第4話
母さんの作った朝ごはんを食べて、片付けをする。
そうしてる間も、ずっと先ほど見た光景について、俺は興奮して両親にアレコレと聞いていた。
と言っても「すごいたくさん!いっぱいいた!音すごい!」みたいな感じではあるが。
それにあのピラミッドの道具は防音機能があるものみたいだが、一体どんな仕組みなんだ?
あれは一体、何なんだろうか?父さんもまだ、ここにいるし聞いてみよう。
「とぉしゃ、これなぁに?」
「あぁ。これは音を遮断する魔道具だ。」
…は?な…なんだと…。
「ま、まどぉーく…。」
「そうだ、これはダンジョン産のものだな。」
えぇえええええ!!だ、だ、ダンジョンだと!?
確か、母さんが寝る前に読んでくれる、『勇者の冒険』っていう、子供向けの本に、そう言ったお宝やダンジョンなどの話しが出てくる。
それを聞いて、どこでもこういった話はあるんだなぁー、と楽しく聞いていたけど、あれなのか!!
え、本当にあるの?ダンジョン?あ、魔道具は目の前にあるわけで、ここに実際あるし…。
ここは、うっすら記憶の場所とは全く違う世界なのかも知れないな…。それにさっき見た、通りを歩いてる人たちの中にゲームとかの中にいそうな冒険者っぽい人とか確かにいたもんなぁー…。
すごくワクワクするような嬉しい気持ちと、大丈夫なのかそれ、危なくないか?と言う不安が同時に押し寄せてきた。
…待てよ、もしかして魔道具があるってことは…。『勇者の冒険』に出てくる、魔法使い。そう、魔法もあるって事なのか?
「とぉしゃ、まほーある?」
恐る恐る、俺は父さんにきいてみた。
「あぁ。」
なんて事ない、ただの肯定!
すごい!本当に魔法があるんだ!
街はファンタジーみたいだと思っていたが、本当にファンタジーの世界なんだ!!
はしゃぎ回っている、俺を父さんは微笑ましそうに見ていた。
「ルカ。」
ふと父さんに、呼ばれてそっちを見ていると、ニヤリと笑いながら指を一本出しなが「ライト」と唱える。
その指には小さな光が出ていた。
ま、魔法だぁぁぁあああ!!!!
俺は、再び大興奮ではしゃぎ回り、俺にも使えるだろうか、母さんも使っているのか、などと、父さんと母さんを質問責めにし、はしゃぎまくった。
そしてその後、体力を使い果たした俺は、お昼にもなって無いのに、お昼寝してしまったのだった。
起きると、父さんは出掛けており、今日は連れって行ってもらえないのかぁーと、少し残念に思っていたが、後日、連れて行ってもらえることを母さんから聞いた。
ならば体力作り!とばかりに、今日も部屋の中で走ったり歩いたり踊ってみたりと、運動により力を入れる。
あ、そう言えば俺も魔法が使えるのか母さんに聞いてみよう。
「かぁしゃ、ルカまほーつかえりゅ?」
「ん?えぇ、使えるわよ。生活魔法って魔法はみんなが使えるのよ。でもルカはまだ小さいから魔法は危ないの。(…だからルカには魔法見せないように、寝てる時しか使わないでいたのに…ディアークったらルカを驚かせるために使っちゃうんだから…もう。ボソッ)」
最後の方は聞こえなかったけど、確かにそうだよな。
生活魔法って名前からして、生活していく上で使うような魔法だろうけど…火とかも出せるとしたら、子供がライターで遊んでる感じだもんな。
絶対ダメだな、それは。
でもちょっとは使ってみたい。
「ルカまほーやる!」
「んんー魔法はね、誰でも使えるんだけど、体の中にある、魔力を感じないとできないわよ?」
「まりょく…?」
「そうよ、ちょっとコツがいるのよ。それが分からないと、使えないから、使えない人もたくさんいるのよ。ちょっと難しかったかな?」
そう言いながら、母さんは俺の頭を撫でていた。
そうか、魔力を感じないと魔法を使う事が出来ないのか。
なら、魔力を感じるところから始めよう!
「ルカまりょく、しゃがしゅ!」
「…そ、そうね。でもルカ。もし魔力を見つけても、絶対に魔法は使わないって約束してね。絶対よ。もし魔力を見つけたら、母さんか父さんに教えること!いいわね?」
俺が、説明を理解したことに焦った母さんは、ぐいっと顔を寄せて、真剣と言うか、怖い顔でプレッシャーをかけてきた。
「う、うん。わかったぁ。」
「絶対、約束よ?魔法の練習は、父さんと母さんの前だけよ?いいわね?」
念入りに、しっかりと約束させられ、俺はコクコクと頷く人形になっていた。
その後、俺は母さんに魔力を探してみる事を伝え、母さんから見える範囲に座り、体のどこかに魔力があるか探してみることにした。
目を瞑り、体の中に意識を向ける。
…体をリラックスさせて、頭では何も考えないよう、瞑想するように、気持ちを落ち着ける。
どこか、何か感じる場所がないかと、自分の体に意識を向けた。
自分の呼吸を感じながら、瞑想していると、お腹の辺りに温かいなにかを感じることが出来た。
そこをさらに集中して、意識してみる。
集中しないと感じ取れない、それは温かく、うっすら記憶の時には、感じたことのない感覚がそこにはあった。
…あ、あれ…。多分、これって魔力なんじゃね…?
俺はうっすら記憶で、丹田と呼ばれていた、お腹の位置に、魔力だと思われるものを、あっさりと見つけてしまったのだった。
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