第23話 不可能

「、、、ゾンビか」

「、、、」

消えっ

バシュバシュバシュ!

その瞬間体は塵となった。

指のかけらから即時に再生する。

完全な無の状況からでないので魔力消費は5程度で抑える事ができる。

後ろを向いたな。

バシュッ!

カキンッ!

「、、、後ろに目がついているのか?」

剣を背に回して防いだ、、化け物だ。

「死ぬ事がわかってもなお、逆らうのか」

正直俺の目的は、、こいつとの本気の勝負だ。

城内で聞いた話だがなんとオルスは毎日出現したダンジョンを片っ端から消しているらしい。

城の近くでダンジョンを放置していればそこに魔人が攻め込んでくる可能性がある。

正直彼なら対処できるであろうが犠牲者が出るのは必然的であろう。

それが王の関係者となれば尚更。だからこそダンジョンを破壊しているらしい。

「ふふふ、、」

剣術は対人戦で伸びると言われている。

Sランクであるオルス。しかも本気なら尚更伸びる事は間違い無いだろう。

だから俺は夜こうやってダンジョンへ潜り運よく彼が来ることを待っていたのだ。

シュルシュルシュル。

吸収した肉で剣を作り出す。

メキメキッ!

肉を増やし密度を高める。こうすれば耐久力が上がる。

「気持ちが悪い剣だ。吐き気がする」

さっきの攻撃である程度は学んだ。

回転切りだ。

ジュン!

青のオーラが剣を包む。

「龍回斬」

その瞬間剣が作り出した竜巻が俺の腹を抉った。

「くっ」

だが先程より部分は残っている、、消費量は1以下で済む。

「、、、滅殺剣」

その瞬間、当たりは青に包まれた。

ガゴゴゴゴゴゴッ!

その巨大な斬撃は俺の体を容易に消し去り奥の壁までもを破壊する。

「チッ」

遠方にあった肉の小さなかけらから再生する。

あいにく魔力も腐るほどある。剣を作る肉も獣人の村での襲撃で稼いだ分がある。

「もっと教えてくれよ」

今はやられてばかり。これでは剣術は伸びない、、とにかく一撃防ぐ。

「特殊なゾンビだな、、それなら一層ここで殺さなければ」

来た!3連斬!

10倍であれルークの防いでいた斬撃、、これなら!

「は?」

重っ、、

まさかあの時の技も手抜きッ!

「、、不味い」

その瞬間オルスは俺の横に来ている。

「横一文字」

バシュッ!

魔力が5減り、また別の場所から再生する。

「、、、そうか」

オルス用に現在ゴブリンキングの腕をつけている、、、が威力重視でないとまず第一防げない、、

肉体手術で魔人の両腕に変える。

変えた瞬間、また体が散り散りになった。

「さて、、次からが本番だ」

三連斬、、

ガキン!

を一撃で破壊する。

「なっ!」

その勢いのまま衝撃は伝わりダンジョンの壁を破壊する。

「、、お前にオーラを教えたならば俺を超えれるかもな」

そう、、オーラ欲しいよね、、

「横1文字」

「大振り!」

バキッ!

横1文字は破壊されそのまま大振りが響く。

「カウンター」

「!?」

バゴンッ!!!

凄まじい衝撃と共に俺は消滅した。

「くそ、、」

反則だろッ

「まさかゾンビ如きにカウンターを使う事となるとは!」

と笑う。

「ならこれは?」

龍回斬ッ!!

ジャジャジャジャ!

「、、、」

かけらから再生する、、あれだけはなかなか対応できない。

「ふぅ、、」

ようやく掴み出した感覚を忘れるな、、!

その後も何度も龍回斬、カウンターで死んだ。

そのほかの不意打ちの攻撃や初見の技にも死んだ。

「、、なぜ死なん。これで100は殺したはず」

お陰様で魔力が500も減ったよ、、

「ふっ」

そして剣術が腕を使わずに17まで育てられた。

「、、、龍回斬」

これは賭け。右回りか左回りか、、

「右だろ!」

相手は右回転。そして俺は左回転で回す。

「くっ」

両方の力が反発しお互い衝撃で飛ばされる。

俺は衝撃が当たる瞬間防御力を低める。この事で衝撃により体がグシャっと壊された

「へっ」

そしてあらかじめ少し大きくしておいた肉から再生し

「縮地」

で距離を縮める。

「3連斬」

「一振り」

「カウンター!」

ここまでは分かった。

「受け流しッ!」

一振りは縦の斬撃、、少し軌道をずらせば

「ジャッ!」

グシャっとなるのは右半身だけだ!

即時右が再生する。

「縮地」

縮めた!

「滅殺剣!」

はとにかく範囲が馬鹿デカイ斬撃、、

「オラッ!」

バキッ!

滅殺剣をも破壊する。

「龍流」

「ふぅ、、、」

龍流で彼はその衝撃を吸収する。

「横一文字」

龍流からの一撃。それは吸収した斬撃のダメージ×実際のダメージというクソみたいなスキル。

ボス兎の左足で大きく飛び上がる。

「飛び上がったな」

全方位からの斬撃、、

の前に自殺する。

「消えッ」

そして一瞬の判断で置いた指から再生。

「アアアアッ!」

背後から斬撃!

「龍流」

は?背後で吸収した?

「龍回斬」

短距離、、避けられない。

自分の威力を吸収してそれよりも高くしているため押し負ける。

この衝撃では奴の付近に置いてある肉塊も消し炭になる、、

そうすればまた最初からだ、、、

「肉壁!」

それも間に合わない、、

「包まれ、、」

スキル生成。

「、、何かは知らないが、、賭けだーっ!」

ドオオオオオオオオォォォォォォォッッッ!!!!

「ははは、、まじかよ」

とオルスまでも驚く。

なんと、、ダンジョンの真下に穴が空き下の階層へそのまま落ちた。

不可能と思われていたダンジョンの床の破壊、、

「でも、、200万だぞ」

彼の威力は200万を超えていた。

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称号

威力200万

常に攻撃力が4倍になる

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「ハハハハハ!」

と狂った様に笑う。

「俺はまたもや強くなった!感謝するぞ!」

さて彼なら再生するはずだが、、肉塊はここには、、、

「え?」

肉の剣が腹を貫いていた。

「え?え?え?え?え?」

なんで、、さっきこの辺りは散り散りに、、

「ありがとよ」

彼が獲得したスキル、、それは

---

1秒無敵

---

発生条件は

---

人生で300回以上瀕死状態に陥る。

バーサーカーのレベルをマックスにする。

強者と相対する。

1回死ぬ。

狂化のスキルをマックスにする

---

という鬼畜仕様であった。



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