神様っ、それはないでしょう‼️ 異世界召喚に巻き込まれ なんと スキルは いじる‼️ いじる‼️ ってなんじゃそりゃ〜!

伊勢いづも

第1話 異世界召喚に巻き込まれて

ここは埼玉県川越市。いつものバス停に並んでいると、突然魔方陣が現れ光の輪の中に。バスの中とバス停に並んでいる人間が巻き込まれたようだ。

多分これは異世界召喚なのだろう。ラノベで読んだ事がある。なんと言う事だ。

……多分もう、家族にも会えない。兄貴や姉貴、父親、母親、じいちゃん、ばあちゃんさようなら…

突然、真っ白な世界にポンと放り出された。ここはどこだ…。知らない天井だ…と言いたいが天井はない。…何もない空間…。ただただ真っ白な空間…。すると突然声をかけられた。

「お主は、異世界召喚に巻き込まれた。儂(神)は人間のする事には手出しは出来ない。人間がすべての責任を負い行動を起こす。死んだ後にその精算をする事になる。しかし巻き込まれたお前達は不幸だ。よって私はお前達にスキルを与える。既に他の者はスキルを与え、その国に転移させている。最後はお前だ。自分の容姿とスキルを選びなさい」と言われたが。まず最初に選ぶのは外見だ。地球ではフツメンでモテなかったので、イケメンがいいかなぁ。よし、絶対にイケメンだ。だからイケメンを選んだ。では、「その身体についているスキルを教えよう。 スキルは

いじる!だ。」

「えっ!…」

「ーーなにそれ、そんなわけのわからないスキル嫌だ!」と言ったら

神様がいじられる!のスキルを持った人物が2人いるからと見せてくれた。

ーー何と可愛い子達なんだろう!


年齢も近いし2人とも好みのタイプだ。

1人は清楚系美人で色白、もう1人は学級委員長系のやはり色白美人。

俺は巨乳より美乳が好きだ。彼女達は巨乳ではない感じでいいなぁ。

まぁ、まだ中学生みたいだしな、そんな巨乳なわけがないか。

俺の好みにドストライクの2人だ。俺も思春期の中学生!

俺があの2人をいじれるのか……ムフフッ!っとスケベ心を出したところで

それでは行ってこい。…といきなり転生させられてしまった。あれっ……スキルを選ばせてくれるんじゃなかったの?それから、地上へ降ろされる途中に、声が小さくなりながら、「念の為、自動回復も付けてやろう。全てのステータスが瞬時に回復するのでステータスの数値が減らないように見えるじゃろう。また何処かでな」



「……うっ うーん」ここはどこだ?今度こそ知らない天井だ。周りに大勢の人がいる。どうなっているんだろう。俺は目を開けた…。皆はまだ寝ているみたいだなぁ。

目の前に学級委員長タイプの女の子、神様に紹介された子がいた。しかも俺の目の前に顔がある。やばい緊張する。しかし本当に可愛い子だ。いつまでも彼女の顔を見ていて変態扱いされると困っちゃうしな。よし、そろそろ彼女を起こそう。起き上がって肩を揺する。俺は小さな声で「お〜い、起きろ〜」と言った。

「…うっ、う〜ん」この子は例の学級委員長タイプだ。


ここは王城の召喚の間、ご多分にもれず、お決まりのスキルチェックがありそうだ。

ただし、他校の生徒達もいるみたいだ。周りを見渡すと、どうやらその他の学生は先輩達のようだが、バスの中とバス停に並んでいた人達のほとんどが俺の学校の先輩みたいだ。


よし、今のうちに神様が言っていたスキルをチェックしてみよう。


ステータスオープンと心の中で唱えた。どうやらステータスオープンで良かったみたいだ。…どれどれ、あぁやっぱり神様の言った通りスキルはいじる!だった……。

そういえば、神様がいじられる!の子達もいると言っていたけど、1人は目の前にいたけどもう1人はどこだろう?

もう1人も見てみると、俺のすぐ後ろにいた。よし清楚系美人も起こすかな。


小声で「おい、起きてくれ」俺はやはり彼女の肩を揺すって起こした。

「お〜い、起きろ〜」 こちらも起きたようだ。

2人ともまだキョロキョロしている。

他の人達も少しずつ起きてきたようだ。

まだ皆、状況がわかっていないようで、キョロキョロしている。


どうやら何人かが小説などで読んだ異世界召喚と同じだと気づいたようだ。


召喚した側は様子を見ていたのだが、皆が起きた様なので王様の挨拶が始まった。

「勇者の方々よ、よくぞ召喚に応じてくれた。礼を言う」

「我々の世界は現在、魔王との戦いで人間側が押されている」

「大変申し訳なかったが、君達を召喚させてもらった」

「勇者諸君…どうか我々に力を貸して欲しい。お願いする」


俺はこの王様はどうも胡散臭くて好きになれない。挨拶は丁寧だが何か胡散臭い。

魔王軍と戦っていて、押されている側の人間がこんなに太っているのだろうか?

