由紀子、歌を描く。
増田朋美
由紀子、歌を描く。
5月だというのに、まだ寒い日が続いている日々であった。そんな中で毎日のように、人間はご飯を食べるものであるが、ときどきそれが、とんでもないものになることは結構ある。
その日、杉ちゃんたちは、一生懸命水穂さんの世話をしていたのであるが、水穂さんがどうしても咳き込んでしまって、いくらご飯を食べさせようとしても、赤い液体と一緒に吐き出してしまうのである。いくらご飯を食べろと声をかけて意味がないのであった。
「ほんまに困ったな。」
「どうしよう。」
杉ちゃんと由紀子は、全く手をつけられていないお皿を眺めながら言った。
「いくら食べさせてもこれではね。腹が立つよ。」
「そうね。」
由紀子は大きなため息を付いた。
「本当に、どうしたらご飯食べてくれるんかな。」
「誰かに相談するしかないと思うわ。」
「相談する。誰に?」
由紀子がそう言うと、杉ちゃんがすぐに言った。
「包括センターにしろ、市役所にしろ、高齢者の介護だったらいくらでも相談に乗ってくれるんだけど、水穂さんの年齢では、相談に乗ってくれる人など誰もおらん。」
「そうね。誰かそういうのを専門的にやってくれる人はいないわよね。」
杉ちゃんも由紀子も困ってしまった。
「でも、誰かになんとかしてもらわないとだめだってことは確かだ。」
杉ちゃんは頭をかじった。それと同時に、水穂さんが激しく咳き込んで居る声も聞こえて来たので、由紀子は直ぐに台所から四畳半へ飛び込んだ。水穂さんは、えらく咳き込んでいて、布団まで吐いたもので汚れていた。
「大丈夫水穂さん、苦しい?」
由紀子は声を掛けるが、水穂さんは咳き込んだままであった。
「もうねえ。ご飯を食べないからそういうことになるんだ!なんで毎日、ご飯を食べないで、そのままで平気でいられるんだ!」
杉ちゃんがでかい声でそういったのであるが、水穂さんは止まらなかった。由紀子はその口元を拭いてあげた。
「ああもう。こうなったら、どうしたらいいのかな。僕らはどうしようもないわ。もうさあ、ひっぱたいてやりたいわ。食べろって。」
「そうね。私もそんな気がしちゃう。」
由紀子もそう言ってしまった。それと同時に、水穂さんの口元から出るべきものの本体、つまり鮮血が流れてきたので、拭いたばかりの畳を汚してしまった。杉ちゃんが怒って、
「もう、いい加減にしろ!」
と怒鳴ってしまうが、いくら怒鳴っても水穂さんは咳き込むのを辞めない。もう困ったなといいながら、水穂さんの世話を続けていたが、由紀子はあまりにもそばに居るのが辛くて、製鉄所を飛び出してしまった。
由紀子は、外へ飛び出したのは良いのであるが、どこへ行ったらいいのかわからなくなってしまい、トボトボと道路を歩いた。本当にどうしようと考えながら、由紀子は、近くにあったカフェに入った。
「あら、由紀子さん、こんなときどうしたの?」
出口の近くにいた女性が、由紀子に声を掛ける。その黒紋付の着物に金の袋帯を締めた女性。どこかで見たことがあった。由紀子も誰なのか思い出して、
「あ、確か、ジャンさんって仰有ってましたね。」
と、すぐにいうことができた。
「ええ、あのときは失礼いたしました。中途半端な祈祷しかできなくて、本当に申し訳ありません。」
ジャンは由紀子に頭を下げた。
「いえ大丈夫です。本当に申し訳ないのは私の方です。だって、水穂さんになんとかしてあげたいけれど、何もしてあげられない。」
由紀子は、ジャンの前で涙を流した。
「それほど大変なのね。水穂さん、具合が悪いの?」
ジャンが由紀子にそう聞いてくる。由紀子は黙って頷いた。
「そうなのね。そう考えると、私のような祈祷師がいても、何の役にも立たないわね。でも話を聞くことであれば、できるかもしれません。ここでちょっとお話をしてみたらいかがですか?」
「ジャンさん、カウンセリングのお仕事、始めたんですか?」
由紀子が彼女に聞くと、
「ええ、具体的に資格を持っているわけではないけれど、お客さんの体を癒やすには、まず初めに、話を聞いてあげることが、大事なんじゃないかなと思いまして。」
と、ジャンは答えた。
「癒やされるのは、私じゃないわ。水穂さんよ。」
由紀子は思わずいうと、
「そうかも知れないけど、由紀子さんも相当疲れているのはわかるわよ。少し話をしてみたらどうですか?」
ジャンは由紀子にそういった。
「実は。」
由紀子は、我慢できなくなって話をしてしまった。そう優しく話しかけたら、話してしまいたくなるものだ。
