設定集その1

ネタバレ注意!本編を先に読むこと!

ヴィンセンヌ国家保安委員令第XXX号


ここではこれまでに登場した人物と組織を大まかに紹介していきます。興味が無い方は読み飛ばしてもらっても構いません。


各勢力と登場人物①

<勇者パーティー>

"剣聖"アリシアを主軸とした4人で構成された冒険者パーティー。メーナ王国から正式に魔王討伐を命じられ見事討ち果たした英雄であり生きる伝説である。しかしそのことを新大陸のものはほとんど知らない・・・


アリシア・ド・ヴィンセンヌ

旧ヴィンセンヌ王国の第二王女。能力がなかっただけでなく、もともと素行が悪く身内や貴族、メイドにまで嫌われていた。それでも王族の中では一番勉学はできた。剣術の才能があり、能力「時間停止アレ・デュ・タン」を習得した。現在父(国王)と兄(第一王子)は両方死んだため王位継承権1位のはずだが…?。勇者パーティの勇者。


エルマ・ヴァリッチ

旧大陸(メーナ王国のある大陸の名称)の小国出身の冒険者。産まれた時から「アライバル・アンデット」と言う呪いのような加護を受けている。この加護は命を危険を感じたときに自動的に脅威を排除しようとするものである。そのため関わったすべての人に怖がられ心を閉じていたが、唯一アリシアだけは恐れることなく接してくれたため再び心を開くことができた。大剣「イモータル・ネクロス」の使い手であり、勇者パーティーの戦士。


シャルロッテ・メディオクリス

元ヴィンセンヌ王国の小さな港町にある教会の司祭。本部が金儲けに走り始めたため抗議した結果破門となる。街中いたるところで異端者と叩かれ居場所を失っていたところ、アリシア姫が生きているという噂を聞きつけ大陸を渡る。勇者パーティの聖女。


ベルニス・ブラスマ

旧大陸出身の魔法使い。元々孤児であり五歳の時に「先生」に拾われた過去を持つ。

魔法使いランクは魔魏亜カタストロフィであり、魔法界では100年に1人の天才と言われている。

「先生」が死亡した後生き残るために自身の才能を活かしてあらゆることをやっていたところ、当時アリシアとエルマの二人だけだった勇者パーティと遭遇し戦闘後敗北して仲間になっている。


ちなみに勇者パーティーの参加順は

エルマ→ベルニス→シャルロッテ

であり、年齢は最年長がシャルロッテ、最年少がベルニス、アリシアとエルマはその中間で同い年である。


<王党派>

コマール辺境伯領を中心としたヴィンセンヌ王国の再興を目指している派閥。元第二王女のアリシアを中心として領土回復を狙っている。共産党は国と認めていないが、他の王政国家からはこちらが正当な政権と認められている。


・軍務省

王立軍を管理する行政組織。職員が全くいないため実質名ばかりの組織。大臣はアンリ・コマールである。


・王立軍

陸海からなる2軍種で構成された軍事組織。現在は海辺がないため海軍司令官以下全員が不在となっている。前身はコマール騎士団であり旧ヴィンセンヌ王国軍との関連性は一切ない。

―参謀本部

 総軍を取り仕切る最高軍事参謀機関。参謀総長はベルナール・マクロン大将である。


アンリ・コマール

コマール辺境伯家の現当主。王国内では改革派として活躍し、王国会議では保守派を退け、意見をよく押し通していた。また国王の相談役でもあった。民を蔑ろにするような王国中の貴族とは違う視点を持っており、領民だけでなく王国中の庶民にも人気が高い。現在はアリシア王女に振り回され、軍務大臣を務めている。


ベルナール・マクロン

旧コマール騎士団の団長。騎士団の中で一番剣術がうまく頭脳明晰。騎士の家庭で貧しい騎士団長に成り上がった。現王立軍参謀総長兼陸軍司令官。階級は大将。


クレマン・グレゴワール

騎士団の中でマクロン団長に一番信頼されていた人物。革命後は巧みな戦術を活かして赤軍を追い払いコマールの平和の維持に誰よりも貢献した。その功績もあって現在では師団長という重要な地位を任されている。階級は少将。


メアリー・シャンテルロー

コマール辺境伯のメイド。もともとは付近にあった都市シャンテルローの領主である男爵家の娘であったが、革命が起きたため両親は安全地帯であるコマール辺境伯に預けた。両親の生死は不明。貴族として文字の読み書きから計算まで一通りの教育を受けていたため、人手不足の軍から事務処理のために軍曹として臨時で雇われている。


エヴァン・ルフェーヴル

王国内で一番の天才技術者と呼ばれている。既存の機器の改良から蒸気機関など最新技術を利用した様々な機械の新規開発などありとあらゆる分野に手を出している。現在ではライフル銃の製造から新型の兵器まで軍に必要な様々な装備の開発を任されている。


<革命派>

世界初の社会主義国家であるヴィンセンヌ社会主義共和国連邦を指す。この政権の誕生には無数の血が流れたという。革命時は半無政府状態になり、民衆はありとあらゆる政府施設に破壊の限りを尽くし、ブルジョアジーと少しでもみなしたものには火あぶりや斬首をするなど残虐行為を極めたという。生活基準が改善されることを期待して革命を起こしたプロレタリアートだったが、決して生活が豊かになることはなくただ搾取される相手が変わっただけであった。


・ヴィンセンヌ共産党

世界で初めて創設された社会主義政党。一党独裁体制のヴィンセンヌ連邦における支配政党。人民の平等を掲げ国民の大多数の支持を得ている。なお指示しない場合には・・・


・国家保安委員会

ヴィンセンヌ連邦の情報機関・秘密警察。略称はCSE。日夜資本主義者や宗教活動家、民族主義者など敵対的な人物の逮捕、強制収容所への収監、暗殺などを行っている。軍の監視も行っており、一部地域では国境警備も担当している。また密告制度を導入し無関係の市民も捕まえることがあるため党員含めすべての国民に恐れられている。


・連邦軍

赤軍とも呼ばれ、世界最先端の技術を導入している。


ヨセフ・スタリーン

ヴィンセンヌ共産党の書記長。アリシア第二王女が追放されてから2年後に突如現れた人物であり、各地に共産主義を広め赤色革命を起こした張本人である。その正体は国王が召喚した召喚者であるが、コマール辺境伯など召喚魔法に関わった人物以外は徹底的な情報統制にとり誰にも知られていない。


クリストフ・レノー

ヴィンセンヌ連邦軍の参謀総長。もともとは国王直属の近衛騎士団長であり王都で最後まで抵抗したが、なぜか党から無罪放免になりそのまま参謀総長として任命された。国防人民委員部や党から無茶な要求ばかり送られてくるため共産党を嫌っている。階級は元帥。


ユベール

レノー元帥の監視役兼補佐のチェキスト。

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