第1話戦鬼転生
1話戦鬼転生
セイヌーン大陸、其所は2400万㎢の大陸。
大陸中央から南北に聳えるアラトラル山脈や、大陸南部から東部を横断する程大きなセーヌ川などからなる肥沃な大地である。
そのセイヌーン大陸最東端の国グラン皇国から、一人の幼子が生まれようとしていた・・・。
「オギャァァ〜ー!オギャー!」
(儂は・・・助かったのか?というかやかましい!誰だ赤子を儂の横で泣かせておるのは・・・)
あたりを確認しようとも戦場での怪我のせいか思うように体が動かない忠国。
「産まれました・・・元気な女の子が産まれましたよ!」
「この子が、、、私たちの?・・・」
「良かった!良かったなぁぁ・・・」
閉じていた瞼を開けると、日本では見られないような金髪に端正な顔立ちの女性や茶髪に小麦色の肌を持った女性、金髪の彫りの深い男性に囲まれていた。
(か、体が思うように動かぬ・・・)
「アアァァ〜ーアァー」
ここは何処なのかを聞こうと口を開くと、赤子の可愛らしい産声が部屋に響く。
(赤子なのはわしなのか!?)
自身が赤子なのだと気づくと共に、赤子が急に泣くのを止め静寂が辺りに広まると周りの大人達が騒ぎ始める。
「きゅ、急に静かになったぞ!」
「大変!大変!どうしましょう・・・」
「こういう時赤ちゃんのお尻を叩くのです!」
そう言いながら茶髪の女性が子をへの字に腕に乗せお尻をペシッペシッと叩き始める
(い、いたい!やめろやめぬか!)
あまりの痛さに悶絶し、相馬家の武士がこの程度で泣くものかと我慢するも、涙腺はゆるゆると崩れ始め決壊する。
再び赤ちゃんが泣き始めると周りは安堵し各々が赤ちゃんを抱き始める。
(この恨みは忘れぬぞ茶髪!・・・)
そんな思いは誰も預かり知らず、赤子の無事を確かめると金髪の男性が口を開く。
「この子の名前はニーナ・・・ニーナにしよう!」
(勝手に決めるな!儂は忠国じゃ!)
「いい名前だと思うわぁ」
(ま、待て!勝手に何を・・・)
「将来が楽しみですね!」
(・・・・)
そうして、グラン皇国ラカゴ村から新たな幼子が産まれた。
これは前世の武士として後悔した記憶を持ったニーナが、セイヌーン大陸にて無念を果たさんと覇を唱える・・・そんな御話。
嘗ての戦鬼は稀代の英雄になにを想う @mineraru0720
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