Eli, Eli, lema Sabachthani? - 4

 過去を、自分の中の”不安定”を語るうちに、どんどん言葉尻がしょっからくなっていった。頬を伝う涙を押さえながら、それでもどうにか七生は感情を吐露した。

 肯定も否定もせず、仕事用の机でときどき万年筆を走らせながらただ静かに七生の話を聞いていた店主は、七生が語り終えると「ありがとうございます」と薄く笑った。

「ほかに、話し足りないことはありますか? 洗いざらいをすべて吐き出していただいて構いませんよ」

「…………、いいえ、大丈夫です」

 そう答えながら、はらはらと零れる涙を、用意されたティッシュで拭う。口の中で、涙と涙で溶けたファンデーションの味がする。きっととんでもない顔をしているだろうけれど、この際もうどうでもいい。

「あの、」

「はい」

「……わたしだけのひとって、いるものでしょうか」

 自分でも、どうしてそんなことを問うたのかわからない。つい口をついて零れた七生の言葉に、店主はわずかに考え込んで、やがてゆるく首を振った。

「残念ながら、私にはわかりかねますね」

「ふふ、そうですよね」

 そりゃあそうだ。嘘がない店主の言葉に、なんだか馬鹿らしくなって、七生は小さく笑った。そんな七生の様子に、美貌の店主は「ふむ」と顎をこする。

「すこし、気は晴れましたか?」

「はい。きっとまだ涙は出ますけど、少なくとも、こちらに窺う前よりは」

 胡散臭い店、青く視える金魚に、二匹の黒猫。どこか不気味で浮世離れした店主。

 いまだ、詐欺かなにかで法外な金額を要求されたりするんじゃないかと不安であるし、そもそもこの店主は人間なのだろうかとさえ思っているけれど。

 たとえもし、危険なものであったとしても。

 一人になりたくなくて彷徨っていた夜に、都合よく話を聞いてくれる相手がいてよかったのは本当だった。

「それはよかった。話すことは手放すことになりますから」

「話すことは、手放すこと……」

「ええ。ほら」

 そう言った店主が手を動かして、指先でなにかを描くように空をなぞってみせる。美しい指の動きにわずか見惚れた。

 途端。

 ――――世界が、歪んだ。

「…………っ、!」

 店内の景色が、絵筆を水に溶かしたときのように歪んで混ざり合っていく。本棚もツリーランプもソファもテーブルも、すべて。たくさんの色彩が一緒くたになって、融け合って、一色になる。なにもかもが薄闇に呑まれていく中で、二匹の猫の首輪とまなこは鮮やかだった。水槽という檻を失った青い金魚が、七生のまわりを回るように泳いで、美しい鰭を翻していく。

 薄闇にとろける空間の中を、くらくらするような甘い香りが占拠する。立っているのか座っているのか浮いているのか、まるでわからない。前後不覚に陥る七生を、不安定を名乗る黒づくめの生き物が見据える。常時よりよほどはっきりと緑とも紫ともつかない光彩を宿した黒曜石の瞳は怪しいほどに美しくて、蠱惑的だった。

 目が逸らせない。目が逸らせない。

 瞬きを忘れる。呼吸の仕方を忘れる。

 店主がまた指先をかすかに動かすと、店主の背後から夥しい数の文字が溢れだした。壊れた水道管から水が噴き出すように湧き出す文字は、薄闇の世界を覆いつくす勢いだ。一文字一文字、まるで感情でもあるように宙を躍る文字は、読み解けば七生がさきほど吐き出した”不安定”だった。

「これは、あなたが話して、手放したものです」

 そう告げながら店主は緩慢な動作で、一歩、また一歩と七生に近づいてくる。店主が歩くたび、まるで水面を渡るように薄闇の世界に波紋が生まれる。その水面の上にぺたりと座り込む形になっている七生は、ただ店主の一挙手一投足を眺めるしかできない。

 やがて七生の目の前にやってきた店主は、七生と視線を合わせるようにしゃがみ込んだ。

七生の目の前の空間が小さく爆ぜて、ゆるく青い炎が燃え上がると、その中から一枚の紙が現れた。

 見たことのない言語でなにやら記載された紙は契約書のようで、一部分だけ、七生にもわかる数字の羅列がある。

「さて、七生さん」

 異質な空間で聴く店主の声は、妙に耳にこびりつく。

「孤独という類の”不安定”は種別としては凡庸ですが、その年齢で天涯孤独というのは一定の価値がある。加えてこの数年間で蓄積した七生さんの孤独は、上質で等級も上がっている。七生さんの”不安定”であれば……、いくらか色をつけて、今回は三百万円ほどで買い取りましょう」