何となく信じられないがあくまで俺の感でしかない。まぁ図太い王様なら普通に太っている可能性はあるけど。


「この後は大臣が話を進めてくれる。そして皆の職業とスキルをチェックさせて

もらいたい」どうやらこれから一人ずつ職業とスキルをチェックしていくみたいだ。

「ーーそれでは召喚に応じてくださった皆様の、職業とスキルのチェックをさせていただきたい」


「勝手な言い分だなぁ、俺たちは勝手に呼ばれて魔王軍と戦わないといけないのかよ!」

「そうだそうだ!勝手に召喚しておいて、魔王軍と戦えだなんて俺たちは戦いなんてやった事もないのに」

「そうだよ、そんな事言われたって困る」


中には「やった〜異世界召喚だ!日本にいたって面白くなかったから、こっちの方がいい!」と言う人達もいる。オタクっぽい人達だ。


まぁ、人それぞれだからな〜

みんなそれぞれ騒いでいるが、大丈夫なんだろうか?

「俺たちは戦いなんか嫌だから、元の世界に帰らせてくれ!」

「…残念ながら帰る事はできません。誠に申し訳ございません」

と大臣が言った


「なんだよ、勝手に呼んどいて…そんな事ふざけるなよ!」

一部の生徒達が騒ぎ始めた。

そりゃ、そうだよなぁ、いきなり召喚されて魔王軍と戦えだなんて、あまりにも勝手すぎるよな。怒るのも無理はないよ。


王様が答えた「誠に申し訳ない…。しかし我々はあなた方、勇者の力が必要なのです」

泣き始める女の子達もいた

「帰りたいよ〜」


そうだよなぁ、みんな突然親にも会えなくなり、兄弟や友人にも会えなくなり、学校にも行けなくなり、いきなり戦えと言われたって、戦いなんて無縁だった人達がほとんどだからな。そりゃ帰りたいよな…。


俺は、親がいてもいないようなものだし、いつも年の離れた姉貴兄貴がいたが、殆ど一人でご飯を食べていたし、皆なにはもう会えないけど、まぁ俺はこっちの生活でも全然いいけどね。 

しかしスキルいじる!…ってなんだよ…。


突然大臣が話し始めた「それでは皆様のスキルチェックをさせていただきたいと思います」

「まずは貴方からどうぞ。こちらにいらしてください」

指名されたのは伊集院さんだ。俺はあの人を知っている。


大臣の言葉により皆が話や泣く事をやめた。

皆諦めたようですすり泣きの声や怒鳴り声などもなくなった。

皆伊集院さんに注目している。


俺はこの間に、学級委員長系と清楚系女子のステータスをこっそり見てみると、見る事が出来たので、この子達がいじられる!の彼女達だと確認出来た。

ここで、彼女達とこっそり小声で簡単に打ち合わせをしたのだ。その時、彼女達のステータスを自分で確認してもらった。簡単な打ち合わせしか出来なかったが、今後の流れは俺に任せてもらえる事になった。


最初のステータスチェックは伊集院さん。

伊集院さんはサッカー部の部長でもあり、学年の中でも中心的存在であるみたいだ。伊集院さんは勉強もでき、イケメンでもあり、女子生徒にもモテモテである。


大臣が伊集院さんのステータスチェックを開始した。

何やら手に持った魔道具でステータスチェックをするみたいだ。

伊集院さんのステータスチェックが始まった。


「おおっなんと素晴らしい!勇者である!最初から勇者などありがたい。スキルは耐性」

なんと伊集院さんは勇者だったみたいだ。やっぱり元の世界のヒエラルキーも関係しているのかな?


「なんと素晴らしい!ステータスが、最初から全て100である。

我々一般の人間は平均5である。騎士はレベル30前後で

攻撃力平均30、部隊長で40、魔術士もレベル30で攻撃力平均30、部隊長40

それに比べあなたはレベル1の状態から全てが100である。さすが勇者である」


(以降、体力(HP)、魔力(MP)、攻撃力(STR)、防御力(VIT)、俊敏力(AGI)

知力(I NT)、幸運(LUC)を 以降HP MPその他と略す。)


「そうか俺は勇者なのか。もう日本には帰れないようだし仕方がない。わかったこの国のために魔王を退治しよう」

「しかし、こんなステータスで、魔王は退治できるのか?」


大臣は「ご安心ください、皆様方にはこれから訓練をしていただきます」

「皆様のレベルが100になる頃には、ほとんどの数値の全てが900を超えるはずです。ですから問題なく魔王軍と戦えるはずです」


「そうか、しかしちゃんと訓練をしてもらえるんだろうね?」

伊集院さんが質問をした。

「はい、しっかりと3年間訓練をさせていただきます」大臣が言った。


魔王軍に攻められているのに、3年も訓練している余裕はあるんだろうか?

