B3年

首都では物怪を認知できる者が少なくなったが、地方にはまだ存在するとの情報を受けて地方の浪士を集める事にした。

集めた浪士の集団は首都警備を行い、我々のできなくなった物怪退治をしている。

浪士集団局長の1人に近藤という男がいる。

武士道が服を着て歩いてるような男だ。

もう1人の局長である芹沢という男は首都に来て物怪を認知できなくなった後、奇行に走っている。

その武士とは思えぬ振る舞いは、まるで物怪に取り憑かれたとしか思えない。

近藤に芹沢の対処を任すと、ゆっくり頷き頭を深く下げてその場を立ち去った。

やはり物怪を認知できる武士は誇り高く、そして強く美しい。

我々が失ってしまった神仏のご加護がついているからだろう。

気づけば飛脚や庄屋などの民衆も弱々しくなり、毎日が辛そうだ。

首都の人々は加護を受けれず、神仏にすがる事しかできなくなってしまった。

しばらくして、芹沢が何者かに斬られたとの話が入った。




               藩郷士 清河

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