「三、百万……」

 提示された金額は存外に高額だった。まさかそんな額を提示されると思わなかった。

「それだけあれば、ご両親にお墓を買って差し上げられるのでは?」

「!」

 店主の言葉に、七生は思わず息を呑む。なぜ、どうして。口にしていないはずのことを。

「ご両親は保険にも入らず入院をしてそのまま亡くなって、病院代に葬儀代、おまけ借金の一部も引き受けて。とても一人で賄えるものではなく、お墓まで用意はできず、骨壺をずっとお寺に預けたままでしょう」

「なんで……、」

「私にはね、視えるんです」

 そう言って笑った店主は、不可思議な光彩を孕んだ黒い瞳で七生を見つめる。心奥まで見透かされる心地がして、ただでさえ息苦しかったのがひどくなる。

「いまの七生さんは失恋で傷ついていると思い込んでいるかもしれませんが、それはひとつのトリガーにすぎません。あなたは孤独に苦しみ、逃れたいのに、どこかでご両親への罪悪感から自分が孤独であることを選んでいる。母親を尊敬できないことに、ご両親にお墓を用意できないことに、そして――自分だけが生き残っていることに」

「――――」

 どうしてわたしだけが生き残ったんだろう。

 母親の葬儀を済ませてすぐに、七生が考えたことだった。手放しで愛していたかと問われれば素直に頷くことはできない母親だったけれど、情はあった。父親を追うように旅立った彼女に、わたしだけがこの世に置いて行かれたのだと考えた。

 なんのために。なんの、ために。

「その罪悪感も”不安定”のひとつです。あなたの孤独と罪悪感を、三百前万円で買い取りましょう。その類の”不安定”は私にとっても価値がありますし、高く売れる宛てもありますから、私が損をすることはありませんし、七生さんは苦しみを綺麗に忘れることができます。悪い取引ではないはずです。もちろん、」

 決めるのは、七生さんですが。

 七生のすべてを見透かすようにそう告げる店主は、朗らかに笑うばかりだ。この場にまるで不似合いで、悪魔に魂を差し出す気分になってくる。

 自分の吐き出した”不安定”の言葉が漂う、薄闇の空間で。七生は契約書に記載された三百万円という数字を一瞥する。

「……、”不安定”というのは、いつもこんなに高額なんですか?」

 おずおずと、七生は尋ねる。

 三百万円という金額は、七生にすれば高額だった。人生で、一度にそんな大金を手にしたことがない。同等の借金を背負うはめになったりはしたけれど。

 ”不安定”を査定されたのなんて、人生で初めてのことだ。相場なんてまるでわからない。判断基準が存在しなかった。

 店主は七生の目の前の契約書を手にすると、三百万円の文字を指でなぞった。

「種類や等級によるので、一概には。タイミングもありますね。似たような類の内容が多い時期は価値が下がることもあります。希少性が高いほど高額になりますから、稀に査定額が億を超えることもありますよ」

「そ、そんなに、」

「そんな価値があるものなのか、わからないとお考えでしょう。けれど、だれかの不幸や執着を手に入れたいという者は、そこそこいるものですよ。どんな時代でもね」

 まるで悠久の時を生きるような口ぶりに、七生は店主をまじまじと見つめる。年齢不詳の怪しく美しい生き物。もはや人間でないなにかであることは、明確だけれど。

「三百万円は、私の扱う中では中級ほどです。そう畏まる必要もありません」

 大きな金額を提示されて怖気づく七生に、店主がそう諭す。やけに優しい声に、つい頷きそうになる。

「ほかに不安な点や、ご不明な点はありますか?」

 問われて、七生はしばし考える。

 売却するか、しないか。そもそもどうすべきが最善かわからない。

 けれどもし、売却するとすれば。

「――売却したらすべてを綺麗に忘れると言いますけど、どの程度を忘れるんですか?」

 いま七生の中にある悲しさや寂しさ、孤独や罪悪感を、どの程度。

 七生が問えば、店主は一拍置いてから口を開く。

「すべてです。ご家族を亡くした事実や失恋の事実は覚えているでしょうけれど、それによっていままで得た感情などはすべて、忘れてしまいます。苦しみも悲しみも孤独も罪悪感も、もちろん喜びも幸せも。その経験によって得た幸も不幸も学びもすべて、七生さんの中から消えて無くなります」

「記憶がなくなる、ということですか?」

「厳密には異なりますが、結果として似たような状況にはなるかもしれません」

「…………」

 店主の言葉の意味をひとり考えて、七生は押し黙る。

 店主の言った話は、きっと嘘偽りのない事実なんだろう。記憶をなくすわけではないけれど、大金と引き換えに、ほとんど記憶を失うのと同じ出来事が自分に起こる。

 両親を亡くしてからいままでの数年で、死んだ方がましだと思うほど苦しい時期もたくさんあった。けれど同時に、その事実がなければ得なかった感情も経験も学びもたくさんあるのも事実だった。それによって構成された思考や人格が、確かに七生にはある。

