第24話 平和
「本当にギリギリだったよ」
これが長時間続くのなら確実に死んでいた。
「俺をどうするつもりだ?」
既に剣を取り上げて、肉のチェーンで繋いでいる。
「ん?このまま返すつもり、、それよりも今からぽちぽちタイム始めるから黙っていてね」
ポチポチポチポチ、、、
「気持ちィ、、」
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5秒無敵 LV10
自動で発動する。1日に一回。
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「君の衝撃でモンスターはここらにいない様だし、、ちょっとクリアするまで待っていてね」
すぐにダンジョンのボスを倒す。
ともに崩れ出し現実世界に戻される。
「じゃあ、、ちょっと眠ってもらって」
と首を強く叩く。流石に、、折れてなかった。よかった、、
お陰で剣術のレベルも18になったし、スキルポイントも9減らせた。
「正直ゾンビだから要らないけど、、」
念のため、、は必要だからな。
「ゾンビだァ!」
「何か持って、、ウワァ!」
それがオルスである事がわかり腰を抜かした。
「はいどうぞ」
と渡す。
「戦えて良かったと伝えておいて」
そしてその後時間が経ってから肉塊を部屋に放り込み、体内で針を巡らせグシャグシャになった後部屋で再生する。
「どこかに行っていたのか?」
と眠そうにするルーク。
「ん?別に何も」
「そうかぁ?お前がいうならそうなんだろうなぁ、、」
といってもう一度眠った。
さて、、明日が楽しみだ。
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「ええッ!あのオルスさんがやられた!?」
と驚く。
「しかも逃したらしい」
「結構凹んでいるらしいんだ」
「彼奴がやられる、、どんな強さなんだ」
とルークも驚いている。
「相手は?ドラゴン?魔人?」
「ゾンビ」
「ゾンビ!?」
「だから凹んでいらっしゃるんだ」
あはは、、ルーク。目線の熱が熱いよ、、
「、、、」
「まぁ、、そういう奴も居るみたいだし、、特訓は大切だな」
「そうだ!そのゾンビを俺たちで倒そうぜ!」
「おおおおおお!」
ははは、、この国でも俺有名になったね。
「ウルセェ、、」
といつもの姿から連想できない寝癖のたった彼が現れる。
「誰が凹んでいるだと?俺は今作戦を練ってんだよ」
髪を整えてもう一度部屋から出てくる。
「次は殺してやる、、見逃されるとは惨めにも程がある、、」
相当頭に来ている様だ。
「まぁ、、あんな称号が手に入ったからいいか、、、んで俺を憐んでいたお前ら、、俺の対戦相手をしろ」
「ひぇ、、」
なるべく技を出さない様にしていると見事にボコされた。
「王子が来たぞ」
その瞬間様変わりする。
「次は必ずや倒しますのでご安心を」
「頼むぞ」
その夜。まぁ、、懲りずに俺はダンジョンに行った。
「殺すッッッ!!」
相手は龍流で吸収して攻撃を加える。
「前の4倍の威力だぞ!」
だが俺からしてみれば5秒無敵なので意味がない。
「はぁ、、くそ、、またかよ」
そしてまた今日も彼は俺がダンジョンをクリアする姿を何もできずに見ていた。
「殺せ、、、」
「お前に言われてもときめかないよ」
当然生かす。
「クアァァァ!」
そして城内でまた大声が響く。
「だが、、覚悟しやがれ、、俺は称号を獲得してなんと8倍になったのだ!」
だから意味ないって、、
毎日毎日、表彰式の日までその戦いは続いた。
既に俺の剣術は何も無しで25と強くなっていた。
正直今の俺は面白いがため戦いに来ていた。
最初はきちんと剣術で戦う。
大抵50は死ぬ。そしてついにその時が訪れたなら、、
「アアアアッ!」
龍流で吸収し一気に放出する。
「えぐっ」
そして彼の倍増はなんと128倍まで上げられた。
「あーやばっ」
ついにはその威力でダンジョンの深層まで届いた。
「ははは!ついに俺がダンジョンコアを壊せる時が来た!!」
「ん?その前に倒すけど、、」
すぐに捕まえる。
「ほらぁ、、壊すよ、、」
「ファ◯ッッッッ!」
目の前でのダンジョンコアの破壊、、気持ちぃぃ!
ダンジョンを出ると彼は口を開いた
「、、いい加減答えろ、、お前はゾンビなのか?」
「勿論。理解している通り」
「なぜゾンビが理性を、、というかなぜそこまで強い」
「、、、んー、、精神力が強いからかな」
何回か遊んでいるため不思議と言う躊躇いがない。
「精神力が強いという事は、、まさか」
「思い出したくもないね」
「、、、そうか」
沈黙が流れる。
「それにしても気を失うのは違、、」
「言うのが遅かったね」
トンッ
はぁ、、面白い。
「さて、、返しますか」
「あっ!ゾンビさんお疲れ様です」
「おっ!今日も門番お疲れー」
門番ともその間に仲良くなっている。
「今日も異変はなかったか?」
「貴方がいつも最大の異変ですよ、、さて受け取らせて頂きます」
「へいへい」
「明日もお相手お願いしますね。彼自身本気で戦える敵が欲しかったらしくて」
それは嬉しい。
「それに毎日強くなれて嬉しいと言っていました」
それが本命じゃないか?
「じゃあな!」
「おう!」
今日も平和だ。
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