のアイテムを回収し、ルーレットが始まった。

このアイテムが勝敗を左右するのだろう、最下位争いだけど。

2人とも途中でおれが引いたデッカくなるキノコを取っていた。

今回の2人は近くにいるからキノコを速く使った方が相手を吹っ飛ばして勝つことができる。


「「…………」」


それを確認した途端に固まるミントとタロ。

速く使った方が有利なのにどちらも使わない。

最後の直線に入ったタイミングで2人は適当に使った。

何故かお互い当たらないように少し距離を取って横並びし、同時にゴール。

300字以上使ったとは思えないショボいラストだった。


「ちょっとなんで最後適当にキノコ使ったの!?あれ使えば勝てたんだよ!」


純粋に疑問を持ったカナが質問する。


「うーん、確かに使えば勝てたんやろうけど…」

「一緒にここまでツーリングした仲間と最後の最後に蹴落としあうのはなぁーと」


「いや、そういうゲームじゃないし」


ゆるくツッコミをしたカナは別ルールの確認をし始めた。


「熱い運転だったぜ兄弟」

「ええ兄弟…」


あっちはあっちで意味わからんノリになっていた。


「バトルモードだったら楽しく戦えるんじゃない!?」


この展開で終われないと言わんばかりの迫真の顔で迫ってきた。


「そ、そうだな。そっちだったらチーム戦も盛り上がりそうだし」


説明不要な気もするけど、このゲームには単純なレース以外にも時間内にコインをたくさん持ってた方が勝ちなバトルやアイテムを使って相手の体力を削って戦うモードなんかもあったりする。


「このバトルモードにしましょう!チーム分けはどうしますか」


急に切り替えたタロが仕切りだした、早いな。


「バランスを考えたらボクとタロ君はバラけさしたほうがええなぁ」


さっきのレースの順位はカナ、(かなりの差で)おれ、(一応)タロ、ミントだった。

この感じだったらカナミントとおれタロだな。


「じゃあ俺とミント、タミとタロでいいんじゃない?」

「あ、僕車変えてもいいですか?」

「ボクも変えちゃおっかなぁ」


カナも同じ考えだったようでチーム分けは一瞬で決まった。

おれとカナが入れ替わってチーム同士で並んだと同時にカウントダウンが始まり気が引き締まる。

横にいるタロを見るとこれから始まるゲームに胸を弾ませている。


3 2 1 START!


開始の合図が鳴り、全員がアイテムボックス目掛けて走り出した。

今回のコースは夜なのにめちゃくちゃチカチカした繁華街で、実質常時目眩まし状態。

一旦物陰に隠れてアイテムを確認する。


「タロ、この陰で集合な」

「了解です」


甲羅を1個ゲットしたことを確認しても、タロが一向に来ない。

スタート位置は横並びだったのに全く来ない、もしや迷子か?

そんなことを考えていたら何かが近づいてきた。

それの正体に気づいた瞬間、


「おーやっとき…た…………あ、あっふぁっ」


思わず変な声が出ていた。


やってきたのはどうやってカスタムしたのかも分からない光り輝くまっピンクのデコトラ。チカチカする繁華街ではもはや風景との区別がつかない。


も、もしや……


「(相手に見えにくくするためか…!)」

「(ご名答、流石タミさんです。こっちはゲームスキルが無いので頭脳プレイ必須なんですよ)」


向こうにバレないように小声で会話する、流石頭脳チーム。

この隙のないおれ達ならあいつらに勝てるのでは……!!


そう思って突撃した。が、こちらの爪がかなり甘かったようで2人の連携プレーに成す術なく瞬殺。


「小声で話してたの丸聞こえだったし、その後の無計画な特攻がそちらの敗因でございますわね~」

「爪が甘いですな~お二方」


カナとミントからの煽りでおれとタロの心に火が付いた。


「「もう一戦お願いします!!!」」


この後何回戦もやったがおれとタロは1回も勝てなかった、これぞ惨敗。


「また同じ戦法でまた負けたー!お前ら強すぎるんだよ!」

「ホントですよ、火が付きまくりました」

「いや、そっちが弱すぎるんだよ~、は~面白い」

「そーとー笑ったわぁ、お腹痛い」


ジュースを飲んで一息ついたミントがキャラクターの描かれた壁掛け時計をチラッと確認する。


「うっっそ!もう7時!?!?帰りにおつかい頼まれとったけんそろそろ失礼するわ」

「はぁっっ!?そんなに時間経ってたのかよ!じゃあおれも帰るわ」


カナの家に来てから4時間も経っていることに思わず驚いてしまった。


身支度を始めたおれ達はタロとカナに背を向ける体制になった。

後ろから何故か熱い視線を感じる、何か言いたいことでもあるのか?


「……拓海、実斗」


普通に名前を呼ばれて身体が強張る。


「な、なんだよ」

「なぁに?」


おれ達が振り返ったことを確認してカナが喋りだす。


「俺、今日すごく楽しかった。いっぱい泣くくらい笑って、今までで一番楽しかった。だからまた、一緒に遊んでほしい…です」


いつも視線を落としがちなカナがしっかり最後まで目線を合わせたまま話した。


その返事に迷うことは一切なかった、そんなことを言われなくても


「なに言うかと思ったらそんな当たり前のこと、もちろんまた4人で遊ぼーや」

「まだゲームの決着ついてねぇしな、次は絶対勝ってやる!」


さらっと答えたことに驚いたのか、固まって動かなくなってしまった。

そして、満面の笑みを浮かべたカナは、


「さ、おつかい頼まれてるんでしょ、帰った帰った」


いつも通りに振舞いだした。


「じゃあ帰ろっかタミ君、どうせ迷うだろうから近くまで送るよ」

「……うっさい」


正直帰れる自信はないので助かるが、それは内緒にしておく。


「ばいばーい、また明日」

「また明日」


カナとタロに向かって挨拶をする。2人とも笑顔で見送ってくれた。

1階に降りるとカナのお母さんがいた。


「あら帰るの、今日は奏太と遊んでくれてありがとう。あの子今まで友達いなかったから来てくれて嬉しかったわ」

「え、友達がいなかった?」


「奏太から聞いてなかったの?あの子高校生になるまで慎太郎君しか友達がいなかったのよ。」


確かに、あいつからタロ以外の友達の話を聞いたことなかったな。

それに、こんなこと話すタイプじゃないからカナのお母さんから聞かなかったらきっと一生知ることは無かっただろう。


「だから、友達になってくれてありがとう。素直じゃない子だけど、これからも仲良くしてあげてね」


「あんな面白いやついないんで、仲良くするなって方が難しいですよ」

「ちょっと…!言葉が強いなぁ……。あの、奏太君とも慎太郎君とも一緒にいると楽しいから付き合ってるんです、素直じゃないところもいいところですしこれからもずっと友達ですよ」


「ありがとう……ごめんね帰るとこだったのに引き止めちゃって。またいつでも遊びに来てね」

「いえいえ、ではお邪魔しました」

「お、お邪魔しましたー」


こうしておれたちは宇都宮宅を去った。

これで、おれとミントの1日は終わり。


帰宅したおれは夕食や寝る前の準備を済ませて、家に残ったカナとタロのことを考えながら眠りについた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る