エピローグ


合宿から暫く経って、7月


優希「あー、あちー」


菜津「そりゃ、夏だからね」


詩恵歌「…とける」


倉葉「ちょっと!寄りかからないでよ」


光「あついー」


怜悟「悪かったな、車の冷房故障してて」


優希「それなりのレンタカー借りたらよかったのに」


怜悟「昨日までついてたんだけどな…ん?」


菜津「どしたん」


怜悟「人が…ヒッチハイクかな…どうするよ?」


菜津「ん?…ああ、知ってる子だわ。

乗せたげて」


光「まじかー」




「あの!乗せてください!」


怜悟「あー、どこまで?」


「えっと…海までです」


菜津「乗りなー、私らも海行くから」


「ありがとうございます、菜津さん」


優希「なんて呼んだらいい?」


「あ、はい!千雪チユキとお呼びください!優希さん!」


優希「さんは付けなくていいよ。

…なんで俺のことわかるの?」


千雪「あ…菜津さんからうかがってまして」


優希「菜津、俺のこといつもなんて言ってんの?」


菜津「ん?エナジータンク」


優希「は?」


千雪「ふふふっ」


優希「なんか初めましてじゃない気がする」


倉葉「え、優希もそう思うんだ」


優希「倉葉と同意見とかヤバそう」


倉葉「なんでよ!」


菜津「というわけでユキちゃん」


優希「あ?」


千雪「はい?」


菜津「間違えた。

千雪ちゃん、ようこそ、我が……結局何の集まりだっけこれ?」


優希「さあ。

サークルでもないしな。

ただ仲のいいメンツなだけだし」


詩恵歌「…なかよしクラブ?」


光「なんか違うねー」


怜悟「お気楽同好会じゃね?」


菜津「それかな?それかも...。

ようこそ、我がお気楽同好会へ!!」


千雪「はい!…して、お気楽同好会とは?」


優希「適当いってるだけだから気にしなくていいよ」


――――――――――

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