M4年
物怪を視る力を失った我々は、国を作り直した。
その為に誇り高い者達を多く失った事実はとても悲しい事だが、仕方がなかったのだ。
今までとは違い、神仏の加護が必要無くても強く生きていくのがこれからの目標だ。
その為には指針がいる。
我々は外国に学びにいく事にした。
かつて我々の国に訪れたあの国へだ。
彼等は物怪を視る事ができず、神仏の加護を受けていないが強かった。
医学、工業、軍事等の様々な工夫を凝らして強く生きていた。
滞在中彼等は様々な事を教えてくれた。
物怪が視えなくても心を保つため彼等はある人物の教えを大切にしていた。
慶長17年に我が国で禁止となった教えだ。
使節団で唯一、物怪を視る事をできた私は滞在中に物怪を認識を出来なくなった。
私は気持ちを切り替える為に髷を落とした。
ある人物の教えを我が国で解禁せなければならない。
これからの我が国の為に。
使節団 岩倉
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