日常と非日常が手を繋いでるこの世界で
@6a_ruqua
第1話 電車と読書と非日常
電車に乗っていたある日のことの非日常の光景。
女子高校生のお友達であろうおふたりさんが並んで
読書をしていた。
今ではスマホを触っている人の光景をみることがほとんどの電車の中。
そのなかで私の対角線上に座っていたおふたりは
同じ本を読んでいるわけでもなくお互いがお互いの
読みたい本を読み、途中で話をするわけでもなく
感想を伝え合うのでもなく一人一人の読書の世界へ入っていた。
休日の電車の中、制服を着ていたおふたりさんだったので部活かもしれないし土曜授業かもしれない。休み時間に本を読むこともあるだろう。募る話だってあるかもしれない。だけれども朝ふたりで登校する電車の中で読書をする。
その光景がとても素敵だったのだ。
もしかしすると休み時間はおしゃべりをするから電車の中では読書を一緒にする時間だったのかもしれない。正解はおふたりにしか分からないけれど
どの選択肢であっても私はあの時の二人の空間にとても温かみを感じたのだ。
一人一人読書の世界に入っていたけれどあの世界は一人一人の読書の世界ではなく二人の読書の世界だった。
私にはその空間だけ温かい何かが包みこんでいるように見えた。まるで大きな温かい色のシャボン玉が2人の世界を守るように。
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