 孤独も罪悪感も捨てられるなら、どれだけ楽だろう。それで大金が手に入るのであれば、なおさら。もう何年も一人で頑張ってきたのだから、そろそろ楽になったっていいんじゃないだろうか。

 これが、両親を亡くして一年目なら、迷わず売却していただろうか。突然大きな借金を背負うことになった頃だったから、売却していたかもしれない。それとも、すべてを失ったときだったら? たらればはありはしないけれど、どうしたって考えてしまう。

「ちなみに、売却されるかどうかは、みなさん半々といったところでしょうか。売却されず”変質”してしまった方もいれば、売却したことで、べつの苦しみに狂った方もいます。もちろん、幸せに過ごされている方もいらっしゃいますが」

「…………」

「私は商売人ではありますが、無理強いはしない主義です。あくまでお客様本人が望まれる場合にだけ、”不安定”を買い取ります。私ができることはそれだけ。その後の幸せを確約するものではありません。それから買い取った”不安定”の返品には応じられませんので、もしお望みになるのであれば、倍以上の金額で戻していただくことになりますね」

 注意事項はこのくらいでしょうか、と店主は顎に手を当てた。

「たとえ記憶を失うのに準ずる影響を受けるとしても、まとまったお金を手に入れれば、ある程度人生は変わるのでは? それに、悲しみや苦しみを手放すことを、私は逃げだとは思いません。曲がることを知らないひとは、折れてしまいますから」

 そこまで語った店主はにこりと笑って、それから七生を射抜くように見つめた。

「さあ――どうしますか?」

 問うた店主の瞳が、怪しくきらめく。不可思議な色を孕んだ黒曜石の瞳は、いまははっきりと緑色と紫色の入り混じった色彩へ変貌している。どこかでこんな色彩の宝石を見たことがあるけれど、どんな名前であったか思い出せない。きっとこっちが本来の色彩なんだろうと考えながら、七生はまぶたを閉じる。

 決定権は七生にある。

 なにを望むのか。なにを諦めるのか。

 より後悔しないのは、どちらの選択肢なのか。

 もう涙を流したくないし、孤独であることに苦しみたくない。楽になれるものならば、すべてを放って楽になってしまいたい。

 だって、もう充分がんばった。何年も。百パーセント頑張れたかは知れないけれど、それでも可能な範囲でできることはしてきたし、なによりもう一人きりで頑張るのは疲れてしまった。

 すべてを忘れて、三百万円ですこしばかり人生を立て直したって、だれも七生を責めやしないはずだ。

 そう思う。そう思う、のに。

 同時に、考えてしまう。

 ここですべてを忘れたわたしは果たして――本当の意味で楽になれるだろうか。

「……、やめて、おきます」

 そっと、絞り出すように、七生は口にする。

 店主を見れば、感情の読めない顔で七生を窺っている。静かに先を促されて、七生は言葉を継いでいく。

「正直三百万円は魅力的だし、もう苦しまなくていいなら、すべて放り出してしまいたいです。わたしと同じ状況で売却をする選択をとる人がいるなら、それはそれで尊重されるべきだし、わざわざ苦しい道を生きることを美徳だとも思わない。しなくていい苦労ならしない方がいいと思います。楽な道があるなら、絶対にそっちがいい。わたしの選択を、売却してしまえばよかったのに、と指をさす人もきっといるかもしれない。けれど、でも」

 それを、してしまったら。

「わたしはきっと――わたしを見損なってしまうから」

 きっとすべてを忘れた七生は、いまより矮小で未熟な人間に戻るだろう。何年かの苦しみを生きて成熟した部分があるのを知っている。良かったか悪かったかでいえば、悪かったことの方が多いようには思うけれど。もっと一般的な幸福を享受できる人生がよかったけれど。

 タイミングが違えば、売却したかもしれない。

 けれども七生は、たくさんを無くしてから数年を過ごしてしまったし、この数年で得たものがそれなりにあった。その中から、一体どれだけがなくなってしまうかわからないのは怖い。

 いま売却しなかったことで、この先もっと苦しむのかもしれない。それを悔いるのかもしれない。

 それでも。

 自分を見損なうかもしれないのなら、苦しみにもがく方がよかった。

 七生の言葉に、店主は「そうですか」と静かにまぶたを伏せた。

 途端、薄闇の空間を漂っていた七生の吐き出した言葉が次々と水面へ落っこちていく。そうして音もなく水底に沈んでいく中で、薄闇の空間が霧散するように立ち消えて、本棚がひしめく店へと戻っていく。