「水穂さんがどうしても、ご飯を食べてくれないんです。」
「お医者さんには見せたの?」
ジャンは聞いた。
「見せても仕方ないというか、だめなのは、ジャンさんもわかっているでしょう!」
由紀子が少しきつい声でそう言うと、
「そうよね。それ私もわかる。誰にも相談してもだめなこともあるわ。水穂さんは特にそれが辛いのでは?」
ジャンは由紀子に向かって静かに言った。
「きっとそれはね。私も由紀子さんと同じ立場だったら、同じ気持ちになると思いますよ。」
「そうなんですか?」
由紀子は思わず言った。
「ええ。誰でもそうなるんじゃないのかな。それで、どうしようとか、考えていくんじゃないかしら。でも、辛いことって、本当に辛いことなのかもしれないけど、なにか理由があるからあるのではないかと思うのよ。水穂さんが食べれないっていうのも、なにかわけがあるのかもしれないわ。それを知ったら、また変わってくるんじゃないかな。」
ジャンが優しくそう言うと、
「でもどうしても変われない、変えられないことだってあるわ。」
由紀子は、すぐに言った。
「水穂さんは、あたしたちにとって、もう手の届かないところに行ってしまった。きっと、水穂さんはあたしのことを、どうでも良いと思っているんじゃないかしら。」
「それはどうかな?」
と、ジャンが言った。
「あたしは思うんだけど、思いを口にするのは苦手だけど、相手への思いは、すごくある人がすごくある人が、日本人には多いのよ。その思いを伝えることができればもっと幸せになれるんじゃないかって思うことが、日本では多いと思うのよね。だけど、できない人があまりにも多いから、間に入る人って言うのかな、それが必要なんじゃないかって思うのよ。だから私も、その間に入れる人になりたい。そんな夢を持ってる。」
「そうなんですか。ジャンさん強くなりましたね。あたしは、どうしてもそういうふうにはなれないですね。」
由紀子は苦笑いをした。
「何を言ってるんですか。そうさせてくれたのは水穂さんでしょ。私達にはできないこともあるって教えてくれたのは水穂さんなのよ。そして、私達が、人に寄り添う必要があるって教えてくれたも水穂さん。」
「そうなんですか。水穂さんは、何よりも大事な人なんだ。ジャンさんにとって。」
そういうジャンに由紀子は申し訳無さそうに言った。
「そう考えると、水穂さんもすごいわね。本当に何人の人を助けたんだ。」
「そうねえ。出会いが人を変えていくって言うけど、本当なのよね。」
ジャンと由紀子は顔を見合わせた。
「それなら、具体的にどうしたら良いのか考えてみましょうか?何よりもご飯を食べてほしいっていうのが、由紀子さんの願いでしょう。それをどうしたら良いのか、考えてみましょうね。」
ジャンは、コーヒーを飲んで話し始めた。
「由紀子さんが、それくらい水穂さんのことを思って居るってことは、伝わると良いですよね。」
由紀子は黙って頷いた。
「そういうことなら、口で言ってもわからないというか、もうどうして伝わらないんだろうって、悩むこともあるでしょう。」
「そうなの。つたえられたら、苦労はしないというか。どうして伝わらないんだろうって、あたしはどうしても辛くて。」
由紀子は泣きながら言った。
「そうなんでしょうね。じゃあとりあえず、今日は、由紀子さんが楽なるまでずっと話していればいいわ。同じこと何回も言っても良い。そんなことはだめとか、もっと強くなれとか、そういう指図は何もしないから、今日は、本当に辛いことを、できるだけ喋って。」
ジャンがそう言って、由紀子におしぼりを渡すと、由紀子は涙をこぼしていつまでも泣き腫らしてしまった。涙を拭くのを忘れて泣いて泣いて泣いた。具体的にどうしようとか、こんなことをしたいとか、こんなふうにしてほしいとか、そんなことを口に出して言うのは、全くできなかった。ジャンは、それを全く気にしないで聞いてくれた。こうして良いのよ良いのよと言ってくれた人物は、この人だけかもしれなかった。
「もう良いわ。」
由紀子は、いつのまにか、いつまでも落ち込んではいられないという気持ちになって顔を上げた。
「じゃあ、それができたら、本当に何ができるか考えてみましょうか。どうやったら水穂さんにご飯を食べてくれって言えるかな。そして水穂さんが、どうやったらご飯を食べてくれるのか、それを一緒に考えよう。」
ジャンはにこやかに笑った。
「もうこれでいっぱい泣いたでしょ。そうしたら頑張れるよね。」
由紀子はハイと言って頷いた。