やはりなんか胡散臭いなぁ。

まぁみんな信じているようだし、しょうがないか。


次は女子のトップ。ギャルの今泉さんだ。

彼女は、伊集院さんの学年でギャルのトップだ。

ギャルは5人いる。でもバスの中にいたのは今泉さんだけだ。


「では、次は女性の方どうぞ」

大臣はマジックアイテムで今泉さんを見た。

「おお、素晴らしい。あなたの職業は魔法使いです。スキルは火、水、土の3属性持ちです。普通は属性が1つです。素晴らしい。」

「え〜私は魔法使いなのね。しかも属性が3つもあるのね。わかったわ」


「通常魔法使いは1つの属性で火だけ、水だけ、土だけ、風だけ、などと1属性が多いのです」大臣はそう説明した。

「そうなんだ、私にふさわしいかも!」どうやら今泉先輩は気に入ったらしい。


「では次の方を測定します」

大臣は次に大原先輩を測定し始めた。

大原先輩は剣道部のキャプテンである。


「なんと剣聖です。ご存知かもしれませんが、剣聖は剣における準最高位です。この上は剣神しかありません。しかし剣神は過去500年出現しておりません。ですので、現在は剣聖が最高位となります。そしてスキルは切断です」

「そっか、俺は剣道部だったから剣聖になったのかな?準最高位という事は、最高位と同じなんだね?」

「はい、最高位と言って良いでしょう」と大臣が答えた。

「じゃぁ剣神を目指そう!」と大原先輩は言った。



次々と、色々な人達が鑑定を受けていき、とうとう俺の番がやってきた。

「では、次の方どうぞ」

俺は前に出て行き、鑑定を受けた。


「な!なんとっ!……職業 村人 ……スキル いじる!……」

みんなが息を飲み、……暫くしてその後どっと笑いが起きた

「なんだよそりゃ〜笑えるぜ。村人だってよ〜。スキル、いじるってなんだそりゃ〜!」

「ヒャーハハハハハハッ〜…腹が痛エッ〜」

くそ、みんなして馬鹿にしやがって。皆が笑ってる。伊集院先輩が「ーー笑うのはやめろよ」と言いながらも笑いをこらえているのがわかる。…ちくしょう!笑ってるといいさ。


次に、清楚系の2人。やはり2人ともいじられる!だった。

ここでもみんなの笑いが起きて「あはははっ、中学生同士、仲良くムフフな事してろよっ!」

皆が笑っている、どうやら王様や大臣も兵士達も神官も笑っている。


俺は、心の中で笑っていればいいさ…とつぶやいていた

まだ、全員が起きてくる前に、彼女達のステータスを見て、俺はこっそりと相談をして俺に任せると言われていたので、これからその事について、王様に聞いてみよう。


俺は挙手をした。王様が「何か質問か?質問があるなら聞いても良いぞ」と言ってくれた。

「王様、私達は役に立たない職業及びスキルなので、一般市民として街で暮らしていきたいと思いますが、どうか1年分の暮らせるお金と、この街で暮らしていくのにおかしくない衣服を用意して頂けたれば、と思いますがいかがでしょうか?」


王様は少し考えたうえで返事をした。

「わかった、そなた達は、それを希望するのだな?

では、1年間生活できる金貨と衣服を用意させよう。後は兵士に案内させるので、好きなように生きていくが良い」

「ありがとうございます王様」


追い出される前にうまく金貨と衣服を用意させる事が出来た。

上手くいったぞ!どうせ王様もうまく厄介払いが出来たと思って、心の中では、ほくそ笑んでいるはずだ。

さて、彼女達は何も言わなかったが、あらかじめ相談し任せると言ってもらっていたので、納得はしていると思う。


「勝手に決めてごめんね」

「ううんいいの、先に相談していてくれて助かった。私も何か王様は怪しい感じがしていたし、スキルも職業も変なのだし、何か歓迎されていないのもわかるし、ちょうどよかったかもしれない」委員長系女子は言った。

「私もあの王様は嫌いだった」と清楚系の女子も言った。


他の生徒達の手前、今日はお城に宿泊させてくれるようだが、明日は早朝に追い出されるみたいだ。

俺たち3人は同じ部屋だったので、自己紹介をした。


「俺の名前は鷹司荒神(たかつかさこうじん)14歳、中学2年生よろしくね」

清楚系女子「私の名前は三井あかり(みついあかり)、同じく中学2年生よろしくお願いします」

学級委員長タイプ「私の名前は安田柚子(やすだゆず)、同じく中学2年生、みんなおんなじ中学2年生なんだね」

この後、俺たちは明日以降の事をいろいろ話して眠りについた。



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