 店内の様子は、薄闇に呑まれる前となにも変わらない。ツリーランプの明かりがすこし眩しくて、七生は何度か瞬きをする。目が慣れた頃に喉が渇いたのに気づいて、用意してもらった花茶に口をつけた。芳しい香り。すこし冷めているけれど、舌に乗った風味はやさしくて、美味しいと思えた。

 仕事机で契約書を惜しそうに眺める店主の瞳は、すっかりただの黒曜石へ戻っている。

「残念ですね。最近査定した”不安定”の中では品質がよかったのですが」

「ご期待に添えずすみません……」

「とんでもありません。選択権は七生さんにありましたから。さあそれでは、」

 言葉を切った店主は、手元で万年筆をさらさらと動かした。書き込んだ紙を黒革のバインダーに挟むと、それを手に七生の傍らへやってくる。

「こちらが今回の代金となります」

「え?」

 差し出されたバインダーをうっかり受け取りながら、七生は店主の言葉に目を見開く。一体、どういう? 困惑しながらバインダーを開けば、挟まれた伝票に二万二千円と書かれている。

「あの……、こちらは……?」

「ああ、お茶はサービスですので代金には含まれていませんよ」

「いえ、あの、」

「私は申し上げたはずです。”不安定”を売却さえいただければお代はいただきませんと」

 そう柔和に微笑む店主は、やはり悪魔かなにかかもしれない。

「……つまり、売却しない場合は査定に金銭が発生する、と」

「こちらも商売ですので、そうなりますね。ちなみにクレジットカードも電子マネーもご利用いただけますので、ご安心ください」

 一体なにがご安心いただけるんだろう。

 まったく悪びれない様子で告げる店主に、七生は深いため息をつく。浮世離れした商売であるのに、なかなか金額は生々しい。しかるべき場所でカウンセリングを受ける場合にも似たような金銭が発生するらしいと聞くし、いきなり提示されるにはすこし高いけれど、まったく払えない額でもない。

 そもそも詐欺にあったっていいと入店したはずだった。

 気持ちはすこし楽になっているのも事実だし、勉強代だとすれば安いかもしれない。

 仕方がないかと息を吐いて、七生は鞄を漁る。

「じゃあ、クレジットカードで……」

 財布からカードを取り出して店主に渡すと、店主はすこし可笑しそうに笑った。

「七生さんは、その善良さで損をするタイプですね」

「そう、ですか?」

「はい。すこし理不尽なことがあっても、すべて仕方ないと受け入れて生きてしまうひとでしょう。支払いなんて聞いていないと突っぱねたっていいのに」

「突っぱねてもいいんですか?」

「いいえ、それは困ってしまいますので、遠慮願いたいですが」

 そう言う店主は伝票とカードを手に、店の奥へ消える。店奥ののれんの向こうからレジを操る音が聞こえて、本当に商売をする店なのだと実感する。どういった申請をして受理されているんだろう。あまりに非現実的な商売であるのに。考えたって仕方がないことを考えるうちに、スマートフォンが震える。クレジットカードのアプリが、二万二千円の支払い完了を通知する。

 時計を確認すると、いつの間にか日付が変わっている。もう終電もなさそうだ。

「お待たせしました」

 店奥から戻った店主は、七生に再びバインダーを手渡してくる。素直に受け取ってバインダーを開けば、レシートとクレジットカードが挟んである。

『情緒不安定買取店』

 怪しげな店で過ごした数時間は、これで終いだ。

 七生はさっさとレシートとクレジットカードを財布にしまい込むと、ソファを立つ。木製のドアへ向かいながらふと視線を向けた水槽で泳ぐ金魚は、いまは赤色に映った。

 七生を見送るために後を歩く店主は、思い出したように口を開いた。

「もし今後また孤独で狂いそうな夜があれば、お気軽にお立ち寄りください。きっと七生さんの身近に店が顕れるはずですから」

「? はあ……」

 いまいち意味を飲み込めないまま七生が相槌を打ったのに、店主は笑みを深める。

「もちろん、”変質”してからいらっしゃっても構いません」

 変質。

 あの包丁のように。苦しみの果てに、なにかへ変じるかもしれない。

 孤独の果てになにかへ変わってしまうなら、一体なにに成るんだろう。

 七生は真鍮のドアノブに手をかけて、店主を振り返った。

「この店のコレクションにならずにすむよう、がんばってみます」

「……ええ。がんばってください」

 そう返した店主に背を向けて、七生は店を出る。

 すっかり人気のない通りに寂しさを感じながら、十月のひやりとした空気に身を震わせる。

 何気なく店を振り返れば――そこ在ったはずの店は煙のように消え失せていた。

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情緒不安定買取店 夜縋 @yosuga_10_31

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