「まず初めにできないことをはっきりさせておきましょうか。医療関係者とか、そういう人は頼れない。福祉関係とか、そういう人も頼れない。ヘルパーとか、看護師とか、そういう人も頼れない。それもはっきりしている。」
ジャンに言われて、由紀子は、ハイと頷いた。
「じゃあ、それから、何をしていこうか、考えていきましょうか。どうやって気持ちを伝えていったらいいか、何だけど、一つ提案があるの。とっても古臭い方法なのかもしれないけど、でも気持ちを伝えるには効果的な方法よ。」
ジャンは、にこやかに言った。
「何ですかそれは。」
由紀子がそう言うと、
「歌で気持ちを伝えることよ。歌っていっても、作曲のことじゃないわよ。歌って日本にしかない、すごい技術だと思うのよね。一番大事なことを残して、全部を削って、気持ちを伝えるって、すごいことよ。だからそれで水穂さんに思いを伝えるのはどうでしょう?」
ジャンの答えは以外に単純なものであった。
「そんな簡単なこと。」
由紀子は思わず言ったが、
「意外に作っていると、気持ちの整理もできるし。」
ジャンは笑っていった。
「それに平安時代は、思いを伝えるとしたら和歌しかなかったのよ。口で言ってもわからないことは、歌で伝えるというのは、ずっと行われた技術なのよ。」
「そうか。でも私には、学歴も何も無いし、そんなものかけないわ。」
由紀子はそう言うと、
「そういうことなら、私が願掛けして差し上げるわ。由紀子さんが水穂さんに気持ちを伝えられえますようにって。」
ジャンは、由紀子の肩を叩いた。スピリチュアルなことはあまり好きではない由紀子も、ジャンにそう言われたら、なんだかやっていけそうな気がした。
「ありがとう。」
由紀子はもう涙を出さないことに決めた。
「ジャンさんに聞いてもらって、なんだかスッキリした。これからまた頑張れる気がしてきたわ。ありがとう。」
「いいえ、私は大したことしてない。由紀子さんが、頑張ったのと同じことだけ。」
ジャンは由紀子と顔を見合わせて嬉しそうに言った。
「なんだか私達、喧嘩しているより、こうしたほうが合うみたい。そうなったら、嬉しいと思うわ。だから、これからは、お互い相談し合ったり、お話し合ったりできる仲になれるといいわね。」
由紀子はジャンに言われて、そうなんだなと思い直した。確かに、自分はこの女性のことを嫌な女性だとか、インチキな霊媒師だとか、そんな気持ちになってしまっていた。だけど、この女性は、話してみればさほど悪い人ではないのかもしれない。
「そうね。あたしも、頑張るわね。ありがとう。聞いてくれてすごく楽になった。水穂さんのこと、本当はもう嫌だと思っていたのよ。だけど、いろんな人に話しても、あなたが我慢しなくちゃとか、そういうことを言われるのよ。それでは、もう辛くて仕方なかったわ。だけど、あなたは、そういうことに善悪つけないで、ただ聞いていくれたのね。だから、それが嬉しかった。ありがとう。」
由紀子は、思わずにこやかに笑って言った。
「お互いがんばりましょうね。大変なこともあるけど、頑張って乗り越えていってね。」
「ええ。ジャンさんも一人で生きていくのは大変だと思うけど、頑張って!」
二人は、肩をたたき合って、カフェの飲食代をレジで支払った。二人は、お互い頭を下げ合って、それぞれの持場へ帰っていった。
由紀子が、道路を歩いていると、持っていたスマートフォンがなった。
「はい。もしもし。」
と、由紀子が出ると、
「由紀子さんすぐ帰ってきてくれ。畳の張替えの打ち合わせをしたい。」
と電話の奥で聞こえてきたのは杉ちゃんの声だった。
「わかったわ。すぐに帰るから、ちょっとまってて。」
由紀子は、そう電話で言った。そして電話を切って、顔を一度ハンカチで拭くと、製鉄所へ向かって帰っていった。製鉄所の正門をくぐって、前に和を通って、そして、玄関の引き戸をガラッと開けて、
「只今戻りました。」
と、由紀子はすぐに言った。
「杉ちゃん、畳の張替えどうしましょうか。どこの業者に頼みましょうか?」
「おう、とりあえず、いつも張り替えてもらってる畳屋に電話してみたんだが、あいにく、休みなんだって。まあ、畳屋さんも高齢化が進んでいるからね。畳屋さんは、なかなか後継者がいないからね。」
杉ちゃんにそう言われて、由紀子は畳屋さんをインターネットで調べ始めた。一応、畳屋さんは、すぐに見つかったから良かったようなもので、由紀子は、その間に、和歌を作ることを考えていた。そのまましばらく水穂さんの様子を見ると言った杉ちゃんに後を任せて、由紀子は、その日製鉄所を後にした。
