完全無欠のゾンビ誕生
シーサル
序章 ゾンビ誕生
第1話 誕生
ある日。活気溢れたこの町は一つのモンスターによって全て変わった。
「ゾンビだッ!」
ただのゾンビ。
ゾンビと言われれば不死身というイメージを持つがそれは上位種でのみで通常種は弱く、自分の魔力が尽きれば回復する事なく死に至る。
「任せろ」
噛まれないように遠距離から攻撃して仕舞えば感染もせず楽に倒せるはずだった。
そう、、上位種でなければ、、
「倒れねぇぞッ!」
そこに居たのは運悪く上位種であった。
体力に制限がなく常に全力で走って食いつき感染を広げる。
「逃げてッ!」
全員がパニックとなり絶望の顔を見せる中彼1人はただひたすらに笑っていた。
「ははっ!天罰だっ!」
と叫ぶ彼の名前はルベル。
彼はある町からこの村へと引っ越してきた。
理由は親が子育てを放棄して遠くの町まで逃げた事にある。
信じてきた親に捨てられるのは辛かった。
その後行方もなく彷徨っているとそれを聞きつけた母方の祖母がきて俺と一緒に住もうと言ってくれた。
俺はそれに頷き祖母の家で何日か過ごした。そして慣れてきた俺は学校へ行く事となった。
そこまでは良かったのだ。、、がその村では少年によるいじめが増えた。
「この都会出身がッ!」
「がッ」
都会出身ということが明るみになりそれが広がった事によって俺へのイジメが増えた
彼はそれを祖母には言いたくはなかった。気を病んで欲しくなかったのだ。
「ああああっ!」
そしてついに祖母は死に至った。老衰死であった
「元気に生きてくれ」
と残して俺が虐められている事を知らずニコッと笑いながら死に至った。
祖母からもらった金がありこのお金があれば中学卒業までは生活できる程だった。
感謝した。そしてそのお金で1人ぼっちで生きた。
だが1年も経てばなぜ生計を立てれるのかという疑問が湧き村の者は家へ侵入し金を盗んだ。そして俺はついには食べる物が亡くなった。
そしてそれから3日間それを悔やみながらも死ぬ事への恐怖があり死ぬ事は出来ず誰からの支援もなく無視されて餓死で死にそうであったところにゾンビは現れた。
「ざまぁみやがれ、、」
そのゾンビはこちらにやって来る。
これで俺はゾンビとなり駆けつけた冒険者に殺される事だろう。
でもいい、、苦しみもないから、、
そのゾンビは何故か一瞬躊躇した様に見えたがすぐにまた襲ってくる。
目を瞑り自分の死を確信した、、
「え?」
だが少年は生きていた。
その代わり体は青に変色し完全にゾンビであったが意識のみがある。
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ルベル LV1
HP 1/60
攻撃 30
防御 1
魔法 20
速度 40
精神 1000
知力 100(IQ)
状態異常
腐敗
スキル
再生
回復
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そして肝心の種族
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ゾンビ(変異型)
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「なんで意思が保てて」
変異型と書かれた場所を指で触れると詳細が出る
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精神力が高いことにより変異し意識を保つゾンビ
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と書かれている。精神力が高いとこうなるとは初耳だ。
再生は切断されたり傷ついた体を魔力を使い再生するスキル。
回復は単にHPを魔力を使い回復するスキル。
「諦めていたけど、、それなら生きよう」
そして世界を揺るがす世界で1匹の変異型ゾンビが誕生した。
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