自宅に戻った由紀子は、インターネットで和歌のことを調べ始めた。しかし、由紀子がこれまで考えてきた気持ちを伝えるには、短歌という形式は短すぎる気がした。由紀子は石川啄木のようなそんな歌は、自分には作れないなと思ってしまった。ところが、和歌の種類は短歌ばかりではないということがわかった。由紀子は、急いでレポート用紙を出して、自分の思っていることを文字に表そうと試みた。
それから次の日、由紀子は、また製鉄所に行った。今日は、水穂さんは比較的調子がいいらしく、座布団の上に座って、中庭を眺めていた。由紀子は、どうしても伝えたいという気持ちで、水穂さんに一枚の紙を渡した。水穂さんの反応を由紀子は見ることができなかった。もう何回消して、多量に消しゴムの跡があるこの紙切れを、由紀子は、水穂さんにわたすことができればそれで良いと思った。
「あめつちの、わかれしときゆ、この世から。」
水穂さんは、声に出して読んでいた。
「長き世を、独り歩きし
ただ一人、愛すべき人
ただ一人、我が心のみ
愛されて、喜びの日に
ただ一人、今の一日
ただ二人、同じ日々のみ
ただ二人、この一日を
ただ二人、生きて生きたし、我心なり。」
由紀子は、水穂さんがそうやって読んでくれたのを、嬉しいのか恥ずかしいのか、そんな気持ちがして、本当にもどかしくて、言葉では表現できなかった。短歌ではどうしても、伝えられなかった気持ちを長歌という形で表現させてもらったのである。長歌には、必ず反歌というものがあり、歌を要約した短歌を書かなければならない。
「この世から、この終わりまで、我二人、
愛すべき人、なれの心のみ。」
やっと由紀子は、自分の書いた和歌を水穂さんに最後まで読んでもらうことができて、本当の自分の気持ちを伝えることができたのだと思った。もちろん、字余りもあったし、和歌としての、修辞法なども全く理解できていないけれど、自分の気持ちを描くということは、できたのであった。水穂さんは、読み終えると、なにか考えていたらしく、紙と鉛筆を持って、なにか描き始めた。由紀子は、それをしてくれるだけで良いと思った。歌の内容は、あまり知らなくていいと思った。
それから、数分くらいして、由紀子はまた水穂さんが咳き込んで居るのを聞いた。杉ちゃんと由紀子は、すぐに縁側に行って、また水穂さんの背中を擦ったり、叩いてあげたりした。幸いこのときの発作は軽度であったので、しばらく、横になったら、少し落ち着いてくれたようであった。
「あれ、これは何だ?」
杉ちゃんがでかい声でそう言って、一枚の紙を拾い上げた。水穂さんは字が上手なことで有名であった。それは身分をごまかすための手段でもあるのであるが、そんなこと気にするもんかと由紀子は思った。
「これ、なんて書いてある?」
杉ちゃんに言われて、由紀子はその紙を渡された。由紀子は、大変きれいな字で書かれているその文字を読んでみた。
「照る月の、光を見れば、まず先に
思いつく、君の横顔
その顔を、常に眺めて
暖かく、優しく歌い
白雲の、隙間から見る、
白光り、常に眺める、その笑顔なり。
暗闇の、白く光し、月光
君の横顔、常にながめん。」
水穂さんの文字は、本当に綺麗だった。鉛筆で書いてあるけれど、非常に上手だった。
「なるほど、長歌で愛し合っていたわけか。まあ、そういうことなのね。水穂さんは、そういうことかけるくらいの気力があるんだったら、もうちょっと、ご飯を食べて、しっかり生きようと思ってほしいんだけど、それは無理なんかなあ。」
杉ちゃんにでかい声でそう言われて由紀子は、思わず顔を赤くした。自分の思いを綴って、初めて自分の意思を伝えることができたのだ。そんなこと、できるはずがないって思ってたけど、もしかして誰かが後押ししてくれたら、人間ってできるようになってくれるのかなと思ったのである。
「まあ、水穂さんも、由紀子さんも、本当に気持ちが通じ合ったら、良いのにねえ。」
杉ちゃんは、そう言ってカラカラと笑った。
もしかしたら、と由紀子は思うのだった。人間というものは、完全に機械のようにいつでもどこでも稼働することはできない動物なのかもしれないけれど、こうして、和歌のようなものを作って、感情を伝え合うことができるのかもしれないと。
由紀子、歌を描く。 増田朋美 @masubuchi4996
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